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怒った記録 1/29

1月中を怒らずに過ごせたらと思っていた矢先に、
息子(5)を怒ってしまった。

背景はこう。
2月に誕生日を迎える息子。
祖父母が、誕生日プレゼントを買ってあげたいと言ってくれたので、
じじばばの家へ遊びに行き、一緒にお店で買ってもらうことに。

息子が欲しがったのは、新幹線がロボットに変形する玩具。
なかでも、ドクターイエローのもの。
自宅近くでは子供用品店で取り扱っていたので、(西〇屋とバー〇デー)
同じ系列ならあるだろうと踏んで、お店で待ち合わせにした。

お昼ちょうどくらいに、約束のお店についた。
が、希望のものがない。
ほかの種類はおいてあるものの、ドクターイエローがない。
すぐ近くに、もう一つの店舗があったので、
そちらに回ったが、そちらでもない。

加えて、田舎の小さなデパートだけど、玩具売場があったので
そちらに行ってみるも、ドクターイエローだけがない。

・・・

仕方ない。こういうこともあるさ。
誰も悪くはないし、誰のせいでもない。
明日帰りに、自宅の方のお店によって買おう。
それでもなければ、ネットで購入しよう。
そう話して、遅くなった昼食を買って祖父母の家に向かったのだけれど。

息子のネガティブ発言が始まった。
”きっともう買えないんだ。
ドクターイエローは人気なんだ、だからすぐ売り切れちゃうんだ。
もう、俺は手に入れられないんだ。”

最初は、努めて優しく、
”そんなことないよ、大丈夫。
人気かもしれないけど、ネットでは在庫有って出てたよ
家の近くのお店でもおいてあったんでしょ?
大丈夫、こういう日もあるんだって。”

と励ましていた。

けれど、悔しくて悔しくて仕方ない息子は
その後延々とネガティブ発言を続けていく。
繰り返し、繰り返し。
あぁ、もう買えないんだ。
俺は手に入れられないんだ。と。

運転しながら、これはどうしたものか、と考えた。
第二段階として、
”もう、そうやってマイナスな方向に発言するのはやめにしよう?”
と諭してみた。
そんなこと言ったって、なかったものは仕方がないよ。
ついてない日だってあるよ。

それでも、息子のネガティブは続く。
繰り返し、繰り返し、自分のタイミングの悪さを呪う。

そこまできて私は語気を強めた。
いい加減に、し、ろ!


分かってるよ、私は知っている。
息子がどれだけ楽しみにしていたか。
1週間ほど前から、指折り数えてこの日を待っていたし、
3日前からは、時間単位で
”あと72時間くらいしたら、新しい玩具であそんでいるよね!”
とまで言って、待ちに待っていたのだ。
期待が大きかったぶんだけ、悲しみと悔しさも大きい。

それでも、何をやっても裏目に出てしまう、そういう日もある。
気持ちを切り替えることも必要だし、
次の手段を考えることも、できるようになってほしい。

でも、怒ったことがよかったのかどうか、
少し考えている。
強く言わないと、止まらなかっただろうし、
ネガティブな発言を続けることで、
自分自身の悲しさを増大させているようにも見えたから、
必要だった、と思う。

でもその一方で、
これは、この先さらに落胆することを
避けようとしていたんだ、と書いていて気が付く。
本人の中で最大限期待して、
でも叶わなくて、
もうこれ以上期待したら辛いから、
ない!ない!ということで
自分を守っていたんだと。

息子は、普段おとなしい。
希望のものが買えなかったからと言って、
お店で泣きわめいたり、暴れたりすることはない。
でも、その分、
その悔しさや悲しさを、うまく表現できない。
短時間では、消化もできなかったのだ。

玩具が手に入る/入らない、という事実もそうだけど、
今日遊べるはずだった、という息子の気持ちに、
もう少し寄り添ってあげられたらよかったな。

息子も、もう6歳。
次に、こういう機会があったときには、
何が欲しいか?、だけではなくて
どうやって購入するか?まで
息子と相談しよう。

そして、息子のネガティブ発動は、
それが彼の防御癖なのだととらえて、
対応を考えておこう。

ちなみに、翌日祖父母宅からの帰りに、
お目当ての玩具は無事購入、
息子のネガティブ発言は消失。
これは、もしかしたら最後の1つだったかもしれない!
俺はなんてラッキーなんだ!といって
毎日その玩具を使って(愛でて)楽しんでいます。



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