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ビジネスをクリエイティブの力で加速させる。クライアントも生活者も、ハッピーなコミュニケーションを生み出す

荻野 健太(Kenta Ogino)クリエイティブディレクター
文化学園大学現代文化学部国際ファッション文化学科卒。大学時代からコンテンツ制作やSEOコンサルティングを手がける企業にインターンとして携わり、そのまま正社員へ。企画立案、記事制作、メディア立ち上げなどを経験。立ち上げメディアが、半年で30万PVを達成し、同ジャンルのなかでアクセスランキングTop5にランクイン。2021年7月より株式会社Aへジョイン。

できることを増やし、将来に向けた「手札」を揃える

ーー転職を考えた背景について教えてください。

当時勤めていた制作会社が社員数4名と比較的小規模で、できることの幅に限界を感じていたことが大きかったです。20代半ばに差し掛かり、自分の今後のキャリアを考えたとき、このままずっと同じ業務を繰り返すだけではマズイと思いました。より幅広い業務に携われる環境へ移り、自分のスキルを高め、できることを増やしたいと思ったのです。

転職活動時に重視したポイントは大きく2つでした。

まず一つは、自分の業務の幅を増やせるかどうかです。会社規模の大きさや業務形態の広さを中心に見ていました。また、社員がある程度の時間を仕事に割いているのかも、私にとっては重要でした。もちろん残業規定の範囲内ではありますが、クオリティの高いアウトプットを生み出すには、ある程度の時間をかけることは必要だと考えていたのです。

もう一つは、人の個性を受け入れる社風があることです。会社全体の雰囲気や考え方が固いと、働いていて苦しくなってしまいます。服装や髪の色が派手でも、問題なく受け入れてくれる組織がよく、大企業や中小企業よりは、ベンチャー企業の方が、マッチする会社は多いのかなと思っていました。

ーーA Inc.への入社理由を教えてください。

私の「手札」を増やせそうだと感じたからです。

面談の際、若いメンバーが事業部長やプロダクト責任者を務めていると聞き、「そこまで任せてもらえるのか」と感じました。また、歳の離れていない先輩たちが、自分よりはるかに幅広いスキルや経験を持っていることから、私も大きく成長できるのではと思いましたね。

また、人を大切にする雰囲気を感じたことも入社の決め手になりました。

面接官の様子から、メンバー同士が互いにリスペクトを持っていること、信頼をし合っていることが伝わってきて、それが私にとっては非常に魅力的でした。何社も面談を受けましたが、A Inc.だけが唯一、メンバー同士の関係性の良さを感じましたね。

さらに、まだ入社するかどうかも分からないような私に対してもリスペクトを感じました。私の考えを一切否定することなく受け止めてくれ、非常に話しやすかったです。ここまで相手のことを受け入れてくれる会社なら、働きやすいだろうなと思いました。


理想のキャリアプランを叶えるため、働き方を切り替えた

ーー「できることの幅を増やしたい」「いいものをつくりたい」という気持ちは、昔からずっと持っていたのでしょうか?

そうですね。

そもそも性格的に、相手のことを知って、求めているものを提供したいという気持ちが強いタイプです。そのうえ、前職でメディア立ち上げを経験し「いいものをつくればユーザーの悩みを解決でき、より多くの人に求められるようになる」とわかっていたことも、モチベーションの源泉にはありましたね。

ーー現在の業務内容を教えてください。

今は働き方を正社員から業務委託へ切り替え、複数事業部のコンテンツ制作やSNS運用に関するサポートをおこなっています。

もともとは、新サービスの事業部長を務めていましたが、会社の方針変更もあり、話し合いの末に今の雇用形態へ切り替えた経緯があります。私としては自分のキャリアを次のステップに進めるいいチャンスだと思いました。今は、ドイツに拠点を移し、A Inc.だけでなく幅広い企業と仕事をするために準備しているところです。

実は大学生のころから、海外で仕事をすることは決めていました。転職活動の軸だった、自分の「手札」を増やしたいという気持ちの背景にも、外国で働けるだけのスキルを身につけておきたいという意図があったのです。海外へ生活の基盤を移すのはまだ先だと考えていましたが、A Inc.で予定より多くのことを学ばせてもらったおかげで、28歳のタイミングで移住の決断ができました。

そのような自分の決断を尊重してくれたこともあって、A Inc.には非常に感謝をしています。その気持ちもあって、自分の経験を、今のメンバーに少しでも還元できればというモチベーションが大きいです。成功も失敗も多くしてきた私だからこそお伝えできることを積極的にシェアし、他のメンバーが最短で成長できる手伝いができればと思っています。

ビジネスにクリエイティブの力を掛け合わせ、すべてのステークホルダーを幸せにする

ーーこれまで携わってきたなかで、印象に残っているプロジェクトはありますか?

いくつもありますが、印象的だったのは老舗大手企業の、TikTokを活用したマーケティングをお手伝いしたことです。

最初はコンペ形式で、TikTokコンテンツの企画を提案するところからでした。A Inc.よりも組織規模の大きな広告代理店も多く参加するコンペでしたが、結果的には、勝ち上がり、そのまま仕事の依頼をいただけました。選んでもらえた背景には、市場ニーズとクライアントニーズの両方を、うまく満たせる企画をつくれていたことがあると思っています。

他社は当時バズっていた、ダンスを軸にコンテンツを企画していました。しかし、我々はそれでうまくいっても、クライアントの求める認知のされ方ではないと考えました。そのことをコンペの場でお伝えをし、オリジナリティのある企画を提案をしたところ、選んでもらえました。

ビジネス観点だけで見ると、「いかにバズらせるか」という思考に陥ってしまいがちです。しかし我々はクリエイティブの力をうまく活用しながら、クライアントにも生活者にも、喜んでもらえるコミュニケーションを追求しています。

ーー今後の展望を教えてください。

引き続き、今関わっているメンバーの成長に貢献できればと思っています。とくに、それぞれのメンバーが「目の前の業務がどのような未来につながっているのか」「自分自身がどう成長できるのか」を想像できるようなコミュニケーションを意識しています。

直近の目標は、今携わっているTikTok施策のクオリティを高めつつ、競合優位性を確立して、複数の大型案件を受注することです。

また、A Inc.での仕事に限らず、自分がいいなと思った商品やサービスを自分の手で売り出す、新しいチャレンジも始めたいと思っています。プロダクト開発から手がけるのか、プロモーションだけに関わるのか、詳しいことはまだ決めていませんが、自分の好きなものを世の中の人に知っていてもらうための仕事がしたいと思っているのです。商材にこだわりはありませんが、大好きな植物に関するプロダクトであれば最高ですね。

引き続き、ドイツを拠点に仕事を続ける予定です。場所や国籍に縛られず、自由に働けるライフスタイルを確立していければと思っています。

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