黎の軌跡Ⅱクリア感想(ネタバレ注意)
ファンディスクだねこれ。面白かったけど
いやーやったね。かなり長時間プレイしたのは久々だと思う。
まあ前作に比べたら早かったかもしれない。前作と違って作業片手間にながらプレイとかけっこう下から読み飛ばしてる個所も多いかもしれない。
因みに両作品難易度ナイトメア・会話フルマラソン・サブクエを全て行ったう上でのプレイ時間。これ空だったらもっと時間かかってたよ。
1の感想notoはありません。1も楽しんで最後までプレイしたとだけ。
自分は空~碧をプレイして閃は1だけやって軌跡から離れてたからね。黎からの復帰だけどおおむね満足だよ。
※感想については批判点も書いたりしています。というか良かった内容は普通に流してツッコミ所を書く方が多いです。※
全体について
内容としては物語を楽しませる方向よりも旧作プレイヤーを喜ばせるための要素が多かった。面白かったことには変わらないけど、軌跡はそんなもんだし。1の時に「1で7つ集めたのにまさか次作で8個目のゲネシスを最後まで引っ張るんじゃ」とは思ってたけど案の定だったね、そら物語進まないよ。ただ過去作キャラの深堀りは多かったね、だからファンディスクって言ったんだけど。
三章に入っていきなり話が進まなくなる、というか三章で起こる事件が洗脳による本筋と関係ない理由なお陰で全部茶番にしか感じない。それを5回もやらされたらそら冷めるわ。三章が悪いようん、終章は決着編みたいな感じだから三章の流れ関係ないし。
ゲーム序盤から学際を連呼してた時と終章前にマスターを倒した時には閃の「学際を中止させないために動く」→「やめてくれーEND」が頭をよぎったけど流石にファルコムは学習してた。行き当たりばったり感は学習皆無だけど
オープニング
カッコいいし好きだよ。SC・零が自分の中で1番だったけどクォリティ面でこっちが上になるかもね。まあプレイした時は大音量でPS4のファンが唸ってたので何一つ聞こえなかったけど。プレイ中のBGMは殆どがPS4のファンの音といってもいいファンがうるさかった。
ゲネシス
今作もそうだけどタイムリープ物って何回も続くとダレることが多いと思ってる。特に同じ要因や場面に何度も戻っていると、死にゲーやってる時の「はいはい次行こ」という作業感が出てくる。敵側もその存在を知らずか対策が出来るわけでもない、唯一ハーウッドが対策というよりは利用して裏解決屋を動かしたくらい。
一番疑問なのは時間を戻してるのに手元にゲネシスが残ってるのはどういう事? 確かに戻らないと一生話し進まなそうだけど記憶が完全に残る事といい都合良すぎな感じはする。チャプター表示によるマルチエンドはいい試みかもしれないけど、チャレンジ的には面白いけど強制で連続タイムリープの次作では勘弁してほしいかな。
バトル
ナイトメアでもやっぱり苦戦は少なかったかな、アーツが強かった。ナイトメアって基本アーツ連打になる事が多いからアーツが強いと結果的に難易度が変わらないのかもしれない。強かったのはリゼットカシムや終章のハーウッドと子供たちくらいかな。Sクラ連打やめちくりー。敵味方問わずSクラ発動時にCGカットインが入ったのは評価点だと思う。どのキャラもカッコよかったり可愛かったりして好き。決めポーズまでに一瞬動きがあるのもいいね。
気になったキャラ
順番適当。書かなかったキャラは特にツッコミどころが無かった。普通にいいキャラなんじゃないかな。安定してたともいえるし空気ともいえる。まあ閃と創やって無いからその辺スルーしてるのかも。
ヴァン・アークライド
