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特別養子縁組制度を経験して(途中経過)

現在東京都の特別養子縁組里親登録にて男児をご紹介いただき、2ヶ月の交流期間と2泊3日の短期外泊を経て現在長期外泊中(1ヶ月の試験的お泊り保育期間)の40代夫婦の話。
時系列に書いていきたかったけど育児に追われたらそんな綺麗事いってたらいつまで立っても投稿できないことに気づいたので駄文ですが時系列無視で都度都度投稿していきます。

なかなか制度上のほころびが目立つので私なりになにかできることはないかと考えた結果、都に要望を送信することにした。
以下送信内容。

東京都知事 小池百合子様
この度、都知事の認定をうけてから1年で9ヶ月の男児の御縁を頂き、現在長期外泊実施中の里親の一人です。
特別養子縁組でも育児給付金が降りるようになったのは数年前からと伺っており大変ありがたいことであると感じておりますが、実際当事者となり制度利用をすると、給付金の申請ができるのは委託措置決定が降りてからと知りました。実際制度のステップでは委託措置決定の前に短期外泊(1泊から)、長期外泊(最低1ヶ月)を経る必要がありますが、この期間申請はできず、現場では有給と欠勤を組み合わせてやりくりしているか、会社の理解があれば無給での休職でなんとかこの期間をしのいでいます。
外泊ステップに進む頃に給付金の申請ができるようにならないでしょうか。
私は会社が認めてくれたので委託決定がでるまで休職扱い、夫は要所で有給をとりながらの勤務継続で対応していますが、現在の見込みで最低1.5ヶ月の無給期間とその期間の社会保険料等の支払いは非常に家計を圧迫しており不安が募ります。
また、特別養子縁組で後半の月齢に差し掛かった乳児をお迎えする家族は、1歳(or1歳2ヶ月)までの育休という縛りでは満足に育児生活リズムを整えられないまま共働きを継続するケースも多いと思います。委託決定がでるのが1歳をすぎてしまえば育休は取れません。これに関してもなにか寄り添うルール改正をご検討いただければと思います。
里親登録での養育当事者は数が少なく、どうしてもマイノリティとして後回しになってしまったり見過ごされたりすることは理解しておりますが、子どもの幸せの観点からも突然乳児を迎え入れる両親に制度面で安心なサポートをご検討いただけることを願っております。
また、これはDXのジャンルに分類されると思いますが、里親登録からそれにまつわる様々な手続き、申請、受け取ることのできる費用の処理などにまだまだ手書きやレシートの添付、郵送が求められます。一つの申請に不備や確認など4,5回往復することも珍しくなく、これに関してはいち早くデジタル化をしていただきたいです。電話メインの連絡方法もメッセージアプリをメインにして伝言が残せるようにするなど検討をお願いします。働きながらかかってきた電話を取るのは難しいタイミングも多いのでテキストコミュニケーションができると大変助かるのです。何回もかけ直さなければいけなかったり、書面のデータをPCにインプットし直さなければいけない職員のみなさんの業務も楽になるのではないでしょうか。

①委託決定を待たず、外泊ステップから育児給付申請を行えるようにしてほしい(それにより会社にもスムースに育休申請ができます)
②養子縁組、養育里親のケースを踏まえた育休期間の検討をいただきたい
③手続きやコミュニケーションにおけるデジタル化を実現していただきたい
以上の3点が主な要望です。ご検討のほど何卒どうぞよろしくお願いいたします。

①は本当に切実な問題で、スムーズに行けば短期外泊から長期外泊までのお試しお泊り保育期間は1.5ヶ月くらいになるとおもうんだけど、子どもの適応状態、体調、親の体調、関係者の判断といった要素で伸びる可能性も十分あるといった形で行われる。となると、私のケースでは無給が1.5ヶ月じゃすまない可能性もあって、さらに里子ちゃんが1歳を迎えてしまったら育休すら取れない可能性もある。なんかめちゃくちゃリスキーだしギャンブルだし、こんな橋をわたる覚悟を決めないと養子縁組に立候補できないってちょっと試されすぎじゃない?といった気分。
もともと昭和の一般的家族モデルを前提に作られたであろう育休制度が時代を経て改良されていっている過程でツギハギツギハギでいびつな制度設計担っているのだと感じさせる部分も多くあり、なんとかならないものかなぁと毎回思ってしまう。
育休パパママプラスという最近できた育休オプション制度があるんだけど、これもめちゃくちゃ分かりづらい。役所表現の文章を理解するのにすごく脳みそ持ってかれる系の体力消費が発生する。
1歳までしか認められなかった育休を1歳2ヶ月まで延長できるという制度なんだけど、両親のどちらか遅く育休を取った人が対象になる、もしくは両親どちらも同じ日から育休取得した場合はふたりとも1歳2ヶ月まで延長できる。という制度のようなんだけど、私もちゃんと理解できている自信がない。

今後の当事者が安心して養子縁組できるように、まぁ、腐らずに私は私ができるかぎりのことをやるのみなんだな〜。
(みつをみたいな締めになってしまった)


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