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AMH ( 卵巣予備能 ) と PCOS ( 多嚢胞性卵巣症候群 )【 6日目 】

こんにちは、今日は AMH( 卵巣予備能 )PCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )についてレポートしたいと思います。実はこの2つは私自身の IVF( 卵子凍結 )体験を語る上でとても重要なものなんです。

ご興味のある方やご自身にも当てはまるかもという方は、ぜひ読んでみてくださいね!まずは AMH( 卵巣予備能 )から参りますね。

⬜︎ AMH ( 卵巣予備能 ) とは ?

AMH( 卵巣予備能 )については、ご存知の方も多いのではないでしょうか?数年前から生殖年齢にある女性たちの間で、少しずつ認知が拡がってきたものです。

AMH( 卵巣予備能 )についてわかり易く書かれた、医療法人社団 不妊治療専門クリニック 神谷レディースクリニックさまの掲載を引用させていただきました。↓

  AMH( アンチミュラー管ホルモン )

AMH( アンチミュラー管ホルモン )とは、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、女性の卵巣予備能の指標となるホルモンです。体内にある卵子の数は生まれつき決まっていて増えることはなく、徐々に減っていきます。

卵子の数は人それぞれ異なるので、現時点で自分に卵子がどれくらい残っているかを確認することは、非常に重要なことです。ですが AMH( 卵巣予備能 )は、あくまで卵子の数の目安であって、卵子の質の良し悪しを表すものではありません。

卵子の質は年齢と1番相関していますので、AMH( 卵巣予備能 )が低いからといって妊娠の可能性が低くなるわけではありません。ただ AMH( 卵巣予備能 )が低いと卵子の数が少ないことになるので、妊娠できる期間が短いことを意味します。

   出典:医療法人社団 不妊治療専門クリニック
 神谷レディースクリニック

卵子は数より質です。たとえ採卵数が少なくても、凍結保存に使用できる質の良い成熟卵子が取れることが1番重要なことです。

ですが、ある程度卵子の数を確保する必要がある社会的卵子凍結( 未受精卵凍結 )においては、1度の採卵である程度の採卵数があることは数的有利に働きます。

⬜︎ AMH値 ( 卵巣予備能 ) で採卵数を予測

自分は1回の採卵でいったい何個の卵子がとれるのか? 気になりませんか??それは AMH( 卵巣予備能 ) 値であらかじめ予測することができます。

実は AMH( 卵巣予備能 )は、血液検査で簡単に調べることができます。また生理の影響を受けないので、いつでも受けることができます。  自費診療の検査になるので平均8,000円程の費用がかかります。)

こちらは AMH( 卵巣予備能 )測定グラフです。縦軸が AMH( 卵巣予備能 )値、横軸が年齢となっています。↓

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たとえば、38歳の女性の AMH( 卵巣予備能 )の目安は、だいたい2.0ng / ml です。個人差はありますが、1回のIVF( 卵子凍結 )では8個前後の卵子がとれると予測されます。

私も以前 AMH( 卵巣予備能 )の検査をしました。かなり驚きの結果でしたが。私の AMH( 卵巣予備能 )はグラフの縦軸を大きく突き抜けてしまうアホ程高い AMH( 卵巣予備能 )値です。

この結果を受けた時、はじめは『 ヤッター、残存卵子数が多いってこと?』と、嬉しく思ったのですが、喜びも束の間、すぐに先生から忠告を受けてしまいました。

『 この以上に高い AMH( 卵巣予備能 )値は PCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )の可能性がありますよ。』と。(´ཀ`」)

⬜︎ PCOS ( 多嚢胞性卵巣症候群 )とは ?

私に疑いが掛かった PCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )とは、いったいどんなものなのでしょうか?

このPCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )については、ご存知ない方が多いのではないでしょうか?私もこの時になるまで聞いたことがありませんでした。

この知名度の低い(?)PCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )について知るきっかけの多くは、生理不順や不妊で病院に行った時です。つまり AMH( 卵巣予備能 )がかなり高い場合は実はあまり喜ばしいことではありません。

ざっくり言うと、残存卵子の数が極端に多いという状況は、無排卵であるかもしれないということです。PCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )は、排卵ができずに卵巣内に多くの未成熟の卵胞が溜まってしまう事でおこります。

これは月経異常や不妊の原因となります。2〜3ヶ月生理がこない人は、PCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )になっている場合があるとのことです。

続いてはこの PCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )が IVF( 卵子凍結 )を行う際に、発生しうる問題についてご紹介します。

⬜︎ IVF ( 卵子凍結 ) 時における PCOS ( 多嚢胞性卵巣症候群 ) の問題

菊池レディースクリニックさまのブログより、わかりやすい記事を引用させていただきました。↓

AMH が高すぎるのもよくない

・PCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )だと排卵誘発薬などが効きにくくなります。AMH値( 卵巣予備能 )が高ければ高いほど、排卵しにくくなります。

・体外受精( IVF ) ではホルモン注射に対して卵巣が過剰に反応してしまい、OHSS( 卵巣過剰刺激症候群 )になる可能性が増えてしまいます。AMH( 卵巣予備能 )値が3.36ng / ml を超えると、OHSS( 卵巣過剰刺激症候群  )のリスクが上がります。

・AMH( 卵巣予備能 )の値がかなり高め、加えて月経不順がある場合は PCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )である可能性が高く注意が必要です。ただその場合も対処法はあります。

    出典 : 菊池レディースクリニック 静岡ブログ
AMHが高すぎるのもよくない

私個人の PCOS( 多嚢胞性卵巣症候群 )と IVF( 卵子凍結 )時の問題や結果についての詳細は、また別の機会にレポート出来ればと思います。

最後に IVF( 卵子凍結 )をする際に、OHSS( 卵巣過剰刺激症候群 )のリスク患者になるかもしれない人の特徴をご紹介します。

⬜︎ OHSS ( 卵巣過剰刺激症候群 ) の4つのリスク要因

1: 30歳以下の人
 ( 若い人ほどおこりやすいです 。)

2:  やせ型の人  
 ( 日本人はやせ形の人が多いので欧米人よりおこり
  やすいです 。)

3: AMH( 卵巣予備能 )値が高い人
 ( 3.5以上 。)

4:OHSS( 多嚢胞性卵巣症候群 )の人
 ( 卵巣内に溜まった未発達の卵胞がホルモン剤で一
  気に育つ可能性があります。)

私は上記の要因の2つ〜3つ当てはまっていますが、ホルモン剤の量を通常量より少なくしたり、エストロゲンの生成を抑える働きをする経口薬で OHSS( 卵巣過剰刺激症候群 )を予防しています。

もしあなたが上記の OHSS( 卵巣過剰刺激症候群 )リスク者の要因に、複数個当てはまっているとしても悲観しないでくださいね。

将来の可能性を少しでも残しておきたいという強い思いがあり、そのために IVF( 卵子凍結 )を望むなら、過度の心配は必要ないかと思います。

2回 の IVF( 卵子凍結 )を経験した今だからこそ言えることですが、かくいう私も初めての IVF( 卵子凍結 )の際には、 IVF ヘルプデスクに電話相談したり、有料医療アプリで医師にアドバイスを求めたりと、OHSS( 卵巣過剰刺激症候群 )の不安解消の為に、自分なりにかなり奔走( 迷走?)していました。

おかげで、OHSS( 卵巣過剰刺激症候群 )のリスクについてしっかり把握し、そのリスクを覚悟した上で IVF( 卵子凍結 )をするという納得の決断ができました。

IVF( 卵子凍結 )をすると決めたからには、あとは先生の経験や技術にお任せして信用するのみです。OHSS( 卵巣過剰刺激症候群 )への対応策は色々とあるようです。

その中から患者さん個人個人の体質やリスク度に合わせ、できるだけ IVF( 卵子凍結 )の際の副作用がひどくならないレベルに収めることを目指して、先生方は治療にあたっていらっしゃいます。

未受精卵子凍結は、『 ハイリスク(コスト)ローリターン の技術 』だとも言われています。なのでなおさら、もし皆さまが IVF( 卵子凍結 )を決意した際には、信頼のできる病院と先生を選ぶことが大切だと思います。

🦞\ Thank you /🦞

次回【 7日目 】は、自己注射の際に私がやっている工夫についてレポートしたいと思います。ビビリの私が自己注射の痛みやストレスを軽減するために、編み出した( ? )ノウハウです!

こんにちは! ロブ星( ロブスター )と言います☆彡