ビンを投げられた話

『お月さまは、いつも浮かんでいるだけで羨ましいな。』
 私が無意識にお月様の悪口を呟くと、空からコーラのびんがガッシャン!私が振り向くと空には真昼のお月様が上っているのが見えた。
『なんだって、危ないじゃないか!』
『うるさい、不良少年!』
 私とお月さまは口喧嘩になってしまったが、結局その日の夜はお月さまとカフェーにビールを飲みに行くことになった。

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