クリノガウディーが右回りでは買えない理由
スプリンターズS以降の追い切りを確認し、右回りでは買えない結論に至りました。その考察の一部始終と理由をノートに纏めてみました。
各追い切り考察
2021/9/29 スプリンターズS 最終追い切り
右手前は力強い登板。但し、最後の方徐々に右にもたれ始める。方向を正されると同時に左手前に替えながら今度は左へ急激にもたれる。手前替えの合図と方向指示がごっちゃになっているのか?ここは不明な部分。
2021/10/20 スワンS 1週前追い切り
右手前の際の左前肢は地面に対して真っ直ぐ振り下ろして蹴っている。左手前に替える際は真っ直ぐ走れているが、左手前に替えてから5~7完歩目くらいで左前肢が徐々に内に刺さり、左に重心が倒れていってもたれてしまう。
2021/10/27 スワンS 最終追い切り
1週前と同様に右手前の際の左前肢は地面に対して真っ直ぐ振り下ろして蹴っている。左手前に替えてからも真っ直ぐ走れているが、前週以上に左前肢が内に刺さるような形が悪化していて、右にもたれてしまいそうなところを強制的に体を右方向に傾けて、無理矢理真っ直ぐ進んでいる形。また、気になるのは、この左手前の場合に左前肢の突き出しが右前肢に比べ弱く、力強さが感じられない走りになってしまっている。
2021/11/7 マイルCS 最終追い切り
既に左手前の状態で映像がスタート。前走の最終追いと同様に真っ直ぐ走れているが、同様に体を右方向に傾けて、強制的に無理矢理真っ直ぐ進んでいる形。そのまま左手前一本で登板。このフォームだと相変わらず、左前肢の突き出しと掻き込みに力強さが感じられない。
2022/2/23 阪急杯 最終追い切り
右手前で登板開始。左手前に替えて直ぐ左にもたれそうになるが、その後、体を右にひねってバランスを取り、ここで例の体を右方向に傾けて無理矢理真っ直ぐ進む形に移行。
総括
左手前の際、左前肢が体の軸に対して右にささることが左にもたれる原因になっている。
手前を右から左に替える際に、若干右方向に進路を取って、体を傾けるように促してやらないと左に急激にもたれる。
右方向に体を傾けると真っ直ぐ走ることは出来るが、そのフォームは右手前時に比べて力強さが感じられない。
結論
右回りでは直線で力強い走りを期待出来ない。手前替える前に先頭に立ってしまって、そのまま粘り込む以外チャンスはなさそう。
尚、左前肢を掻き込む位置が強制出来れば改善出来そうなのだが、左前脚を畳む際に右側に巻き込むような形になっているので、これ自体を強制するのは難しいのではないかと思う。
阪急杯では……
最終追い切りで、手前替えと共にもたれて、真っ直ぐ走らせる為には右方向に体を傾けてあげる必要があることに福永先生は気付いたはず。
なので、スタートを抜群に決めて先行し、4角で先頭の外側を走るプランは彼の頭の中でも描いているだろう。
そこから左にもたれるの覚悟で追っていくのか、はたまた右へ促しながら真っ直ぐ走らせるのかは、正直やってみないと分からないし、神のみぞ知るといった感じと思います。
仮に前者の場合、その後ろに付けて外から交わそうする馬は大きな不利を受けることになると思います。
逆にクリノガウディーが左にもたれることを知っているジョッキーならば?その癖をよく知るジョッキーは???
以上
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