卵子凍結体験ブログ【トリガーで卵子を成熟させる】１２日目

ついに今晩、IVF（ 卵子凍結 ）周期において最後の卵巣刺激であるHCG 注射を打ちます。このHCG 注射が自分で取り組む最後の作業となります。

HCG 注射は卵子の成熟を促すとても重要な作業なので、『 確実にこなさなくては！』と、ちょっと緊張しています。

今日の体調は、『 お腹がパンパンに張って苦しい。』の一言です。本来でしたら明日が採卵日の予定だったのですが、明日は仕事を休むことが難しく、１日延期してもらいました。なので、明後日が私の採卵日となります。

仕方なくの延期だったのですが、予定採卵日を延ばすのは個人的にはあまりオススメしません。なんたってお腹が張って苦しい！

それに、せっかく育てた卵胞ちゃん達がしぼんでしまわないか心配でハラハラします。では今日のレポートを始めますね。

⬜︎ トリガーで卵子の成熟を促す

その前にちょっと私の努力の結果をお披露目させてください！(о´∀`о) こちら HMG 自己注射８日分の残骸です。↓いっぱい打ったなぁ。と、感慨深いです（ 笑 ）。

この自己注射の残骸は、後日病院に持っていき病院で処分してもらいます。あと、HMG 自己注射の余り分も病院に返却できます。（＊ 追記 ・・・ 私は１０回分の HMG 自己注射の内８回分を使用しました。）

ではでは、本題に戻しますね！まずトリガーとは、採卵の３５〜６時間前に卵胞を成熟させる目的で使用する薬剤のことを言います。

このトリガーは成熟方法のことでもあり、患者さん個人個人の AMH（ 卵巣予備能 ）と卵巣刺激の種類によって、それぞれ適切なトリガーが選択されます。

ですが、このトリガー（ 成熟方法 ）の選択は難しいようです。患者さんによって効果的なトリガーがそれぞれあるのですが、その効果的なトリガーを事前に評価することはできないそうです。

実際に IVF（ 卵子凍結 ）をしてみないと、どのトリガーが効果的なのか分からないので、１回目の IVF（ 卵子凍結 ）は手探り的な感じでもあります。

⬜︎ ダブルトリガーとは ？

トリガー（ 成熟方法 ）で薬剤を使用する際、HCG 注射だけの場合と HCG 注射にGnRH 点鼻薬を併用する場合があります。この薬剤を併用する成熟方法のことをダブルトリガーと言います。

こちらが HCG 注射とGnRH 点鼻薬（ ブセレリン ）です。↓

通常は HCG 注射だけで十分らしいのですが、採卵数が極端に少なかった人や、採卵数があったとしても未成熟卵子が極端に多かった人などに対しては、このダブルトリガーという成熟方法が選択されます。

あと忘れてはならないのが、OHSS（ 卵巣過剰刺激症候群 ）の発症リスクが高い人です。OHSS（ 卵巣過剰刺激症候群 ）のリスクが高い人は、そのリスクを防ぐために HCG 注射の投与量を極端に制限しないといけないので、ダブルトリガーの成熟方法が選択されます。（ ＊ 私はまさしくこれに該当します。）

ちなみに今回の私の成熟方法はダブルトリガーで、HCG 注射と GnRH 点鼻薬を併用します。去年受けた１度目の IVF（ 卵子凍結 ）の際には、GnRH 点鼻薬のみの使用でした。

HCG 注射を使用しなくても、目標凍結卵子数を達成しました。OHSS（ 卵巣過剰刺激症候群 ）の人は少しの刺激でもホントにたくさん卵胞が発育するようです。

通常のHCG 注射を使用していない成熟方法だったので、OHSS（ 卵巣過剰刺激症候群 ）のリスクを十分配慮しての選択だったのだなと思います。

今回は初の HCG 注射をトリガーに使用するので、内心少しドキドキしています。と、言いますのも、OHSS（ 卵巣過剰刺激症候群 ）になる人のほとんどが、 HMG 注射（ 自己注射 ）の後に、HCG 注射（トリガー）を打っているからなんです ( ；´Д｀)。

私は AMH（ 卵巣予備能 ）値がズバ抜けて高く、PCOS（ 多嚢胞性症候群 ）の可能性があります。IVF（ 卵子凍結 ）開始時点からすでに OHSS（ 卵巣過剰刺激症候群 ）のハイリスク患者です (´ཀ`」)。

しかし、前回の IVF（ 卵子凍結 ）の時よりも発育卵胞数は抑えられているし、レトロゾールというエストロゲンの生成を抑える経口薬も飲んで、OHSS（ 卵巣過剰刺激症候群 ）対策もしています。

だから、たぶん大丈夫！（＊ 追記・・・採卵後、見事に OHSS（ 卵巣過剰刺激症候群 ） になってしまいました。原因はまた後日レポートしたいと思います。）

⬜︎ HCG 注射（ トリガー ）の針は極細 ！

２１：００。ついにトリガーである HCG 注射とGnRH 点鼻薬を打つ時間がやってきました！このダブルトリガーを摂取する時間は厳守です。

ここでもしミスってしまったら、今までの２週間の努力が水の泡となってしまうかもしれません。確実にこなさなくてはと、ドキドキしています (　ﾟдﾟ)。

トリガー薬剤を摂取する時間は、人それぞれに指定されます。人によっては摂取時間や薬剤の量や種類など細かく指定される場合もあります。

もし分からないことや、自信がない時は遠慮せずにしっかり確認してくださいね。私はしつこいくらいに看護師さんに確認をとっちゃいました（ 笑 ）。

２１：００時間厳守！まずは HCG 注射から打ちます。この HCG 注射は最初から薬液がセットされているので、HMG 自己注射のように自分で薬液から準備する必要はありません。

