2022 クイーンカップ 予想ノート

3歳牝馬重賞で重要なクイーンCです。面白い馬が集まりました。

コース分析

コース概要

東京新聞杯と同じコースです。野芝に洋芝をオーバーシードした馬場のため元々パワーを要する上、少しずつ内の方が痛み始めているように見え、やはりキレにパワーも兼ね備えているタイプを継続して狙いたいと思います。

過去のレース

クイーンカップ
2020年:12.1 - 11.0 - 11.2 - 11.4 - 12.0 - 11.9 - 12.7 - 11.7
2021年:12.4 - 10.8 - 11.4 - 11.9 - 11.9 - 11.6 - 11.4 - 11.9

東京新聞杯
2020年:12.4 - 10.9 - 11.4 - 11.6 - 11.8 - 11.5 - 11.6 - 11.8
2021年:12.3 - 11.2 - 11.4 - 11.7 - 11.5 - 11.2 - 11.6 - 11.5
2022年:12.2 - 11.1 - 11.4 - 11.7 - 11.6 - 11.2 - 11.4 - 11.7

2022年東京新聞杯は、3~4コーナーであまりペースが緩まなかったことで、最高峰に位置するか、追い出しを遅らせた馬が上位を独占した。
それに比べて2021年クイーンカップは3~4コーナーでラップが緩んだことから、後方から外を回した馬は届いておらず、好位にいたアカイトリノムスメとコーナーを上手く回ってきたアールドヴィーヴル、ククナが好走した。
コーナーでラップが緩むかどうかで、好位or後方のどちらを狙うかになるが、如何せんレース経験の少ない若駒牝馬戦なので、レースセンスが高そうで好位~中団でレースが出来そうな馬を優先して選んでいきたい。

出走予定馬

アオイモエ

  • 平凡なタイムの中山新馬戦を2馬身半差の勝利

  • 3番手辺りから押し切った形でこれといって目立つ強さはなかった

  • 2着以下好走馬の次走も凡走しかなく、買い材料はない

  • 関東馬だが東京コース未経験は割引き

アメリカンスター

  • 小倉未勝利を前から押し切って前走初勝利

  • 前で残ったのがこの馬だけで、1頭だけ強い競馬をした

  • 2着以下好走馬には特筆するような馬はおらず、レベルは高くない

  • 新馬戦、2戦目は出遅れての2着、3着なので度外視して良い

  • 前走見る限り、出遅れも問題無さそう

  • テンのスピードからは好位~中団辺りが取れそうだが、鞍上田辺Jがどう乗るかが若干不安で、あまり後ろからだと届かない可能性大

  • 関西馬で東京コースは初は少々割引きか

  • 調教評価次第では面白そうな1頭

ウインエクレール

  • こちらも平凡なタイムの新馬戦を3番手から楽な展開で押し切って勝利

  • 2着以下好走馬も次走勝ち上がりなし

  • 関東馬だが東京コース未経験は割引き

コントディヴェール

  • 勝ち上がった未勝利戦はスローを前から押し切るレースでタイムも平凡

  • 2着以下好走馬は未勝利勝ちが数頭いて、レベルは低くないが、未勝利勝ちに止まるレベル

  • 東京は向かないようで、赤松賞では勝負になっておらず、ここでも厳しいか(急坂があるコースが合うのでは?)

ショウナンアメリア

  • シンザン記念はかなり入れ込んでしまっていたようで、最後の直線も全く走れていなかったため、これは度外視可能

  • 勝った東京1,400未勝利戦は、コーナーで緩んだマイルっぽい流れだったが、最後100mくらいで失速していて、ここではちょっと厳しい気がするがどうか

ショショローザ

  • スローで平凡なタイムの新馬戦でラスト2ハロン戦を番手追走から押し切った形はあまり評価出来るレースではないが、一応上がり2位の脚を使えてはいる

  • 走法は東京に合いそうな走りに見えるので、追い切り評価が良ければ押さえたいと思う

  • 関西馬の関東圏初輸送は割引きか

★道中ポジションをキープできなかったのは、幼さもあるか
★直線では前が詰まる大きな不利でブレーキ
★もう一度仕切り直してからの末脚はよく伸びていて、3着は難しいが4着ならこれたはず
★幼さが取れてこないと重賞で勝ち負けは難しいか

