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【MIL】投手補強に専念した2024TDL

今回は2024年TDLのまとめをサラッとします。
(後日いろいろ修正します)

○ ブルワーズの補強ポイント

兎にも角にも先発でした。
前半戦は故障者が続出。トッププロスペクトから中堅、大ベテランまで満遍なく長期離脱しており、そのほとんどが今季絶望。開幕から投げ続けているのがPeraltaのほかはReaのみという苦しい状態でした。


4月にデビューしたMyersや本来リリーフのWilsonがローテに加わり頭数は確保しましたが、前半戦の先発投球回数はNLワースト2位。"オープナー+第2先発"で6イニング投げる試合も多かったため額面通り受け取る必要はないものの、イニングを稼ぐスターターの確保は必須事項でした。


また、ブルペンにも疲労過多が。昨年好調だったPayampsやPegueroは被弾率が上がり成績低下。Uribeは膝を手術し今季終了。Koenig、Hudson、Paradesなど、オフに安価で拾った若手を魔改造したおかげでなんとか耐えていましたが、現在は彼らも疲労で故障者リストに入っており、頭数を増やすという点でブルペンも補強ポイントとなっていました。


毎年補強の最優先事項だった打線は今季は優先度低め。若手と新戦力がかみ合い前半戦のwRC+は昨年の88から108に増加していました。


○ 補強

7/3
Aaron Civale (RHP) 残り1.5年
⇔ Gregory Barrios (INF)
7/29
Nick Mears (RHP) 残り2.5年
⇔ Bradley Blalock (RHP), Yujanyer Herrera (RHP)
7/30
Frankie Montas (RHP) 残り0.5年
⇔ Jakob Junis (RHP), Joey Wiemer (OF)

ブルワーズはレイズからCivale(29)、レッズからMontas(31)を獲得。さらにロッキーズからリリーフのMears(27)を獲得しました。


Civaleは昨年7月まで5年間ガーディアンズに所属しており、TDLでレイズに移籍しました。ガーディアンズでは76試合に先発し通算防御率3.77でしたが、レイズでは27試合で防御率5点台と大きく悪化。今季は17試合87イニングを投げ2勝6敗防御率5.07。投球割合が最も多いカッターの被打率が.300を超えるだけでなく、2番目に多いシンカーでもかなり長打を浴びるようになりました。


Montasは今季同地区のレッズで前半戦17試合に登板。今季から投球割合を増やしたカッターが芳しくなく、4勝8敗で防御率5点台。しかしこちらも13試合で5イニング以上投げており、fWARはReaより0.1低い0.8とまずまずの数字を残しています。


Mearsは昨年からロッキーズに所属。今季はリリーフで41試合に登板しました。BABIP.336という運の悪さが影響してか防御率は5.56ですが、30%近い奪三振率を誇りFIPは2.60。savantでは彼のスタッフがいかに優秀か確認できます。

Nick Mearsのsavant


○ 所感

今回とった3選手はいずれも補強ポイントに合致しています。イニングイーターと速球制圧型のリリーフは今のチーム状況に適しており、即戦力となってチームに貢献すると思われます。


Montasの対価として放出したJoey Wiemerも納得の放出です。パワーツールは非常に魅力的でしたが空振りが多く、野手育成の苦手なブルワーズではどうにもできないと判断したのでしょう。スケールの大きいプロスペクトが集うレッズで躍動してほしいです。


一方で、先発のデプスがぺらっぺらな現状Junisを手放す決断には疑問が残ります。イニングを投げられる投手はひとりでも多く確保すべきで、リリーフもこなせるJunisは特に必要だったと思います。


また、野手の補強は結局ゼロでしたが、ここにきて不安要素が生まれました。というのもYelichが腰の古傷が再発し、先日故障者リストに入りました。5月に戻ってからは長打がめっきり減ったYelichでしたが、やはり彼がいるのといないのとでは大きな違いがあります。後半戦からいつものつながらないブルワーズ打線に戻ってしまわないか心配です。

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