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脚本家・野木亜紀子作品のファンとなる。

かれこれもう10年以上、テレビのない生活をしています。

毎日、特になんの目的もなく
家に帰ったらとりあえずテレビをつけていた20代のあの頃。
視覚情報を過剰摂取していた「テレビのある暮らし」は
当時、必要以上に自分を「いっぱいいっぱい」にしていたようで。

いざ、
テレビがない暮らしになってみると、
最初は「手持ち無沙汰」な感じがあったけれど、
すぐに慣れてしまい。
ああ、なくても全然困らないもんだ、と。
思った以上にわたしに「安心感」をくれたものでした。

今はテレビという物質がなくても
ネット上で「テレビ番組」は観られるという時代。
すごいですよね。なんか。

その恩恵を
わたし個人では感じているわけではなかったのですが、
いわゆるテレビドラマが好きになってくる時期の
10代の娘がいる我が家。
娘は、ネット経由でテレビドラマを観ていて。
「すごくいいから、観て欲しい!」と。
この半年、1年くらいかな?
娘からゲキ推しされているドラマがいくつかありました。

全然乗り気ではなかったものの、
観始めてみると、
あらま。。。

「え、めっちゃ面白い✨」と。
見てなかった自分が嘘のよう。
面白いのです。
全然「好きじゃない役者さん」(個人的な好み)が
主役であっても、「作品(と役)が面白い」ので、面白い。
全然、観れる。

食わず嫌いだった、
ような感じです。


振り返れば、
わたしも10代は恋愛系のテレビドラマに
どハマりしていたし。
20代の時も
なんだかんだ、何かしらのドラマは最低1つ
観ていました。

テレビを持たなくなってから、
テレビドラマというものを観なくなっていましたが
娘のおかげで「観る機会」ができた。
そして、
まんまと今、ハマっています。

そこで、
昔と今のわたしの「大きな違い」が一つ。


若かりし頃は気にもならなかった
「これ、誰が創った作品だろう??」が
どうしても湧いてくる。

先週から見始めた「MIU404」。
この刑事ドラマが、ものすごくわたしのツボる作品で。
あっという間に
娘と息子と最終話まで見終わってしまいました。

毎回ではないけれど
かなりの回、泣きましたね。
(娘と息子は一度も泣いてなかったけどw)

わたしは
犯人たちの「抱えるもの」に深く共鳴する。
刑事たちの「正義」と「正しさ」にも共鳴する。

絶妙な
この、人間がもつ

「愛と憎しみ」
「愛と孤独」
「正しさとは、なんぞや」


を描く、
これを生み出した人は、
誰??


調べると、
野木亜紀子さん
という女性脚本家でした。

監督もプロデューサーも女性。

この作品には
女性の視点や感覚が
ふんだんに反映されていることも
きっと、わたしの心に深く触れてくるのだろう。

痒いところに手が届くような
繊細な愛の「裏表」が充満したような。

そんなモノやコトが
わたしは、たまらない。

役者さんたちの表現も素晴らしいのだと思います。

テレビなんて
もうこの先観ることないと勝手に思いこんでいたけれど。
こんなに今心動かされるなんて。
びっくり。

でも、嬉しい。



自分が知らないだけで、
自分が知らない世界、領域(表現方法)の中で

表現している人は、しているし。
伝えようとしている人は、している。


生み出して、
自分の「うちにあるもの」を
カタチにしている人たち。

本当に、尊敬する。
本当に凄いなと思う。
と同時に、
おこがましいけれど、
悔しいなとも思っている。

それは
自分が「まだ、カタチにできてない」から。


にしても、

諦めずにゲキ推ししてくれた
娘に感謝だし。
そんな作品を生み出してくれた野木さんにも感謝だし。
その作品を世に出すために
携わってくれた人たち全てに感謝だし。

「いいもの」

に触れられると
本当に嬉しい。

奥の方が、掻き立てられる。
そして、満たされる。


野木さんのファンになってしまった私は
これから野木さん作品を
一つずつ楽しみに味わいたいと思います。


嬉しい。
楽しみすぎる。

自分の「たまらない」ツボに
触れるものたちと出会えること。

本当に嬉しい。

幸せだ✨



今後、母子共に「自分らしい幸せ」を諦めず、希望をもって生きていけるための具体的なサポート活動を拡げていきます。そのための活動資金にしますので、ぜひお気持ちいただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いします。