ayumi hamasaki 25th Anniversary Live PART2

※LIVEレポートのため、ネタバレを含みます。
 全部でPART1~5までの5部構成です。
 他のPARTはこちらからどうぞ。

06. intermission

ayuが捌けた後
男性ダンサーズとヒカルが
ステージに残り
ポップアップしてきたのは
ayuのサイン入りの
STAGE TICKET

そう、今回も
ラッキーガール、ラッキーボーイを
この代々木の中から選ぶ演出。
アリーナ席を
ダンサーズが練り歩き
チケットを手にするTAを
選んでいく

こんな演出ができるようになったのも
数年ぶり。

特別な時間を、という
ayuの想いが伝わってくる。


07. VIBEES

男子ダンサーズと交代で
女子ダンサーズが登場
シルバーのトップに
白のざっくりな網目のショートニット
水色のワイドなパンツ
ボーイズライクな衣装で
力強いダンスを披露

Wow ohoh wow wowの
掛け声と共に
ピンクのセットアップに
黒のベルトをあしらった
ayuが登場
Nonfictionの時ともまた違う
エッジを効かせた衣装に
ツインのロングテールの
可愛らしさが
絶妙なバランス

「オンナって集団行動好きだよねって
 そんなに一匹狼だったっけ?
 どっちかってゆーと仲間で集まって
 幼稚な夢見てるイメージそっちだけど」


「見栄っ張りで メンツ気にして
 よく分かんないとこプライド高いから
 一度ふてくされたらめんどい」


痛快な歌詞
何周も巡って
もうまどろっこしいのが嫌になったのか
歯に衣着せぬ表現で始まる
NEW SONG
ポップなリズムに
キレのある言葉が並ぶのが
TAの心をくすぐる

ダンサーズOGのLICOちゃんが
コリオを務めた曲があると言っていた
ayuも、もうこれはLOCOだよねって
笑ってインスタのストーリにあげていた
一発でこれだとわかる振り付け

「Fight fight for youeself
 Move move if you needed」

「C'mon boys C'mon boys 
 無神経なのいい加減にして」

「Listen boys Listen boys
 飾りじゃないって何回言わせるの」



そうそう
これよこれ
これこそ我らが浜崎あゆみ

こんな表現を王道のJ-POPで
真っ向勝負するのが
浜崎あゆみなのよ

肝の据わった
潔いクールさと
ドギツイことを
屈託のない笑顔で言っちゃうような
茶目っ気のあるPOPさ

TAも待ってましたと言わんばかりに
ピンクのペンライトで応戦する
そして一つになった代々木へのメッセージ

「立ち上がれVIBEES」


見てるこっちが
すがすがしくて
思わず笑えてくるような
振り切ったパフォーマンスが楽しくて仕方がない


ayuは
どこまで行ってもayuだ
何年経とうと
どれだけ名を馳せようと
等身大でTAという大きな波の中に
身一つで飛び込んでくるような
それでいて
大事なものを守るためなら
いつでも身を挺すると
腹を括っている


何度見ても飽きさせない
浜崎あゆみが創るステージは
浜崎あゆみが
浜崎あゆみを貫くために
必要な場所であって
その分抱える重圧や
自分で自分を超えていくハードルも
無限に上がっていく

ただ
今回の25周年は
最後の最後まで
浜崎あゆみとして
何が出来るかをコン詰めたら
あとはTAの
大きな波の中に
身を委ねよう
愛すべきラストピースのみんなが
必ず最高の絵を
完成させてくれるに違いないって
そう信じてくれているんだなってことが
その眩しい笑顔から
伝わってきた


08. Lelio

まだまだ行くよー!の声と共に
EDMと浜崎あゆみが
融合した名曲Lelio

「百億回以上は聞いたわ もっと叩いてから渡れって
 叩く暇とかあるなら渡っちゃうわ」

「てかいつかのための犠牲って そのいつかっていつくる予定」
 今のために今を生きる事で手いっぱい」

LIVEでは定番の一曲
ayuの声が
EDMサウンドとマッチしている中に
エッジの効いた歌詞が並ぶ

2番のAメロから
ラキガ、ラキボがセンターステージへ登場
ayuが一人一人と目を合わせながら
一緒に踊って歌ってくれる

幸せそうなラキガ、ラキボの方達の笑顔に
こっちまで嬉しくなる

そのうちの一人はママさんで
2歳くらいのボーイと一緒にステージへ
キッズボーイの姿を見たayuは
思わず歓声を上げる

一人一人と
ハグや膝の上に乗ったり
一生に残るayuからのプレゼント

ラストサビでは
みんなで踊ろうーというayuの掛け声で
全員立って並ぶ
キッズボーイを抱っこしてあげるayu
びっくりして泣いてもおかしくない状況で
きょとんとしつつも
ayuに抱かれても動じないキッズが愛らしい