スタティスティクス

  • 前走の阪神JFは距離短縮で追走苦労

  • 距離は1,800の方が合っていそう

  • 直線は最後方から上がり3位の脚なので、やはり1,600では届かないのだと思う

  • 東京新聞杯のような前総崩れ待ちか

  • 関西馬で東京コースは初は少々割引き

★直線ぶつけれれてから伸びなくなった
★やはり距離が短いように思う
★末脚比べでは分が悪い

スターズオンアース

  • フェアリーS2着は自力の差を見せたレース

  • 直線かなり右にモタれて真っ直ぐ走らせるのに苦労したのは右周りだと出てしまう癖なのか、赤松賞では手前替えた後も大きくモタれるようなことはなかった。

  • 今の多少のパワーも必要とする東京にぴったりの走法に見える

★ジョッキーが完璧な騎乗。それで2着ということで、これ以上のメンバーが揃う舞台で好走するにはさらなる成長が必要。
★相変わらず右にもたれる癖が抜けておらず、終始ジョッキーが左に体を傾けて追っており、その分もマイナスポイント
★フェアリーSからの臨戦的にも仕上げ的にもここが勝負レースだったと思われるため、次走これ以上の出来が期待できるかというと微妙

スマイルアップ

  • 手薄なはずの1,200路線で苦戦

  • 1,200からの距離延長でいきなりこの相手ではさすがに厳しい

  • 関東馬だが東京コース未経験は割引き

ニシノメグレス

  • 低レベル未勝利戦を逃げて勝ち上がり

  • 積極的に買いたい要素はない

  • 関東馬だが東京コース未経験は割引き

ハピネスアゲン

  • エンジンの掛かりが遅いタイプで明らかに中山は向かない気がするが、その中山で未勝利勝ち上がり

  • 坂を上ってからの伸びが如何にも東京に向きそうで、最後まで伸びて脚余して半馬身差勝利はタイムは平凡だが評価して良さそう

  • 間隔的に成長は無いかも知れないけど、追い切り評価で取捨判断したい

  • 関東馬だが東京コース未経験は割引き

プレサージュリフト

  • スローの新馬戦を出遅れて後ろから33.3の鬼脚で差しきり勝利

  • 3馬身差の2着馬は未勝利戦勝ち上がり目前、7馬身差の3着は既に未勝利を勝ち上がっており、レベルはそれなりだった

  • 出遅れからの追い込みは強く見えるが、外枠×出遅れで却って揉まれることなく追走できたとも捉えられるため注意必要

  • スローを後方追走で、テンのスピードも遅い。確実にペースの速くなる同距離の重賞で追走できるかは未知数。

  • 1戦1勝馬であることを念頭に印を打つ必要ありで、追い切り評価で取捨判断したいところ

★大外を回してストレスのないレースで、内枠で馬群の中に入ったらどうかという点は気になるが、スタート直後には割と激しめに接触したが動じる様子はなかった。
★直線入ってすぐに追い出し開始しており、真っ直ぐ走れるのは良い。
★上り最速はベルクレスタだったが、最後ゴール前はプレサージュリフトの方が伸びている

ベルクレスタ

  • 阪神JFはダッシュが付いていないようにも見えるが、外枠もあってか後方からの競馬を選択したのだと理解。

  • この馬1頭だけ5Fロンスパ戦のような競馬をしていて、外々回って脚を使い果たしての6着は評価すべきで、この馬柱で少しでも嫌われるなら買い

  • 後ろのペースが我慢できずにペースアップした形で、本意では無かったと思われ、出来れば内枠を引いて、道中は内々を楽に追走したアルテミスSのような展開(もう少し控えた位置追走希望)がベスト

