インサイド・ヘッド2を見た話

上映中の「インサイド・ヘッド2」を見てきた。
※ネタバレがあるので注意してください。

そこまでピクサー映画には明るくないが、インサイド・ヘッドに関しては前作も含めかなり好き。
頭の中でぐるぐると色々なことを考えては、自分が嫌いになりがちな性格だけど、インサイド・ヘッド見た直後は、いつもの考えている時間に「あ〜今はあのキャラクターが前に出てきたな」とか「ちょっとこいつが出しゃばってるのかも」とか、比較的明るい妄想ができて少し楽しい。(客観的に脳内を見ることができて、思考の整理にもなる気がする)

前作はシンプルな感情がメインだったので、「あの頃はもう少し自分に素直に生きていたかも」と幼少期を思い出しながら見た記憶がある。
今作はテーマが『思春期』なので、かなり共感することが多かった。まず思春期アラートが鳴った後からずっとライリーの顎にニキビがあるのがリアルですごく好き。

ストーリーとしてはざっくり言うと、新しい感情であるシンパイちゃんが暴走してしまったのを止めて、みんなで仲良くライリーを幸せにしようね!みたいな感じ。子供にもわかりやすく、かつ大人にも響くセリフをちょこちょこ入れてくるあたりさすがディズニー。うますぎる。
私の頭では常にシンパイが暴走しているので、いつもシンパイトルネードが起きていると思う。わざと悪者扱いする言い方をすると、シンパイがいるせいで素直にヨロコべない。喜ぶ前に心配が躍り出る。悪者では無いのだろうけど、こいつにどれだけ振り回されているんだ…という気持ちもあるので難しいところ。

大人になると余計な感情が増えて喜びが減ってしまう、みたいなことをヨロコビが言っていた記憶がある。かなり印象に残ったセリフ。(すでにあやふやだが)
歳を重ねるにつれ、分かりやすい感情が出せなくなる。出せないから、考えることが増えて余計しんどくなる。シンパイが暴走中、ライリーの胸の動悸がどんどん早くなるシーン、自分と重なって少しキツかった。息が上手くできなくなるんだよなあ…

「いらない感情なんて無い」
というのが今作のコンセプトだったけど、20代後半になっても新感情の人達(シンパイ・イイナー・ハズカシ・ダリィ)とはまだ上手く距離を掴めないでいるので、このコンセプトに対して素直に共感はできなかった。今後どうにかなってくれるといいな。大人(お父さん・お母さん)の感情達は仲良くできてそうでさすがだった。
(ナツカシ婆さんとは上手くやってると思う。友人達と話す時とても助かってる。)

とりあえずシンパイさんは最高級のデスクとチェア、スタバロースタリーのコーヒーでも用意するので一旦そこでゆっくりしといてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?