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東京優駿 2023

個別ラップ分析記事です。
個別ラップは個人で計測したものであり、特に直線のラップタイムはハロン位置が分かりづらいため、個人によりバラツキがあると思いますのでご容赦ください。(要約すると、多少ずれてても文句言うんじゃねえぞってこと)

過去のラップ

2022 良 ドウデュース 2:21.9
 R12.5-35.1-58.9-(11.95)-59.0-35.2-11.7
 ①13.3-36.9-60.8-(12.05)-57.0-33.9-11.5
 ②13.6-37.5-61.6-(11.95)-56.4-33.7-11.4
 ③12.6-35.5-59.5-(11.90)-58.9-35.4-12.0

2021 良 シャフリヤール 2:22.5
 R12.2-34.9-60.3-(12.50)-57.1-34.1-11.3
 ①12.6-35.7-60.9-(12.50)-56.6-33.7-11.0
 ②12.3-35.5-60.7-(12.55)-56.7-33.7-11.3
 ③12.9-36.5-61.4-(12.40)-56.5-33.7-11.0

2020 良 コントレイル 2:24.1
 R12.5-36.6-61.7-(12.00)-58.4-34.3-11.3
 ①12.8-37.0-62.1-(12.05)-57.9-34.1-11.3
 ②13.0-37.6-62.6-(12.00)-58.0-34.1-11.5
 ③12.9-37.1-62.2-(12.05)-58.6-34.8-11.7

2019 良 ロジャーバローズ 2:22.6
 R12.7-34.8-57.8-(12.10)-60.6-36.0-12.0
 ①12.7-35.5-59.2-(12.00)-59.4-35.2-12.0
 ②13.1-36.2-60.4-(12.25)-57.7-34.6-11.8
 ③13.0-36.4-60.9-(12.15)-57.8-34.4-11.7

このダービーweekに向けて毎年一番の高速馬場が用意されるイメージですね。これ見ると、以外と先行馬やれてんじゃね?って感じなんですよね。

昨年2022年はアスクビクターモア。ワンペースなラップを得意とする先行馬が好走。後ろから2頭が異次元の脚を使って差し込んできたけど、この2頭がいなけりゃアスクビクターモアの逃げ切りレースであり、高速馬場によりジョッキーの意識がペースを上げ、結果先行馬は高速馬場適性とワンペースへの耐久性が問われるレースになるのではないかと。

2021年は差し決着ではあるものの、スローから早めの捲りロンスパ戦に持ち込まれた事で前潰れで先行馬には厳しかったレース。タイトルホルダーは捲り展開で内に押し込められて持続勝負に持ち込めずキレ負けしたけど、自力は見せて6着。

2020はマイラプソディが途中から押し上げた変則ペース。先行したディープボンドは5着。上位3頭との力関係から考えても、先行馬やれているんじゃ。

2019年は言うまでもなくロジャーバローズ高速ワンペース持久力。

イメージほど先行馬≠苦戦。ロジャーバローズ以外はみんな重賞馬。弥生賞馬2頭と京都新聞杯馬1頭。実力馬ならやれちゃう。そんな印象で。


主要前哨戦の個別ラップ(皐月賞、青葉賞)

皐月賞
R12.2-34.9-58.5-(12.12)-62.1-37.2-11.8
①ソールオリエンス
 13.5-37.0-60.7-(12.02)-59.9-35.5-11.2
 L3F:12.5-11.8-11.2
②タスティエーラ
 12.5-35.6-59.6-(12.15)-61.2-36.6-12.0
 L3F:12.6-12.0-12.0
③ファントムシーフ
 12.7-36.2-60.1-(12.12)-61.0-36.4-11.9
 L3F:12.5-12.0-11.9
④メタルスピード
 12.7-36.0-59.9-(12.10)-61.2-36.7-12.1
 L3F:12.5-12.1-12.1
⑤ショウナンバシット
 13.0-36.7-60.3-(11.97)-61.0-36.7-12.3
 L3F:12.2-12.2-12.3
⑥シャザーン
 12.8-36.5-60.3-(12.10)-61.0-36.4-12.1
 L3F:12.3-12.0-12.1