こちらは HCG 注射とHMG 注射を比較したものです。↓＊ 手前が HCG 注射です。

昨日まで毎日打っていた HMG 注射と比較したら、HCG 注射は見た目がなんだか特別感がありませんか？打ち方は今までの HMG 注射と同じでお腹のおへそ周辺に打ちます。

私の場合はOHSS（ 卵巣過剰刺激症候群 ）リスク対応の為、薬液はほんの少しです。注射器に内用されている薬液の３分の１だけ体内に注入します。

見えづらいかと思いますが、手前の注射器に引かれた黒のマジック線がわかりますか？この線のところまでプランジャー（ 押し子 ）を押し込みます。

では、さっそくプスリ。『 んん！？全然痛くありません。』しかも！薬液を体内に注入する時も全然痛みを感じませんでした (´∀｀)。

先程の注射器２本を比較した画像をもう１度ご覧ください。いかがでしょうか？この HCG 注射、ものすっごく針が細くありませんか！？

HCG 注射の針はホントに極細です！毎日打っていた HMG 注射の針も充分細いんですが、さらに細くて折れてしまわないかと、もう逆に心配になるくらいの細さです。

HCG 注射の痛みの無さに思わず感激してしまいました（ 笑 ）。欲を言えば、毎日打っていた HMG 注射の針も HCG 注射くらい極細になったら、自己注射の負担は限りなくゼロに近付きそうです。

ところでHCG 注射と HMG 注射なんですが、名前が似ていて紛らわしいですよね (^^;)。このレポートを書いていてもどっちがどっちか間違えそうになっちゃいます。

続いては GnRH 点鼻薬です。こちらも同じく２１:００に１回目の点鼻をしないといけません。

⬜︎ GnRH 点鼻薬は２回点鼻する

もうひとつのトリガー（ 成熟方法 ）である GnRH 点鼻薬は２回点鼻する必要があります。まず１回目の点鼻時間は HCG 注射を打つ時間と同じ２１:００です。

そして２回目の点鼻は１時間後の２２:００です。GnRH 点鼻薬も痛みなく摂取できるトリガー（ 成熟方法 ）なので、ご安心（？）ください (^_^)。

では、軽くGnRH 点鼻薬の使用方法をご紹介します。こちらがフタを外したGnRH 点鼻薬になりますが、長細いノズルを鼻の穴に突っ込んで使用します。↓

① 使用前に鼻をかみ、鼻腔のとおりを良くしてください。

② 頭を少し前にかたむけ、鼻腔にノズルを奥まで垂直にいれます。鼻から息を吸い込みながら、鼻腔内に一気に噴霧してください。同じように、もう片方の鼻腔にも噴霧してください。

③ 噴霧後は、薬液が鼻の奥までひろがるように、頭を後ろにかたむけ、鼻で静かに息をしてください。

噴霧後、薬液が鼻から流れ出した場合は、鼻をつまむ感じで軽く拭きとってください。鼻はかまないでくださいね。薬液がのどに流れ込んだ場合、苦い味がしますが、飲み込んでも問題ありません。

私の場合、GnRH 点鼻薬の点鼻時間は ２１：００と２２：００でしたが、人によっては点鼻時間が深夜に指定される人もいるそうです。うっかり眠ってしまいそうですね (^^;)。

これで大忙しの２１：００のトリガー（ 成熟方法 ）摂取を無事すべてこなせました。プラス２１：００には排卵を抑制するプロベラ経口薬も飲まないといけません。採卵前の経口薬の摂取も今日で終了です。

⬜︎ 早く採卵したい

もう１日でも早く採卵してもらって、IVF（ 卵子凍結 ）を終了させたい。身軽な体になりたいです。IVF（ 卵子凍結 ）でこんな感じなんだから、妊娠中の妊婦さんはもっと苦しいんだろうなぁ〜。とか、普段考えないようなことをつい考えてしまいます。

なんたって、臨月の妊婦さんのお腹は約３ｋｇの赤ちゃんを内包していて、プラス胎盤や羊水などその他もろもろの内容物が５ｋｇ 。なんと、総重量８ｋｇです！

いかんいかん。私なんて、たかが ２０mm の卵胞が２０個程卵巣にギッシリ詰まってるだけじゃないか！臨月の妊婦さんの８ｋｇに比べたら、『 屁でもねぇわい！』

なんて、変な喝を自分に入れまくっています。明日はちょっと仕事が忙しい日ですが、臨月の妊婦さんを見習って頑張れ私！８ｋｇに比べたら全然マシよぉ！

🦞＼ Thank you ／🦞

長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました (^o^)。次回【 １３日目 】は、採卵手術前日のレポートをしたいと思います。