23rd Monster -原点回帰-
あの頃の私は
ずっと何かに苛立っていた
漠然とした不安と
やりきれない思いと
自分に対する違和感
本当の私は
こんなんじゃないって
思いながらも
どうしていいのか分からず
ただただ
毎日同じことを繰り返して
痛みや喜びにも鈍くなって
心が何にも動かなくなっていくのを
感じていた
気づいたら
もうそんなのを
10年近く
繰り返してた
最初小さかったモヤモヤは
徐々に大きくなり
無視できないくらい
私の心を覆い尽くすようになった
そんな時に
私の心を突き刺した
23rd Monster
ノーマルは書き換えられて
悲観してる時間ももう過ぎた
受け止める？
牙を剥く？
見据えるのは終わりか始まりか
嘆いてたって何も変わらない
その現実を
受け止めるのか
それとも牙を剥くのか
突きつけられてる気がした
どっちつかずで
中途半端なまま
結局傷つかないところで
自分を守りながら
惰性で生きてる私を
揺さぶるayuの声がした
いつまでそこにいんだよって
言われてる気がした
この曲がなかったら
きっと
もう一度
自分と向き合う決意を
固められずにいたかもしれない
そしたら
今の自分も
これからのことも
何も決められずに
何も選べずに
ただただ
時間を垂れ流す
そんな日々を繰り返して
いたかもしれない
選択肢は減ったようで
ある意味無限になったのかもね
見知らぬ人よ
君のジャッジに興味はない
結末はボクシダイだ
そう
選ぶのは
私自身で
その先は
自分次第だってことを
また教えられた
ayuだって
苦悩しながら
もがきながら
今を選んでる
始まったばかりの
ツアー36公演をすべて中止し
エンターテイメントが
少しずつ
人々の生活から切り離されていく様を
目の当たりにして
そんな中だからこそ
アジアツアーを
敢行すると決めた
迷わなかったわけがない
不安がなかったわけがない
またボロボロになるかもしれない恐怖と
信じたい気持ちと
背負っている使命と
全うしたい責任と
浜崎あゆみとして
何を選ぶのが正解なのか
悩みに悩み抜いた結論だと思う
じゃあ私は？
何を背負ってる？
何を信じてる？
何を選ぶ？
この現状も
取り巻く環境も
誰かのせいにしたところで
それが何になる？
いつまでそうやって
生きていく？
不確かな時代になって
確かなものに白黒がついた
守り抜く？
何捨てる？
その未来に今来た過去がある
貫くだけが強さじゃない
手放すのは楽なんて事はない
愛しい人よ
誰のせいにもしないで
結末はキミシダイだ
リリースから
この2年間
何度も何度も聴いた
何度も何度も
その言葉を反芻した
私は
何を捨てる？
何を守り抜く？
何度も何度も
この言葉を
自分に問いかけた
23rd Monsterは
私の決意表明になった
疲弊して擦り減った心
全てを失くした訳じゃまだない
右にならえなんてクソ喰らえだと
瞳の奥がハッキリ言ってる
やるだけやって
玉砕のがマシね
やるだけやるって決めた
守り抜きたいものも
もうわかってる
そう
だから
I am A 'MONSTER'
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