ヴァン自体の物語は全然進まなかったね、主人公なのに。1で残った魔王の器としての問題も消滅したわけでも魔王と和解したわけでもなく、魔王の核を遠くへ飛ばして先延ばしにしただけで結局は自身が魔王の器でいつかその時が来る事実は変わって無いねよね。序章でその話が出たからてっきり今回で解決するのかと思ったけどそこからノータッチとは思わなかった。お前ホントに主人公かよ。でも俺は好きだよ、主人公は渋いオッサンの方がいいね。1から復帰した理由もそこだから、主人公が若いと歳に合わない実力を付けさせるか外部から貰った力がないとダメになるからそこで違和感を感じちゃう、ヴァンもグレンデルあるけど。
バトル面に関しては相変わらずヘイトタンクだね、コイン最強。1アプデ前をプレイしていた時と違ってグレンデルになってもヘイトタンクができるからどの戦闘でも出ずっぱりだった。タンクだからCPも溜まりやすくて新Sクラをよく撃つ機会があったのも強み。
エレイン
強いね。序章の時点でよりを戻そうとしてたりお見合いを断っている話をしたりとアピールが多くなったね。ヴァンの方も魔王の事が無かったら提案に乗っていた様子だし。これシリーズの最後でアニエスかエレイン選ばされるんだろうな、好感度システム嫌いだから選択だけで済ましてくれるならありがたい。
バトルでは何やっても強いソードオルタスでHP・CP振り分けたりアーツラインも優秀で色々出来る。
カトル
伝承の天使が両性なんだっけ確か。話を見てると先天的なのか後天的なのか少し読解力が足らなかったけど多分DGによる後から改造されたのかな? でも男性意識の方が前面的に出てるとか言ってたから元からかもしれないし…。あまりジェンダーな部分に触れてもしゃーないな、カトルはカトルだよ。そんなカトル君は新しい力を手に入れてもサテライトキュアーだった。アーツ撃ちながらサテライトして天使の力って何だったんだろうね。
すーなーコンビ
創をプレイしてないからスーナーコンビには愛着が無いけど「3と9」の話を見ただけでも十分好きになるキャラではあった。でもその部分がよりによってゲームじゃなくて小説かいな。そこ外伝として売っておけば良かったのに。エースについていく部分に関しては知らん。小説読んでなかったから何とも思わんかった。
バトルは普通、どっちも普通。
レン
零碧もそうだけど出たら毎回深堀りされてる気がするね。D・G教団によって生まれた別人格と向き合う機会が今になって登場するとは、1でクロスのを話すシーンは2でこの深堀りをするための前置きだったのかな。最終コネクトでパテルマテルを戻してくれるのは普通に感動した、再現しただけっぽいけど。
バトルはお茶が強い、後即死クラフトは雑魚戦で重宝するから結構使った。
アニエス
強い。シナリオ面の立ち回りもバトル面も強い。エレインもそうだけど今までのキャラと違って察する能力が高いヒロインだよね、少し怖いまであるけど。筆者は学生との歳の差恋愛はきついという感情を持ってるけどどうやらアニエスの父自体がヴァン・アニエスと同じ8歳差の結婚だったそうな。これって普通の事としての説明なのか単に大統領がロリコンなのか、あっちは学生時代の恋愛じゃなかったらしいけど。
リゼット
お前が即死能力の付いたSクラを2連続で撃ってきた事一生恨むからな…
カシム
最強さん。1では武器が大陸最強の武器を持つ男だったけど今作では割とかっこよかった。やっぱ棒立ちビームぶっぱが良くなかっただけだね。ちゃんと撃ち方に工夫を入れてくれてよかった、ブーストマグナムみたいな撃ち方とサンライズ立ちみたいな撃ち方は作った人の年代を感じる。武器が強いことは変わらないけど。前作だと強いキャラに強いと言わせたら強いことになった強者だったのに。カシム関連の戦闘を見る感じ強制負け戦闘はやめたのかな?
ガーデンマスター
びっくりするくらい小物。こんな奴に三章を丸々付き合わされたと思うと泣けてくる。庭園で手に入れた体に偶然手元に来た8つ目のゲネシスと自力での強さ表現皆無。ジェラールの時もそうだったけど周りから手に入れた力で強さを表現するのやめろ! 全然強く見えないんだよ、ラーの翼神竜か!
