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生まれた時から変だった?

1995年12月30日、午前8時36分。

年の瀬に呼びつけられて大変不満げなお医者さんに、思いっきり引っ張られて生まれてきたそうで…

頭が変形していて焦ったと母から聞いた。

背中スイッチが敏感な子で、置いたら泣くしとにかく寝なくて大変な子だったと、わざとじゃないのによく愚痴を聞かされたものだ。

すぐに手が出る父と、酒に溺れる母。

両親が喧嘩をする度に家のものが壊れた。

母が投げたせいで割れたコップが足に刺さったのに、何故か私が怒られたこともある。

幼稚園児ながら、なんて理不尽なんだと思ったような。

普段からこんなに大暴れだったのかと言うとそんなことはなく。

とにかく母は完璧主義で、冷凍食品やカップ麺なんてほとんど食べたことがなかったし、同じ料理が出てきたことはリクエストしない限りほとんどないし、イベント事のケーキも普段のおやつも手作りだった。

酒に逃げてしまうこと以外は、一般的にイメージされる「良妻賢母そのもの」だったと言って良い。

なんだかんだと騒ぎつつ、記憶にある中で最初の事件が起きたのは、2002年の春。

私が小学校に入学する2日前の夜にそれは起きた。

つづく

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