ayuのこんな姿を
LIVEで見られる日が来るなんて

ayu自身も
ラキボのキッズとはいえ
代々木のステージ上で
TAに見守られながら
母としての姿を垣間見せる日が来るなんて
思ってもいなかっただろう

一人一人との触れ合いがあったCメロは
会場中が歓声をあげずにはいられない場面
あんな間近で、ayuに触れられるなんて
TAにとっての最上級の喜び

それでいて
Cメロの英語詞

「You know what you want
 and I know what I want」

あなたはもう何が欲しいのか知ってる
私も私の欲しいものを知ってる

キッズを抱くayuの姿に
改めてシンプルでストレートな歌詞がリンクしていた


誰しも
欲しいものなんて
そんなに多くはない

こうやって触れ合って
喜びを分かち合える
それくらいのことで
十分なはずなんだ、と


09. You & Me

ラキガたちを見送ったあと
もっとみんなの声聞かせてーとayu

MAX松浦さんも
ずっと推している
You & Me
夏の定番
そしてLIVEでも定番の一曲

センターステージで
TAに手を振りながら
笑顔で歌うayu

「夢中になって恋して そのうちに愛して
 それが運命なんだって信じていたかった」

「あの夏は思いきり 日焼けした肌寄せ合って
 叫んだり泣いたりしても それでも伝えたかった」

「苦しくて眠れなくて そんな夜もあったけれど
 それだって あなたとだったから それでよかった」

ハイテンポなメロディでありながら
夏の切なさを秘めた曲

誰もが一度は通るであろう
恋に夢中になった日の
純粋さや もどかしさ
まだ思い出にするには
鮮やかすぎる記憶に後ろ髪引かれながら
それでも新しい何かに期待して
また別の扉を開いていく
そんなことの繰り返し

恋多き女と言われるayuだって
抱える想いや願いは
私達とそんなに変わらないはずで

「この夏は少しずつ 何かを忘れてみよう
 そして 少しずつ新しい何かに期待していこう」


ここまで来ると
もうあとは楽しむだけって
肩の力がふっと抜けたような
ayuの表情

LIVEから歓声が失くなってしまってから
例えようのない寂しさや恐怖を
ayu達一座が感じていたのは
言うまでもなくて
無観客も無歓声も
形にすることは出来たけど

やっぱり
一座のパフォーマンスに
客席からそれぞれの笑顔と声で
リアクションが返ってくる

ついこの前までは
当たり前だった
その光景が
こんなにも特別で幸せな空間だったんだと
思い知らされる

センターステージで
満面の笑みで歌うayu
ここまで諦めずにいてくれて
本当に本当に
ありがとう



10. ayu-mi-x-mi-x 2023

お次はダンサーズパート
ayu-mixがかかると同時に
メインステージ
センターステージ
後方サブステージ
そしてそれらを繋ぐ花道を
縦横無尽に駆け巡るダンサーズ

それぞれのソロの見せ場もあり
ブレイク、バレエ、アクロバットまで
多彩なayu一座の
ダンスパフォーマンスが見られる
贅沢なショーケース

Startin'〜Rule〜talking 2 myself〜Startin'
ayu-mixの選曲も
浜崎あゆみを象徴するような曲達が続く
スクリーンに映る
MVをアレンジした歌詞入りの映像も
かっこいい

長年ダンサーズを推しているファンも多い
ayuが絶大な信頼を置く
大事な演者達

ayuがいなくても
ステージを成り立たせることができるのは
その信頼関係があってこそ

卒業していったダンサーズも
何人か観に来ていたみたい。
25年の中で
ayuを一番近くで支えるダンサーズ達も
先輩から後輩へと
バトンが渡されて今のメンバーがいる。

共にステージの表に立ちながら
浜崎あゆみの描く夢の世界を
全身で表現する。
今でこそダンサーズもいて当たり前のように思うけど
それは並大抵なことじゃない。

来る者拒まず、去る者追わずなayuは
たくさんの出会いと別れを繰り返す中で
ぶつかることもきっとあったんだろうけど
それでもやっぱり
受け継がれているものも確かにあって

自分も
“浜崎あゆみ”の一部なんだという
自負と自信と誇りが

そして
そこに対するayu本人からの
揺るぎない信頼が
彼らを奮い立たせて来たんだと思う。

「貫くって決めたんなら 思い切り胸張って 顔を上げる事」

「信じるって決めたんなら 理想と違う答えも 受け止める事」


「誰かに決められたルール そんなの必要ない」

「お決まりのつまんないルール 押し付けられたくない」

「まずは君と僕でルール ぶっ壊して始めよう」


「現実はいつだって悪戯に僕達を振り回す
 だけどほらその中に君だけの答えがそう隠れてる
 満たされない想いがもしあるのなら 
 それは君自身の手で創られたもの」

「破壊することにより
 創造は生まれるという事を
 君は知ってる」


共に戦ってきた戦友のダンサーズへと
そして25年の歩みを共にしてきたTAへと
ayuから贈られる言葉達は本物だ


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