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【小学校受験note④】クリスチャン流願書講座〜横浜雙葉小学校編

+主の平和


小学校受験本番まで、あと約半年となりました。

………え、半年⁈  早くないですか⁈

確かに、そろそろ夏期講習の申し込みが始まる時期…?だったような? いや申し込みはもう終わってる? どんどん記憶が薄らいでいきます。

記憶がまだ鮮明なうちに、書ける内容は書き残そうと思います。

今年の夏も暑いそうですから、受験を控えたご家庭ではどうぞ、暑さ対策を万全になさってくださいね。(私は受験期の夏休みに倒れました。)


さて今回からは、出願したミッションスクール(、非宗教系、慶應、国立小)にすべてご縁をいただいた我が家が、各校どのように願書を書いたのか(書き分けたのか)を、具体的な校名を挙げて記録して参ります。


それでは、今回のテーマは

横浜雙葉小学校

こちらの学校の願書執筆を中心としたエピソードを書いていきます。

我が家が出願の際に盛り込んだ内容も使用して載せておりますので、ぜひ参考になさってください。



横浜雙葉小学校について〜カトリック校はおとなしい?

横浜雙葉小学校は、横浜市中区山手町にある歴史と伝統ある女子校です。カトリックの学校で、小学校、中学校、高等学校があります。
※附属幼稚園はありません。

この記事を興味を持ってお読みいただいている方は、既に色々な情報収集をなさっていると思いますので、HP等をご覧になればわかることはここでは省きます。

雙葉系の学校は「おとなしいお嬢様学校のイメージがあったけれど、めちゃくちゃ活発で驚く」という感想を持たれる率の高い学校です。実際わたしもそうでした。

たとえば、東洋英和女学院とか青山学院、立教女学院、中学高校ですが女子学院といった学校は、自由闊達という印象をお持ちの方が多いですが、こちらはすべてプロテスタントの学校ですね。

逆に、雙葉や白百合、聖心、光塩はおとなしいと思っていらっしゃる方が多く、こちらはカトリック校という共通点があります。

我が家はカトリックの家庭ですが、なぜカトリック=おとなしい、プロテスタント=活発、というイメージを持たれるのか不思議です。うちの子を見て、といいたいです。

プロテスタントのことはまだまだ勉強不足なのでカトリックに限定して考察しますと、カトリックは規律を重んじる学校が多く、それはもしかしたらシスターの存在がカギなのかもしれません。厳しく慎ましい祈りの生活をするシスターは信仰生活の手本です。

特に昔は、それはそれは厳しいシスターが多かったそうですから、大声で笑ったりスカートを翻して走ったりなど、元気よく振る舞ってシスターの目に留まりお叱りを受けないよう、おとなしく過ごすことが求められたのかもしれません。

現在の横浜雙葉小学校ですが、かつては学校にほど近い場所に修道院があり、シスターも学校に出入りしていらしたのですが、修道院が閉鎖となり、現在は日常的にシスターの姿をお見かけすることはなくなったとのことです。

そんな横浜雙葉小学校。我が家が受験生だった時に学校見学会に伺い、実際の授業中の様子を拝見したのですが、とにかくあちこちから明るい笑い声が聞こえてくる!

それは決してふざけていての声ではなく、授業で先生や生徒のやり取りの中での自然発生的な空気でしたので、思わずこちらも笑みがこぼれてしまう。そんな雰囲気の学校でした。

「我が校は世間では大人しいお嬢様学校だと思われているようですが、このように活気に満ちているのが本当の姿です」と、ご自身もOGだという先生がお話ししてくださったことも覚えております。そしてそのお顔がとても自信に溢れていて、学校や子供たちが大好きなのだなあということがわかりました。

明るく活発な子供たちがいて、そのことをとても誇らしく大切に思っていらっしゃる先生方がいる。いい学校なんだろうなあと強く思った1校で、実際に受験しました。

今後様々な学校に訪問なさると思いますが、学校見学の時にはぜひ、子供の様子だけではなく、案内役の先生の表情もご覧になると良いと思いますよ。先生の表情や態度は、そのまま子供の姿に結びつくことはよくあります。


1000字の志望理由をどう書くか?〜最初の1文で差をつける!

横浜雙葉小学校の願書は、志望理由欄がとても広く設定されています。埋まらない。。と呻いているお母様方は毎年多くいらっしゃいます。逆に、書きたいことがありすぎて削れない。。という呻きも多く聞こえました。

埋まらない、も、削れない、も、それだけ横浜雙葉への思い入れが強くあるからこその呻きです。興味のない、とりあえず願書だけは出しておこう程度の気持ちしかない方であれば、そもそも話題にあげることもないと思います。

横浜雙葉小学校は本命受験率の非常に高い学校です。第一志望の受験生が多いのと同時に、第二志望以下ではあるけれど確実に合格したい層も多いです。つまり、生半可な準備では足元を掬われる学校なのです。

子供の準備に注力するあまり、親の準備、面接と願書が疎かにならないようにしたいものです。1000字もの志望理由を求める学校ですから、ウエイトも当然大きいと予想できます。

と、気合の入ったところで、横浜雙葉の願書の難所は、なんといっても志望理由の自由記述欄。広いですよね。横浜雙葉の校舎から見える東京湾のようです。さて、どう書きましょう?

私共は貴校の、一人一人の才能を尊重するカトリックの精神をもって教育する方針に賛同し、志望いたしました。

↑こんな感じの、学校の教育方針に擦り寄る形で書き始めていませんか?

擦り寄る、なんて感じの悪い表現を使って申し訳ないのですが、実はこれは、願書をお読みになる先生方がお感じになることでもあるのです。

学校の建学の精神に賛同しました

我が家の教育方針と一致しています

子供を更に伸ばすために御校を志望しました

この流れはとても書きやすく、そのため大多数のご家庭がこのフォーマットで書く(書いてしまう)のです。

しかし、毎年何百という願書をお読みになっている先生方にとってみれば目新しさはありません。「学校へのゴマすり」と思われてしまえば、仮に合格を出したとしても入学後の教育に非協力的だったり、辞退されてしまったり、ひどい場合はクレーマーになったりしかねない、と警戒されてしまいます。

学校に対する本気度が伝わりにくいのです。

では、本気度が伝わる願書にするには、どうすれば良いでしょうか?

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