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阪神ジュベナイルフィリーズ 2023



過去のラップバランス傾向

Xでもポストしたやつ。
馬場が高速化した近4年は12.0未満の追走。終いの脚は道中ラップとトレードオフで、独自のラップ指数では11.7以下が求められる。基本は道中12.0切る追走から34秒を切る末脚が使える総合力の高さが求められると考えて良さそう。


過去3年の各馬臨戦過程から好走馬条件を探る。

2020年の臨戦過程分析

赤いラインは独自のラップ指数。本番では赤い背景ゾーンの指数が求められる。前哨戦でレベルの高かったファンタジーS。メイケイエール、ヨカヨカがその後重賞制覇しておりレベルは指数が示す通りだったが、ラップバランスがスプリント質で本番では適性向かず。この年ではそれなりのレベルだったアルテミス勝ちのソダシと2戦続けてL3Fが11.2-11.4のゾーンを記録し、パフォーマンスを上げてきたサトノレイナスのワンツー。


2021年の臨戦過程分析

道中ラップ経験、末脚、指数の総合力でサークルオブライフかベルクレスタの2択。ベルクレスタは気性爆発して不発。指数とラップバランスで3番手がラヴリイユアアイズ。高レベルに出やすいがラップバランスが本番向きに出ないファンタジーSを勝ったウォーターナビレラは、早い末脚の経験ありで3着。ナミュールは追走経験の物足りなさと出遅れグセと外枠で嫌うべき。ナムラクレアは距離延長で指数落としての臨戦。ステルナティーアは道中追走の経験乏しく。


2022年の臨戦過程分析

前哨戦のレベルからアルテミス組2頭が本命候補。ラヴェルがこのパターンで凡走は予想付きにくいが、外枠不利の影響が大きいか。圧倒的に内が有利なトラックバイアスもあり、指数が全く機能していない。また道中の方が早いラップで、ラップバランスも崩壊しており、3番手評価となるウンブライルは距離延長で追走UPという苦しいレースとなって凡走。


2023年の臨戦過程分析

さて、ここからが本題。今年の出走予定馬を分析してみます。見て貰えばわかりますが、今年は指数が高いレースの経験馬が多数です。何でこんなにレベルが高いのか?馬場の高速化が更に進んでいるのか?しっかりと見極めたいところ。

ボンドガール

前走2着ですが、指数のレベル、ラップバランス共に高レベル。新馬戦が既に伝説扱いされているように、新馬戦から指数がグラフに映り込むことは稀。比較対象として、ゴンバデカーブースとシュトラウスのグラフも載せますが…

ゴンバデカーブースの新馬戦も高パフォーマンスで、シュトラウスは次の東スポ2歳Sで更にパフォーマンスを上げて勝利。サウジRCのレベルの高さがうかがえる。本命候補の1頭で間違いなさそう。


コラソンビート

徐々にレベルアップして牡馬混合の重賞制覇。指数、ラップバランス共に高レベル。前走ラストに掛けてやや甘くなっていった点に対し、1400からの距離延長戦。ここはやや割り引いて評価必要と見る。


サフィラ

高い末脚性能もチェルヴィニアには千切られた。道中ラップ経験はやや物足りない形ではあるが、例年なら勝ち負けレベル。成長曲線的には再度急上昇が必要だがどうかといったところ。


アスコリピチェーノ

こちらも高い末脚性能とやや物足りない道中ラップ経験。サフィラとの比較では指数出した時期的にもこちらが成長の余地がある分で上か。もう1段厳しいラップに対応できるかどうか。


ステレンボッシュ

赤松賞のパフォーマンスは高い。指数、ラップバランス共に高レベル。ここから更に指数をどれだけ伸ばせるかがポイントで、同じ前哨戦、短い間隔のローテで上昇できなかったナミュールがチラつく。


ルシフェル

この馬も例年なら本命候補級のパフォーマンスに見えるが、他馬との相対評価ではまあまあレベル。追走アップへの対応が未知。


キャットファイト

3戦連続で上り平均11.2~11.3のドンピシャ。1戦ごとに追走ラップが厳しくなっているのに、上りは維持。東京、新潟、中山とすべて異なるコースにも対応。レース間隔的にももうワンランク上があっても良さそうで、圧倒的本命候補。


ナナオ

厳しい戦いになりそう。


アトリウムチャペル

これだけだと判断難しい。上りは出せているが、追走耐えられるかは不明。同レース2、3着の次走を確認。

2頭ともパフォーマンス上昇。同じくらいの上昇があると考えて良いのか、それで他馬を逆転できるかどうか。


タガノエルピーダ

こちらも1戦1勝馬。1戦目にしてはパフォーマンスは高く、ボンドガールの新馬戦よりも上のレベルに見えるが…

同新馬戦で0.1秒差だったクランフォードは未勝利勝ち上がりも、パフォーマンスの上昇は限定的。離れた3着のアドマイヤアストラは2戦目未出走。評価難しいが、同じ新馬勝ちならアトリウムチャペルの方を上に取るべきかな…と。


ドナベティ

毎年高い指数が出て本番は通用しないファンタジーS組。マイル経験がなく、ファンタジーS自体もスピードで押し切るような決着で、マイルに距離延長しての上積みは難しいのでは。


カルチャーデイ

ドナベティと同じ。指数はかなり高いが、マイル経験がなく、速い上がりを使ったレース経験もない。1400からの延長組は、速い上がりの経験があれば買い。なければ見送り。


スプリングノヴァ

厳しい戦いになりそう。


ビーグラッド

2戦目での上昇が無く、ここで必要な追走経験もなし。悪くはないんだろうけど、絞りたい人は手を回す理由が見つからない。


シカゴスティング

ファンタジーS組の上位と同様。上り33.9が4頭いて、他馬との違いを見いだせないレース。


ラップ評価まとめ

キャットファイトが本命。相手筆頭がボンドガール。これでオッズがもらえないようなら、コラソンビート、ステレンボッシュ、アスコリピチェーノの3連系に手を出すイメージ。力比べになると思うので、マイル適性と経験が重要。



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