コーナーから直線での超ギアチェンジ戦。これは200mラップでは読み取れない、コーナーゆったりから直線入り口最高速度からの坂道失速我慢比べ。

手前替えもたついても最高速度1位はソールオリエンス。坂でほぼ失速する事なく突き抜けは能力高い。コーナー下手くそすぎて置いてかれた点は不安要素と思いつつ、新馬戦見る限り左回りなら問題ないように見え、なんなら加速できてるのであまり気にする必要はない判断。直線向いて手前更に逆になってモタついている中で加速していて、立ち上がり100mの加速力もメンバー最速なので、まともに走れたら負ける要素ないのでは。馬群の中でレース進めた際の折り合いのみが未経験で課題になりますが、加速力はあるので、馬群こじ開けて抜け出して来られる見立てです。

ポジション取りつつ最高速度2位のタスティエーラも強い。加速開始から最高速度に到達するまでの速さが武器で、皐月賞への適性が非常に高かった。抜け出してソラ使わなければ凌いでた説。陣営のコメントや追い切りからは集中力マシマシな精神的な成長を感じるけど、レースになってより厳しい状況になったらやっぱりソラ使っちゃいましたは可能性としてはある。また左回りでは加速中に内にモタれてモタついてる新馬戦と共同通信杯は気になるところ。人気上位馬の中では先行気質のため、オッズ貰えて買いたくなりそうだけど、我慢するのか買っちまうのかは神のみぞ知るっちゅう感じ。。。皐月賞で強かった喉なり持ちってジオグリフじゃん。でも弥生賞勝ってんだしアスクビクターモアじゃん。って、現状は後者寄りのイメージで買いたい。他に信用出来そうな逃げ先行馬がいるかいないか。

加速遅れと最高速度不足でそれでも3着のファントムシーフ。基本はポジション取りつつ早めに仕掛けて加速の遅さを補うことが好走パターンになるけど、中山2000では叶わず。最高速度がそこまで低い訳じゃなくて、そこに到達するまでに時間掛かる故、中山だと最高速度に乗る前に急坂区間迎えてしまう形。東京替わりは明らかにプラスで、L1Fが持続勝負になれば加速の遅さは誤魔化しが効く舞台。ロスを最小限に押さえつつ外目回してスムーズな加速できれば最後まで伸びてこれるのはこの馬だと思う。鞍上レジェンドにつき、ため殺しにのみ注意が必要なんだな。

メタルスピードは、最高のポジション取りから届かず差された事からも上位との能力差もあり逆転は難しく感じる。

ショウナンバシットは、道中一番厳しいラップ、一番厳しい内目のコースを通っており、面白い1頭と思ってましたが、4コーナーの捌きが完璧であり、馬場適性によって馬場のロス<コースロスだった可能性が高く、ここで評価上げるのは違う気がする。

シャザーンはコーナー加速し過ぎて消耗し、直線で最高速度を引き出せなかった形。手前コロコロ替えてトップスピードにムラがあるが、その分脚は持続する。戦ってきた相手との力差とか、このレースの結果から抜けた力持っている訳ではなく、コーナーで加速させまくった鞍上には不安が大きい。

青葉賞
R12.7-35.4-60.4-(12.45)-58.6-34.8-11.2
①スキルヴィング
 13.4-37.0-61.5-(12.40)-57.6-34.1-11.2
 L3F:11.8-11.1-11.2
②ハーツコンチェルト
 13.7-37.0-61.7-(12.30)-57.7-34.1-11.3
 L3F:11.7-11.1-11.3

緩い中盤戦で外回しながらもしっかり脚溜めたスキルヴィングがハーツコンチェルトをねじ伏せた形。ほぼL2F戦と言って良いラップで、L3F区間でジワジワと加速させて上手く最高速度を引き出したルメールはやっぱり上手かった。ただ展開が向いたことも確かで、ハーツコンチェルトが馬群割ってる間にジワジワ加速させる時間を稼ぐ事に成功した形。ゆりかもめ賞では4コーナーから上がったペースに対応して11.4-11.3-11.4。このラップを余力十分に走れていることからロンスパへの対応は問題なさそう。コテコテのスロー瞬発力勝負ではギアチェンジ性能に怪しさがあるが、展開的にそうはなりづらいレース。可能性として考えておきたいのは、内に包まれて抜け出して急加速を求められると怪しいというところに引いた内枠。立ち上がり遅い馬が内枠に集中している事に加えて、スキルヴィング自体もスタート〜ダッシュは課題あり後方からとなることは必至であるため、そのリスクvsルメールという戦い。

