見出し画像

”ポジティブ”と”楽観的”は違う。

シーズンがはじまりもう3ヵ月。今年の1年もきっとあっという間だ。
現在1勝1負1引で勝ち点4で5位。
きっと選手も監督も満足していないだろうがまだまだシーズンは長い。
結果ももちろんだがなによりもクラブの成長につながってくれると嬉しい。

クラブ内の今シーズンの合言葉の中に

”ポジティブ”・”ハードワーク”

という言葉がある。選手たちのSNSを見ていると意識的なのか無意識的なのか頻繁に使用されてる。選手たちも前向きに日々取り組んでくれていて非常にいい合言葉だな。といつも思う。

とある社長様とお話ししているときにこんな言葉をもらった。

ポジティブって楽観的と紙一重だから気を付けてね。
一歩間違えると”慣れ合い”になるよ。

その社長様とはマネジメントや組織論についてよくお話しする。
だからこそこのキーワードには少し敏感に反応してしまった。

この記事を見せていただいた。


楽観的とポジティブは全くの別物。

前向きには2種類存在しており、「楽観的な前向き」と「ポジティブな前向き」がある。両者は同じにされがちではあるが実は全く異なる。それぞれを聞いたことがあっても意外とその意味を理解している人が少ない。

ベトナム戦争で戦争捕虜になり2174日を収容所で過ごすことになったアメリカ海軍の中将の言葉に

どれほど困難にぶつかっても最後に必ず勝つという確信を失ってはならない。そして同時にそれがどんなものであれ、自分が置かれている現実の中でもっとも厳しい事実を直視しなければならない。

という言葉がある。
必ず部下と生きて帰るという思いを胸に過酷な拷問に耐え捕虜側の責任者として多くの捕虜が生き残れるように尽力した人物でもある。

彼は結末がわからない中でも苦境に耐えて生還できた理由を

「わたしは結末について確信を失うことはなかった。 ここから出られるだけでなく、最後にはかならず勝利を収めてこの経験を人生の決定的な出来事にし、あれほど貴重な体験はなかったと言えるようにする」

という言葉で回答していた。

亡くなってしまった捕虜たちは

「アメリカが今にも勝利し、クリスマスまでに助けにくるだろう。」 「1年、2年もすればこの収容所から出ることができるだろう」

という言葉を口にしていた。
前者がポジティブで後者が楽観的だ。

基本的に人は自分にとって都合のいい現実だけをとらえ、不利益を被る現実をなかなか見ようとしない。

楽観的にとらえる癖だけつけてしまうと同じミスを繰り返し、問題が大きくなる。

事実を受け入れ、その中でできる事を探す。

問題が解決するまでとことん向き合おうという覚悟、自分にできる事を継続し試行錯誤していくことがなによりもポジティブである。

人間は弱い生き物です。
自分に都合のいいように言葉をはき違える。
だからこそ私達は、いやまずは私がこの素晴らしい”ポジティブ”という言葉に向き合っていけたらと思います。

久々の記事にお付き合いいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?