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「良いLPとは?」を言語化してみた話

今回ajikeのデザインコンサルチームで取り組んでいるサービス「Dods」のランディングページ(LP)のワイヤーフレーム(WF)をつくることになり、その作業のなかで「良いLPとは何か」を自分なりに言語化しました。

結論

参考にしたLPを観察・分析してみると、「良いな」と感じるLPには共通する要素がありました。サービス内容がわかりやすく(明快な)共感でき(刺さる)お問い合わせしたいと感じさせる要素です。まとめると下記のようになります。

明快なLP
わかりやすさ:5W2Hが明確/動画がある

刺さるLP
共感:(LP閲覧者が)当事者意識が持つことができる/(LP閲覧者の持つ)課題感への寄り添い/「なぜ」に対する答えがある

お問い合わせにつながるLP
期待:ポジティブなイメージが残る(キーワードが残る/数字が残る)




言語化までの経緯

1:WFの作成

LPをつくるにあたってWFの作成を担当することになりましたが、LPやWFをつくるのが初めてだったため、まずはajikeの過去の納品物や参考サイトのURLを教えていただき、類似サービスのLPを見ながら作成してみました。

<参考サイト>
成果が上がるLP構成のコツ!購買&問合わせ王道テンプレート解説 
はじめての方でも作れるランディングページの王道テンプレートを大公開! 



2:サービスの復習

一旦つくってみたWFは、LPとしての構成要素(問題提起やお問い合わせへの導線など)はありますが、自分でもどこか良くないなと感じるものでした。自分自身がサービス自体やLPについての理解が不足していることも感じ、まず今回WFをつくっている「Dods」のサービスをあらためて自分でまとめなおすことから始めました。

このときに少しでも違和感があったり、曖昧になっていると感じたところはコメントや付箋でピックアップして確認をとり、認識に齟齬がないようにしました。



3:類似サービスの調査

WFを作成するときに参考した2つのサイトをメインに、その他の3つのサイトの合わせて計5つのサイトのTOPページのキーワードを拾う作業と、そこから見えてきた分析をまとめました。

<目的>

  • (自分が該当サービス検討者だと仮定して)どんなキーワードにひっかかるか、またLP内で頻出する単語は何か、その単語を集めてWF文章作成時の参考にしたい

  • 構成の中で魅力に感じた部分をWFに使用したい


<方法>

  • TOPページからページを読み込み、ひっかかった単語をツリー状にまとめる

  • 「良いな」と感じた構成をメモ(薄黄色の付箋)

  • そこから見えてきた分析をメモ(濃黄色の付箋)


<結果>

分析をするなかで、良いなと感じる部分には共通項があることに気がつきました。また、どのLPにもサービス内容に応じて、それぞれに合うコンテンツ構成や言葉選びをしていることもわかりました。




良いLPとは

良いLPには、サービス内容がわかりやすく(明快な)共感でき(刺さる)お問い合わせしたいと感じさせる要素がありました。

明快なLP

  • わかりやすさ:

    • 5W2Hが明確
      どの表示ブロックでもWhen(いつ?)/Where(どこで?)/Who(誰が?)/What(何を?)/Why(なぜ?)/How(どうやって?)/How much(いくらで?)(の一部)がはっきりと明記されていました。

    • 動画がある
      使用イメージなどをより伝えるためには、サービス画面のスクリーンショットよりも動画がより有効です。


刺さるLP

  • 共感:

    • (LP閲覧者が)当事者意識を持てる
      具体的な課題やシチュエーションが書かれていることで、LP閲覧者が自然と自分自身に置かれている状況で想像できます。

    • (LP閲覧者の持つ)課題感への寄り添い
      例えば「(問題)陥りがちです」と断言しない(「陥ります」などではなく)表記することで、やわらかい印象でLP閲覧者に寄り添う印象になります。また、理想と現実を併記することで、LP閲覧者側が抱える問題への理解度の高さを感じさせます。

    • 「なぜ」に対する答えがある
      サービス特性を「なぜ選ばれるのか」と書くことや、FAQを用意することで、LP閲覧者が感じるだろう疑問に先回りして答えを明示し、サービスを理解するストレス負荷を軽減します。


お問い合わせにつながるLP

  • 期待:ポジティブなイメージが残る

    • キーワードが残る
      専門用語を使うことで、LP閲覧者が普段から気になっている言葉と並列してサービスのイメージが残ると感じました。また、こうなりたいという理想の姿(生産力向上や工数削減など)につながる単語もサービスのポジティブなイメージを印象付けます。

    • 数字が残る
      具体的な数字を羅列することでサービスの説得力を、アバウトな数字であっても回数を限定して効果的に使うことで(たった1つのツールで など)サービスのイメージをより強く印象付けていました。




まとめ

良いLPとは何かを調べたときに、LPのコンテンツ構成や、お問い合わせへの導線の情報が主で、コンテンツ内容について言及されているものがあまり見つからなかったので、今回自分なりに言語化できて良かったと感じています。あらためて自分で作ったWFを見直してみると、「良いLP」の要件をどれも満たせていなかったので、これを元にサービスの5W2Hを明確にしながらLPやWFを改善していきたいと思います!



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