ハーツコンチェルト。直線でのトップスピード勝負では分が悪いかなという最高速度性能。持続性能は高いので先行して持続勝負したいところではあるが、距離伸びてようやく好走できたように、序盤のダッシュと基礎スピードの低さに課題があるため、それを望むのは酷だと思う。後ろからになって、良くて掲示板までなんじゃないかなという評価。

その他、各馬コメント

ベラジオオペラ
直線長い所よりも短い所でパフォーマンス上げてきそうなタイプと思っているので、皐月賞で狙うべき馬だっだと思うし、ここは評価上げづらいですね。

ホウオウビスケッツ
前輪駆動でパワー優位な印象。フリージア賞61.6-57.7の後半ラップが優秀なので、逃げずにゆったりイン前確保して脚溜めながら前半をクリア出来れば、一発あるかも知れない先行馬。青葉賞のスキルヴィングが57.6なので400延長する分どうかなというところ。東京2000はスロー逃げが圧倒的に有利になるインチキコースなので、過信は禁物。

トップナイフ
前走珍しく出遅れたが、基本スタートよし、テンよしの序盤安定感高い優等生。内使えない皐月賞では軽視したが、Cコース替わりで内を使える馬場なら巻き返しがあっても良い場面ではあるが、L5Fラップは59秒台そこそこばかりで裏付けはない。もしノリさんが逃げるならスロー逃げは警戒。

フリームファクシ
皐月賞は直線向くまでファントムシーフに蓋されて、ギリギリ悪い所通らされ続けて直線余力なし。L5Fの持ち時計は58.3でそこそこなので、先行する事が出来れば好走あるかも。走りのイメージ的に貯めて良いタイプに見えないし、ワンペースなラップを先行してもL5Fをある程度維持出来るタイプなのではないかと。抑え込むより解き放ってみてほしい。

シーズンリッチ
共同通信杯でスピードが足らずに完敗しているし、上がりの掛かった毎日杯勝ち上がりで能力も適性面も足りない判断。

ノッキングポイント
好ポジション確保して、早め抜け出し持続が得意パターンで、道中早い流れよりも、しっかり溜めてからジリジリ脚を使うロンスパ戦が合う。なので、忙しいマイル路線よりも距離延長したこの舞台の方が合う可能性あり。一応マイルではあるけど、L5F57.6持ち。前目から持続性能勝負なら。

パクスオトマニカ
前走逃げ切りはインチキ東京2000をぬるぬるピュン。ここは一気のレベルアップで買い要素ない。外から無理して先行して直線は見どころなく沈むイメージ。

ドゥラエレーデ
初見、先行馬ならこの馬かなと思ったけど、外枠。東京の2400はこの馬には長いかなと思っていたので、外から更にスタミナ消費してしまうのはマイナス。また基本は直線入ってすぐにギア上げて、後は粘り込む形が得意パターンなので、直線短くて後ろが加速してこれないコースで強さを発揮している点も微妙なところ。

サトノグランツ
密かに内枠引くのを期待していた1頭。前走際どい勝利ではあるけど、L5F57.5とレベル高い。まあどスローなのでこれぐらいやれて当然とも取れ、他はダノンTが57.7、マイネルLが57.4なので飛び抜けている訳ではない。なので内でロスなくしれっと好位追走が理想だった訳で、この大外枠は大割引が必要と考えます。

隊列予想

近3走からのテンスピ予想表

こんな感じで。パクスオトマニカが前に行きたいみたいで、番手以上を取ろうとするとテン早いタスティエーラを超えなきゃいけないので、勢いが付いて先頭に立つんじゃないかという読み。持久力勝負に持ち込みたい発言もあるので、淀みないペースを刻んでくる想定。そこにトップナイフが付いていくか離れてペース握るかはノリさん次第で、トップナイフが控えるならドゥラエレーデが番手に出る可能性もあり。内からベラジオオペラが積極策に出れば、それを超えようとホウオウビスケッツのペースは上がるだろうし、このメンツで終始スローの展開はちょっと考えづらい。

現状本命候補はタスティエーラ。逃げ先行争いを見ながら楽に追走出来るし、人気3頭が後方にいて、アドバンテージは1秒~1.5秒くらい貰えそう。L5Fを59秒切れば後ろを凌げるんじゃないかという見立て。

穴はフリームファクシとノッキングポイント。L5F58.5秒切れば前を捉えつつ後ろを凌げる位置で頭まで合っても驚かない。

さあ、馬場を見せて貰おうじゃないか。

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