  • 昨年のアカイトリノムスメのような走りが出来そうな1頭で、本命候補

★レース展開からも、スターズオンアースよりも地力の高さを示したのはこちら
★道中終始掛かりっぱなし次走もここが課題
★直線の末脚はプレサージュリフトを凌ぐ最速タイムで、馬群の間をこじ開けて抜け出してくる強さを見せた。
★最後ゴール前ではやや失速した。

モカフラワー

  • 前走赤松賞でなミュールの次に輝いて見えた1頭。

  • 高速東京が如何にも向きそうなぬるっと脚が伸びてくる走法。今のパワーも必要な馬場では少し割り引いた方が良いかも。

  • 後のフェアリーS2着のスターズオンアースはあわや交わせるかまで迫ったが、若干左右にフラついたことが影響したか交わしきれず

  • 新馬戦で負かしたインダストリアは決して向いているとは言えない中山でジュニアCを圧勝

★折り合い欠くところを見せ、前に行ってしまい、良さが出せず。
★もっと軽い馬場で末脚活かすレースをしたい。

モズゴールドバレル

  • 1,400新馬戦は低レベル

  • シンザン記念も同じような競馬で、前に行かなければ勝負にならないレースで前に行って6着

  • 直線もかなり左右にフラフラしていて、好走出来るイメージはない

  • 関西馬の関東圏初輸送は割引き

★混合で6着、牝馬限定で5着現状の力はこの程度
★中山など小回りコースでなら

ラリュエル

  • 新馬戦でストロングウィルに勝っている

  • 更に馬場の悪い内を通って上がり最速を出しており、力の必要な馬場を苦にしていない

  • 走りもパワーのある走りをしているので、重馬場ならチャンスが回ってくる可能性あり

  • 関西馬の関東圏初輸送は割引き

★現状持っている力はすべて出し切っていて、前3頭とは力の差あり
★次走以降も内枠取れれば、重賞で3着までは狙えそう

レディバランタイン

  • 新馬戦で逃げてレヴァンジルを撃破しており、その他も高レベル揃いで、跳びが大きくストライドが伸びるので、広いコースで伸び伸び走れると持ち味を活かせる。

  • サフラン賞、控える競馬を教えるために終始引っ張りっぱなしで、直線ではエンジンの掛かりが悪く6着に惨敗(何でこれを中山でやったのか…)

  • 前走東京1,400も道中引っ張りっぱなし

  • 控えようとすると掛かって前に行きたがるので、そこをどうするつもりか陣営の発言に注目する必要あり

  • 跳びが大きく、東京コースは合っていると思うが、その分内に入れても窮屈になって持ち味が活かせないと思うので、また控える競馬をするつもりなら消し。思い切って逃げるなら面白い存在になりそう。

★自己条件に回って力の差は見せつけた。

ロムネヤ

  • 2、3戦目で出遅れており、これは改善時間掛かりそうな出遅れ方

  • 前走、後ろから最後坂を上ってから着差を詰めてきたが、レースラップ12.7と前が止まって伸びてきたように見えただけで、直線の瞬発力勝負になると分が悪そう。

  • スタート改善して、前からの競馬が出来るならチャンスはありそう

本命候補

スターズオンアース
プレサージュリフト
ベルクレスタ

相手候補

モカフラワー

(調教評価待ち)
アメリカンスター
ショショローザ
ハピネスアゲン

(陣営発言要確認)
レディバランタイン
ロムネヤ

(荒れた馬場なら)
ラリュエル

一旦、ここまで。

予想

週中に上げた本命候補の3頭で決まると思います。

展開

どうしても逃げたい馬はいない中、大外枠のスマイルアップが外から被せてきてハナを切るか。中程かモズゴールドバレル、内からショウナンアメリアが続き、その後ろはアメリカンスター、ベルクレスタ、スターズオンアースが好位に付ける。東京マイル多頭数の重賞ならば、コーナーでペースは多少緩むと思うが、12秒前後のそこそこのペースはキープ。そこから更に直線加速していく展開になるだろう。ある程度の追走力と、直線更に加速して長い直線を走り切る持続力と絶対的トップスピードによる決め手を求められるレースになると予想する。

