見出し画像

掘ると見つかる

 私の作っている『四次元年表』に 「869年7月9日 貞観地震 三陸沖」の登録がある。そしてもう一つ、「901年 日本三代実録が貞観地震に言及 京都」という登録もある。この事象については、Wikipedia(日本語版)で三代実録の原文を見ることができる。だが、三代実録に記されているという300もの地震の記録を、私が直接見ることはできないだろう。
 と思ったら、Wikisauceに一覧があるという。

 では、地震以外のなにかを知りたいと思ったら、どうすればいいのか。また一から、紙の資料に当たるのか。
 と、思ったら、なんと、中国版Wikisauceに三代実録全文があるという。なぜ中国版なのかわからない。中国のほうが漢文の扱いに慣れているからか、そもそも史料のデジタル化が日本より進んでいるのか。
 ここからさらに手順を踏んで「自分に必要なデータを抽出する」という作業を、今は各研究者が地道に行うしかないのだろう。でもそう遠くない未来に、これを全文検索で一気に読み通す日がくると期待する。


四次元年表

三次元表示

四次元年表の使い方


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?