死んだお星さまの話

 工場の前を通りかかると、倉庫の中に死んだお星さまが沢山積まれているのを見付けた。そういえば、この前にひどく雨が降った日に、雷に混じってなにやら固いものが当たる音が聞こえていたが、それが死んだお星さまに違いない、と考え『何だ!つまらない!』
 私は一人声をあげると道路の上に落ちていたお星さまを蹴飛ばすと、お星さまがチカチカと光ながら乾いた音を立てて転がっていくのが見えた。

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