【７】持ち帰った友達。

今日は
長男ポーちゃんの小学校１年生だった時のお話。

皆様は蟹！というと
どの蟹を思い出しますか？

山陰の松葉蟹は、とても美味しいです( 〃▽〃)
親がにも、一度焼いてからダシをとると、
これまた最高です！！！

今回は
そんな美味しい蟹のお話ではなく…
今日の主役は
『サワガニ』ちゃん。

時期が来ると
サワガニちゃんは家の玄関先や、
その辺の道端、側溝など、
ありとあらゆる所に進出してきます！！

これも
山陰ならではの風景です(^^)/

ポーちゃんは
そのサワガニちゃんが大好き( 〃▽〃)
保育所に通っていた頃から
道端にカサカサっと横歩きしていたりすると
恐れながらも、
ずーーーっと追いかけていました。

小学生になり
カニの季節がくると…
カニの集団がいる土手のそばの水路に
下校中、必ず立ち寄り、
まー帰ってくるのが遅いこと、遅いこと。

今日は何してたん？と聞かずとも
30分ぐらいカニの観察してたんやろなーと
容易に想像がつく毎日。

ここで大事なことは

ポーちゃんは
根っからの
"生き物、昆虫苦手系男子"

なので観察。
観察は大好き！！！
(怖くて触れない事だけは、私にとって救いだった)

ある日、
どうしても家に持ち帰りたいポーちゃんは
生き物を触れるお友達にたのんで
自分の帽子に
カニを入れてもらい、
自宅ピンポンを押す。

ただいまー(^^)/と、ドアを開けた直後…
私にカニの入った帽子と共に
もう一度Uターンして
外につまみ出された事は言うまでもない。

その次の日…
まだカニを持ち帰りたい気持ちが
冷めやらぬポーちゃんは
考えた。
そして私にバレないように
こっそり、こっそり…考えた。

普段通りに帰って来たポーちゃん。
私『今日はカニのサプライズは無いだろうね？』
ポー『ないよー！じゃ、明日の準備するー！』

あ・し・た・の・じゅ・ん・び！？

………………

(不信感)

………………………………

普段帰ったらすぐさま明日の支度なんて
したことのないポーちゃんの後ろ姿を
子供部屋まで尾行。。。

すると
ランドセルから
筆箱を出してゴソゴソ…

その瞬間、背後からパッと飛び出て
筆箱の中を見ると

やっぱり！！！！！！

筆箱の中に居た！居た！
バッチリ居た！居た！

カニが１匹！

んもう(＃｀皿´)！！！って私が怒り出した瞬間
3歳のチェルちゃんが隣でこう言った。

『カニさんふでばこ入れたらきたないよねー。』

ほーーーーんと、それ。

またまた筆箱と共につまみ出されたポーちゃん。

自分も怖くて触れもしない生き物を
育てたり飼うことなんて
出来やしないんだから！！！！

もう二度とカニは持ち帰らないでね！！！

そう約束して、ようやく
話は終わった。

その次の週…

ピンポーン！！とチャイムが鳴る。
たまたま、その日は旦那ｻﾝのお休みの日で
旦那ｻﾝに玄関に向かってもらった。
すると
お帰りーとドアを開けながら
『おーぃ！今日は、
カニじゃないお友達連れて帰ってきてるよー！』
と旦那ｻﾝ。

え？初めてのことだ。
玄関先まで出ると…

ポーちゃんのお隣には
お友達が。
ホントだー(*^ー^)ノ♪
(カニじゃないお友達もいるのね！！ホッ💨)

あら！同じクラスの子？

お名前は？

おうちどこなん？

矢継ぎ早に聞いた。

すると、ポーちゃん。
『◯太郎くんだよ。』
と初めて連れてきたお友達を
ニコニコしながら紹介する。

まだ、下校中よね？
寄り道はダメよー！
今日はおうち帰りなね！！
また遊びにおいでー！と

私は二人に向かって 、そんなことを言った。

その瞬間…

バァーーーーーン！！！！！！

◯太郎くんの持っていた帽子の中から
カニがうじゃうじゃ出てきた！！

くぅーーーーー

やられたぁぁ！！！！！！！

ポーちゃんは
蟹を持ち帰るな！と言われて

蟹を持った『友達』を連れて帰ってきたのだ。

ポーちゃんの持ち帰ったのは『友達』。
その友達が持ってるのが『カニ』なだけ。
友達の持ち物まで、とやかく言えない…。

天才か！！！！！

そんな、トンチのきいたお話。

子供の思考は
パターン化が定まっていないから

いつでも

大人達の考えの

前を
横を
斜を

すり抜けていく。

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#恐れ入りました