ありがとうございました

先日1/16をもちましてRiskyBerry解散、そして"深白 なぎ"としてのアイドル活動を無事終了することが出来ました。まずは0.01秒でも関わってくれた全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

私は歌も下手だし、ダンスも下手で覚えるのも時間がかかって、周りに迷惑しかかけてないし、ずっとアイドルになりたくて、けど実際いざなったらとことん向いてないな、って思うことばっかりで。今は物販や配信があってそれも含めて『アイドル』だけど、昔はそうじゃなくて。やっぱり私の好きなアイドルはステージで魅せるアイドルで。憧れや理想と自分の実力不足や不甲斐なさにままならなくて、くやしくて。


今はやりたいって強い気持ちさえあれば誰でもアイドルになれる時代だと思います。まぁ、その強い気持ち自体が誰でも持てるものでは無いんですけど。事実、その強い気持ちひとつさえ持っていて、運営とかステージの大きさとかそういう諸々に拘らなければ割とすぐなれると思います。けど、なれたとしてもそこから続けるのが本当にむずかしい。特に福岡の地下アイドル界隈ってぶっちゃけ今かなり下火だと思います。私が言えることではないけど。こういう世の中だから中々遠征とかは難しいし、やっぱり既存グループの現場離れも多くて、新しいアイドルグループが出来ても思うように活動も出来なくて。それでも私たちは続けるしかなかった。それを全部分かってても『アイドルにならない』という選択肢は私の中でなかったです。

解散ライブの日程が決まって、『どうしよう』ってなりました。残りの少ない期間で誰かになにか伝えられるかな、何を伝えようかな、私なんかになにか残せるのかなって。解散が決まってから毎日しんどくて、終わりが決定したのにやる意味あるのかな、ってずっとマイナスで、みんなに合わせる顔がなくて。もう「不祥事起こしたから本日付で脱退です。」ってわたしが全部悪いことにして解散ライブもせずに終わらせたいってずっと思ってました。

それでも毎回ステージに立つとすごい楽しくて。もちろん反省も沢山あって、「あ〜〜〜やらかした!はいもうダメ。やめる。今すぐ辞める。どうせ解散だし!今辞めてもかわんない!」って自棄にも沢山なって。それでも物販でみんなから「あと少しだね、寂しいな」って言われたら「やれることやるしかない」「頑張ろ」って毎回震え立たせてもらいました。無事に解散ライブまで走り抜けられたのは本当に本当にみんなのおかげなんです。それに応えられてたらいいな。


MCの時に少しだけ話したんですけど、私はほんの2年前まで髪もブリーチしたことなくて、化粧だって大学入ってから初めてし始めて、アイドルなるまでカラコンなんて入れたことなくて、学校もサボることなんてほぼほぼしたことなくて、ただ親の期待の中で親が喜ぶ選択肢の中で自分でも妥協出来るものを選んでクソ真面目に「ワルイコトしてみたいな」って思いながらイイコに生きてるだけの人間でした。それが2年前母親が死んで今までの生き方が通用しなくなって丁度大学3年生が終わる頃で進路とかも路頭に迷って。改めて自分の「やりたいこと」を考えている時に事務所に声をかけてもらって。「そういえばアイドルなりたかったな」って1年ずっと誰より真面目にレッスンとか通って、周りが就職とか進学を決めてる中全部蹴って、この先80年間を全部捨てる覚悟でアイドルになりました。それはMCの時言ったように母が死ぬ直前に母の幼なじみがお金も時間もかけて横浜から福岡までもうほとんど寝てて、意識ある時なんて一瞬で、その一瞬の意識すら記憶混濁して曖昧で、舌も回らなくて、話も出来てるのかすら微妙な母に会いに来てる姿を見て「羨ましいな」「私にはそんな事してくれる人いないな」っていう思いがあったから、死んだ時誰かの記憶に少しでも残ってたいなって気持ちが強くなったからです。誰にも知られないまま忘れ去られて自分の存在が無くなるのって怖いなって。


『生まれた時に病院で
親と医者が祝ってくれて
死ぬときどんくらいの人が
私のやってきたこととかを

美しかったねって言ってくれるか考えちゃうのね
終わりよければ全て良しなんかじゃないけれど
何か一つやりきってみたい』

MCの時にBGMで流させていただいたMAPAさんの『アイドルを辞める日』という曲の中の歌詞です。私がアイドルになった理由はこの歌詞が全てです。

276日間という本当に本当に短い期間でしたが、アイドルになって、そしてアイドルじゃなくなって。みんなに「お疲れ様」って言って貰えるような人間じゃないのに、何も残せてないのに、そう言ってもらえて。

最初に言った通り私は歌もダンスも下手で、覚えるのに時間もかかって、周りに迷惑しかかけてないのに、なのに、「お疲れ様」って、「楽しかったよ」って言って貰えて。

自分では「何も残せてない」って思ってるけど、きっとみんなの中に自分では気づかないうちに『なにか残せてる』のかもしれないです。いつかそれに気づけたらいいな。


『最後まで笑って終わらせる』これだけは決めてて、勿論泣いちゃってもいるんですけど、それでも『深白なぎ』らしく笑って終わらせることが出来たと思ってます。本当の私はネガティブで自己肯定感死ぬほど低くて、自分が世界一嫌いで可愛いなんて思えなくて、それでもそれごと全部含めて愛そうと必死にもがいてるような人間です。それでも『アイドル』の間はそんな風に見せないよう必死で。そんな私と正反対の自信を持って『私可愛い!』って断言できてる人間に深白なぎの間だけでもそう見えてたと信じてます!

アイドルとしてダメダメで落第生の私だったけど、そこだけは貫いて花丸満点貰えると思ってます!

長々と書いてしまいましたが、本当に伝えたいことは皆さん本当にありがとうございました、という一点です!それさえ伝わってたらなんでもいい!!

アイドルとしてダメダメな落第生の私を見つけて愛して、そしてそんな私との時間を楽しかったと思ってくれて。人生でかけがえのない、他では代替出来ない思い出を一緒に作ってくれて。願わくば形は違えどまたどこかで皆様とお会い出来ること祈り、私自身そうなるよう日々邁進して生きていこうと思います。

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