ベルクレスタ、スターズオンアースは好位に付けて抜け出すレースをしてくるだろう。ただ決め手、トップスピード勝負と考えた場合には、2頭とも少し足りないところがこれまでの戦績に表れていて、ここでも好走はするけど何かに差されて勝ちきれないレースになる。そしてこの2頭を交わすのはこの馬だろう。

◎プレサージュリフト

1戦1勝馬。追走力は未知数。ではあるものの、上がり3F 33.1は超優秀タイムであり、シャドウディーヴァが府中牝馬Sで出したタイムと同タイムで、直線だけで古馬並みの末脚を繰り出せる能力があるということ。ラスト600mをこれだけの脚で走破出来るのならば、多少追走に苦労しても、後ろから差し切れるだけの展開になると思っている。

○ベルクレスタ

スターズオンアースとの比較でこちらを上に取った。待望の内枠ゲット。これで前に壁を作って脚を溜められる。内を捌くのが得意な松山Jということも心強く、前走後のコメントからも、敗因をしっかりと把握している。ここはこの馬の理想の競馬が出来るだろうことから対抗としたい。但し、東京の長い直線では最後甘くなってしまい、プレサージュリフトに差される、というのが本線。

▲スターズオンアース

前走、モタれながらも最後にあれだけの末脚が使えたのは、内枠を引いて道中内で脚を溜められたことが大きかったとみているが、このレースでは中枠スタートになったことで、馬群の中に入れて脚を溜めることが出来ない可能性が高くなった。好位で外目を追走して行きたがる面が出てしまうと、最後甘くなってしまう可能性がベルクレスタよりも高いと考えた。それでもこの3頭以外の馬とは力の差があると思うし、上手く脚を溜められた場合は、ベルクレスタよりもキレる脚を持っていると思うので、その場合も加味した馬券構成を考えたい。

買わない馬

モカフラワー

あれだけ脚を溜めて、スターズオンアースを差せなかった事で、この距離での逆転は難しいと考えました。また、冬の東京より、春秋の高速東京の方がこの馬には合っていると思ってますので、ここ負けるとローテ的に厳しいかもしれませんが、オークスに出て来たら印を回したいと考えています。

買い目は当日15時頃に上げられれば。

追記

☆ラリュエル

このクッション値ならば、この馬の出番があるかも知れない。

更に追加

☆ショショローザ

回顧

各馬回顧は出走予定馬の各馬見解に追記(★マーク)

馬券の組み立てについて

◎指名のプレサージュリフトは、新馬勝ち1戦1勝馬という点に少し不安を持っていた。この点がワイド1,000に表れている。
でも、以下のように他馬との違いが出せている馬はもっと信用しても良さそうで、

・上がり3F 33.1秒は、当週、前週の他レースと比べても古馬重賞上り最速級
・レース上りタイムとの差が圧倒的
・スローのレースを後方からぶっこ抜いて圧勝

この辺りを信頼して1着固定とすべきで、ワイドではなく単勝とすべきところだった。

スターズを▲、ベルクレスタを〇としたのは、能力値の見立て的には間違っていなかったし、オッズ的にも正解だっとと思う。但し、気性に問題を抱える馬は、乗り難しいという点をもう少し意識する必要があったし、スターズオンアースはフェアリーSから中4週での参戦で、調教過程や乗り替わりからも勝負に来ていることを感じ取って、対抗とするかもう少し悩むべきだったとは思う。やはりもっと回収率を取るために、ワイドを押さえて馬連馬単に資金を回すべきだった。



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