正体もポっと出だし凄さも無かった、碧で言うならアリアンロードがエリィに正体を聞かれた次の戦いで絶望的な弱さを見せて死ぬレベル。バトルも弱い、すーなーコンビ深掘りの為だけの存在。その存在に三章を丸々使ってあの茶番洗脳劇をやらされた。はっきり言って嫌い。
ジンさん
不遇のジン復活。解決策はヴァルターさんに越されたり、三下マスターに負けてクーデターを起こしたりといいとこ無かったね。いいことなかった以外に言うことがない。ヴァルターに末代まで笑いのネタにされてもおかしくない失態をしてるしホントに不遇だった。
ヴァルター
優しいおじさん。1の時からそうだけどSC時代にあった威圧感はあれど殺気が消えて面倒見のいいおじさんになった。しかもエレインたちと共同戦時には相手を殺さないように加減してくれるし、結局ジンと息を合るし、破戒さんから子守りを押し付けられ面倒を見たりやっぱ優しいおじさんじゃん。かっこいいんだけどSクラだけは好きじゃないよ、あの砂掛けみたいなモーションがダサイ。アルティメットブローがカッコよかったのもある、今のグラフィックで再現するとシュールな面が多くなりそうだけど。
エルロイ・ハーウッド
完全悪の敵サイドにいた方が輝くのに最後まで敵対してくれないニクイおじさん。計画の為なら毒ガスを大規模に巻いて容赦なく一般人を巻き添えにしたり、状況を利用して人を動かしたりと作中1の極悪さと狡猾さが目立つ存在。ワイスマンと違って思惑を潰されても冷静、というか自分が行う行動を阻止するのを読んで行動してるからか常にペースを変えないのは強者感があるね。こいつに黒幕やってほしかったよ、あの三下クビにしてさ。
結社を抜けてまでレンの為に行動したという理由にはちょっと納得がいかないというかキャラじゃないだろって思ったり、まあレンも面倒見てたことを否定してなかったあたり情はあるのかな、なさそう。ゲネシスの力を知ってそうな伏線は次作で回収されるのだろうか。ファルコムの事だし結社だから知ってる的な伏線も糞もない事実になるかもしれない。
バトルは強くていやらしい、常にデバフを巻いて来たり隙あらば反射を付けたりととにかく面倒極まりない。あとそのSクラなんだよ、お前異能持ちじゃないだろ。初手Sクラやめてください死んでしまいます。「イッツショータイム!」からの「招待するぜ」のセリフはちょっとフフッ…てなる。
ライ家の筆頭(ガウラン)
調べるまで名前忘れてた。戦闘狂とかSC時代のヴァルターさんかな? 今作は最強さん・不遇・優しいおじさん・ルクレツィアと強者揃いの中で「俺の渇きが~」とか言われてもどこぞの雑魚狩りピエロと似てる立ち位置だし。おまけにバトルでも弱い。サブイベで冷やかしに来たのが初登場なのも謎。総じて存在意義が謎だった。
イクス&ヨルダ
前作みたいな強いキャラに強いと言わせたら強いことになる強者ではなく庭園の蟲毒で生き残ったそれなりに説得力のある強い理由を持った子供たち。執行者入りすることは正直予想できた、強さといい能力といいボンボンよりは納得できる。終盤は可愛げのあるキャラとして描かれていたけどさ、イクスは作中で人殺をしていますよ! いいんですか裏解決屋の面々!? 俺は別にいいと思う破戒さんは一般人巻き込んで毒ガスを巻いたし。
終盤に破戒と一緒に来る場面が一番の難所だと思う。Sクラカットインがかっこかわいい、でも2連続で撃ってきた恨みは忘れない。
グレンデル=ゾルガ
ゾルガ自体の正体については余り考えてなかった。序盤から意思のないような受け答えが多くて誰かが洗脳されてる可能性もあったし、小物がぽっと出だったのもあって誰が正体でも問題のない作りだし正直どうでも良かった。その分キャラとしてブレが無かったから敵として戦ってて手も不満はなかった。
いきなりフィールドバトルになったりするのは新しいね。強いとかは感じなかったけどラスボス戦専用のシステムとかはいい感じだった、過去ボスとの連戦は謎だったけど悪くはない。あとSブーストを利用したトドメの演出はかっこいい、龍が如くのラストQTEみたいに決着を付けた感があって好き。
おわりに
三章以外は良かった。先の方でも書いたけど小物との戦いすっ飛ばして終章の決着を描いても全然シナリオに修正が効くからホントにそこだけ疲れた。三章の事件・事件の首謀者・首謀者の理由全てが改変による茶番だから挿入絵だけ出来のいい二次創作を見させられた気分。
でもそれを除けば閃から追っかけてなかったシリーズを復帰して良かったと思うし楽しんでプレイできた。じゃないと両作合わせて200時間もプレイしてないわ。何より演出が進化してるのがいいね、PS4は大音量でファンを回してたけど。steamを基準にして発売してくんないかな~