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ジャパンカップ 2023


過去の平均ラップバランス

勝馬が上がり33秒台を記録した近2年はラップ的には低レベル戦。ある程度締まった流れになれば、34秒台の持続力勝負になりやすい。今回のメンバー構成からも、2020年や2018年のアーモンドアイが勝ったレースを想像するのが良さそうに思う。

2022年個別ラップ

各馬脚がしっかり溜まった状態からのL4F戦。ジワジワと滑らかにL1Fまで加速したヴェラアズールが最後に抜け出した。L1Fでここまで失速がないのはレアケース。ダノンベルーガの失速が目立つ。

2021年個別ラップ

キセキが途中から先頭に立ってレースを引っ張った影響で、L5F~L4Fで基礎スピードを問われるレースとなり、その影響がL1Fの失速に繋がっているように見える。基礎スピード、トップスピード、持続性能どれを取ってもコントレイルが1~2枚上手だったレースで余裕の勝利。

2020年個別ラップ

1角でキセキにヨシオが絡んでいってスイッチオンで大逃げの形。L8Fから締まったペースとなり、その後4角で緩んで直線持続力比べ。こちらも基礎スピード順に着順が決まった形に見える。アイ→コント→カレンの3連単と3連複の2点で勝負して泣いた。カレンはL4Fでポジ上げ+外回ししなければ3着あったと思わせるグラフ。

2018年個別ラップ

アーモンドアイとスワーヴリチャードがL8F~L4Fまで同じラップ推移。そこから格の違いを見せるラストの決め手と持続力。L8Fから11秒台を刻むハイレベル戦で、この年も基礎スピードの高さがラストの脚に繋がっているように思える。


各馬の過去の最高パフォーマンスとランク表

東京2400に繋がる過去の最高パフォーマンスを独自の指数でランク付けしました。

イクイノックスは2018アーモンドアイの走りを再現できる能力ありで、万全なら連逸はあり得ない。リバティアイランドとの真っ向勝負。

ダノンベルーガは馬券外のレースがレベルに引っ張られての評価。使える脚が短いので、内で溜めてL300mまで追い出し我慢するような展開待ちとなるが、昨年のような溜めてズドンの展開にはならないと思うので軽視。

ドウデュースはダービーの走りをもう一度出来ると見るなら評価すべきだが。。。加速とトップスピードで馬群を飲み込めるような展開待ち。今回はスパート区間が長くなり持続性能を求められると思われるのでこちらも軽視。

リバティアイランドは更に斤量1キロ減と春からの成長分を加味すると逆らう理由が見当たらない。基礎スピード+トップスピード+持続性能と揃っており、唯一加速に時間が掛かる点は弱点としてあるが、この舞台ではあまり重要では無い。

ヴェラアズールは昨年のようにジワジワと加速させて直線勝負できればL1Fの持続性能は高いが、基礎スピード求められる展開になると苦しいという見立て。

スターズオンアースはマイルでもそれなりにやれる基礎スピードを持っており、東京2400がベスト舞台とすれば、一気にパフォーマンスを上げてくる可能性あり。

ディープボンドは前走のように差し競馬をするなら、持続性能活かして展開待ち。ただそれにしてもスピード値が足りないと思われ、上位人気馬の出来がいまいちなら席はあるかも、くらいの印象。


リバティアイランドとスターズオンアースの評価付け足し

指数算出ロジックにアーモンドアイを当てはめてみると…

こんな感じになりました。オークスが余裕の勝利だったことに加え、この頃は斤量がマイナス2キロ。これに成長分で一気にパフォーマンスを上げてきた。

3F加速+トップスピード戦。これが能力の違い。

リバティアイランドのオークスはアーモンドアイよりもレベルが上と評価。斤量がマイナス1キロですが、これに成長分を加えれば、イクイノックスとの勝負は際どい決着になるのではないかと想像。

基礎スピード+持続性能比べ。各馬失速していく中、加速し続けるリバティアイランド。

イクイノックス、リバティアイランド以外の馬券内候補としては、スターズオンアースを上げておきます。

上にも書きましたが、スターズオンアースはマイルでもそれなりにやれる基礎スピードを持ってはいますが、ベスト舞台は東京2400。3歳春以来のベスト舞台であり、上記の指数に対して一気にパフォーマンスを上げてくる可能性が高いと見ます。ともすればヴェラアズールの指数は逆転可能と思いますし、Aランク級の走りが可能と思います。それでもリバティアイランドのオークスとの比較では、追走ラップにやや差があることに加え、斤量は当時から1キロ増となりますので、逆転までは苦しいという見立てです。

L4Fからのギアチェンジ+持続戦。スターズオンアースが高い持続性能を見せた。


買いたい馬

ということで現時点で買いたい馬は

イクイノックス
リバティアイランド
スターズオンアース

です。

余談
ルメール騎手のスムーズな加速のさせ方が、競争馬の能力の引き出し方の上手さに繋がっているのだろうと思うオークスの個別ラップ。外枠+ルメールが好走している理由に繋がっているのでは。

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