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episode10

中学生になっても
ずっとayuを聴いてた

変わらずバスケと
ayuとの日々

めちゃくちゃ怖い先輩たちに
毎日ビビりながら
バスケの練習に明け暮れた

普通に挨拶してるだけなのに
無視される謎の
思春期あるある笑
あれは何だったんだろう笑

幸い
チームメイトは
本当に嘘のつけない
真面目な子たちで
恵まれてた


2002年1月1日
ayuはアルバムI am…をリリース
あのジャケット写真
めっちゃくちゃ好きだった

あんな
白い鳩をたずさえて
自由のために
闘うみたいな姿

当時はきっと
誰にも真似できない
存在感だったと思う

2001年の9.11の影響もあったかな
globeのKEIKOとのa song is bornも
ソロで歌い直して収録されている


世界で起きていることとか
日本人として
みたいな意識が
少しずつ
歌の中にも表現されるようになる


I am…とか
still alone、NEVER EVERみたいな
ダークさの中に
Daybreak、UNITE、evolutionが光る

ayuにはいつも
絶望と希望
闇と光
痛みと喜び
悲しみと幸せ
そんな両極のものが
同時に存在していて


それこそが
ayuをayuたらしめる
彼女にしか歌えない歌を
いくつも生み出してきたと思う


A BESTの頃に見た絶望は
この先も無くなるわけでも
その傷が癒えるわけでもない


だったら
忘れたり
塗り替えたり

そういうことじゃなくて


共に生きる

そう決めたんだろう





幼い私は
ただただ
その空気感と

見るたびに
変わっていくパフォーマンスと
惹き込んで離さない表現力と

その姿が
かっこよくって

簡単には弱音は吐かない
その姿に憧れた


強いものに惹かれるのは昔から
かわいいよりも
かっこいいの方が好き


私の中の
理想像はいつだってayuで
ayuになりきることで
ayuの歌の中の主人公になりきることで

強くかっこよくあろうとする
そんな学生時代だった


あの当時
ayuに救われたという人たちは
みんなそうだったんじゃないかな


みんながayuに自己投影しながら
リアルを生き抜いてた


それはまさに
ayuの歌の中に
私たちが
存在してたってことで


そう思えるアーティストは
きっとそうそう出逢えないよね








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