『HAPPY365DAYS』についての簡潔な怪文書

※簡潔ではありません(タイトル詐欺)



唐突な話だけれど、僕は時折イトウさんが投稿される最初期のコスプレの写真が好きだ。
もっとも、お顔は隠されているのでそれについて語れば妄想でしかない。
けれど、そこから感じる楽しげな雰囲気や、そこに残る青春の香りのようなものが心を惹く。

花は咲いた大輪のみに価値があるのではなく、芽を息吹かせ、花となり、実を成し、いずれは枯れゆく事。その生命としての時間全てに価値がある。

そして、そこに込められた思い出や楽しい気持ちもまた等しく。

つまり何が言いたいのかと言うと、貴女は貴女であるだけで、それはもう大変素晴らしいということ。

だってイトウさんが普通に生活してるだけで、色んな人にいい影響が沢山あるんだもの。

僕自身のことで言うなら、最近はガンダムを観はじめたり、サクラ大戦のゲーム……はまだやっていないけれども、セブンイレブンでハスカップのロールケーキやシシャモを買ってみたり。
イトウさんが楽しそうに何かをしていることで興味を持つものや事が増えて、生活がちょっぴり楽しさを増した。
あとは何かを乗り越えるためにちょっとだけ気合が必要な場合なんかに、心の支えになる。

だからきっと、イトウさんが存在するだけでみんなのハッピーが増すんだと思う。

そんな想いがあるからこそ、今回のこのデジタル写真集も本当に大切で、僕にとっては何よりも大事な宝物なのだ。
……本当のことを言うと他の写真集全てと同列1位です。
だってイトウさんの作品に優劣つけられんもん。

とまあ関係あるような無いような、と言うお話はここまで。

『HAPPY 365 DAYS』、それはイトウさんがコスプレイヤーとして復帰されてからの1年間の記録だ。

同じく冬コミで発売された『Four Seasons』は、イトウさんの描くクリークとの1年間の夢であった。
イトウさんの解釈で作り出されたウマ娘の世界は本当に美しくて、また実在性が強くて。
読者の全ては、あの一冊を開いた瞬間に現実の中でスーパークリークと出会った。それは間違いない。

そしてこちらは、イトウさんがコスプレを通して創り上げたい理想像を追い求めて、試行錯誤を繰り返した1年間の記録……なのかもしれない。あくまで一人のオタクの妄想だけれども。

だからこそ、どの写真もとても輝いて見えて、ひとつひとつが星のように美しかった。
集まった星々がスクロールするたびに流れていく様は、さながら手のひらの中の流星群。
無数の尊いものたちが溢れ、流れ、そして過ぎ去っていく。
しかし本物の流星とは違い、それらが消えずに残ってくれていることが、僕はこの上なく嬉しい。

そう、本当にどれもこれもが尊いのだ。

たとえば、5月のフォルダに入っている3枚のお写真。
光源の調整の仕方や、身に付けているものが今と違っていたり、背景もスタジオではなくご自宅?だったり、パドックの写真を合成したものだ。
ご本人の文章の通りに、以前コスプレをされていた時とは変わっていた環境を目にされて、楽しみながら色々と模索されたんだと思う。

だからこそ、僕はこの3枚が本当に素敵だと思った。
これがイトウさんの踏み出した新たな旅路の第一歩。
そして僕たちがいつも目を細めて見つめる眩しいお姿の原点。
この時があったからこそ今がある。
この時歩きだしたからこそ、イトウさんの周りには素敵なご友人が集まり、そしていろいろな出会いが訪れたのだと思う。
だからその一歩は偉大な一歩なのだと拍手を送りたい。

もちろんそう言った付加価値だけの話ではなくて、イトウさんがお綺麗であるのは当然であるし、1枚目で言えば、今と同じ素敵な笑顔をされている事にとても嬉しくなるし、2枚目は少し童顔に写っているのがとても愛らしく、3枚目も柔らかな表情に頬を緩ませてしまう。本当に好きなお写真だ。

というかこの頃からのファンの人たちが羨ましいなぁ。
もっと早くイトウさんのコスを知っていたら、イトウさんの努力と、その技術の進歩を毎日見届けることができていたなら、そう思わずにはいられない。
そしてイラストや漫画もとても気になる。
時折挟まっていたイラストはとても可愛かったし、イトウさんが作る物語には多大な興味があるので。

もちろんファンになったきっかけはイトウさんのお顔の良さとお写真の綺麗さという外見上のものだったんだけど、それだけじゃなくて、そこから徐々に人としての魅力を知ったからファンとしてのめり込んでいった訳で。

だからこそ初期からのファンの方々の御慧眼と、広大なネットの海の中でイトウさんを見つける事ができた幸運がとても羨ましい。
そして戻らぬ時間がとてももどかしい。
ファンというやつは、というか僕というやつは相変わらずワガママなんだなぁと苦笑いしてしまうほどに。
それくらいイトウさんのファンでいることが楽しくて仕方ないのだ。

とはいえ過去は帰らないので、これからのことを見据えねばならないだろう。
日々のお写真の美しさに敬意と称賛を。
そしてそれを見ることができる喜びと、お写真に添えられた文に微笑んだり驚いたりすることができる幸せに深く感謝を。

5月の3枚から続いていく日々のお写真を一枚一枚見ていくと、ついつい時間を忘れてしまう。
6月、7月とフォルダを開いていき、みるみるうちに洗練されていくお写真に驚いた。
表情が変わり、ポーズの取り方が変わり、背景も徐々にスタジオの比率が増していく。
枚数を重ねる度に研ぎ澄まされていく技量、工夫。
その変化の過程も、すべてがたまらなく愛おしい。


そうして気がつけばあっという間に4月。
確かこの頃に『SPA CREEK』の告知ツイートに添えられたお写真を見てファンになった。
見覚えのある写真が並んでいて、1年も経たない前のことがひどく懐かしく思える。
そして写真集を手に取った時や、初めてリプライを送った時(またの名を僕の迷惑行為の始まりとも言う)のドキドキ感。
一枚一枚に過ごしてきた日々の思い出が結びついているので、写真を見るたびに改めて見惚れると共に、懐かしさがじーんと沁み出てくる。

これを書いている今日だってそうだ。
実はこの文章を世に出すべきか、かなり悩んでいたので、それなりの日数が過ぎてしまったけれど、その間にも日々のお写真と思い出は積み重なっていく。それがいつか綺麗な思い出になるのが楽しみで仕方がない。
昨日も、今日も、明日も、ずっとずっとその先も。
こんな日々が続けばいいな、なんて。
また少し欲張ってみちゃったりして。



そういえば僕がイトウさんをフォローした時は、イトウさんのフォロワーはたしか2万人くらいだったかな?
そのあたりは曖昧だけれども、記憶の通りならばファンの数は3倍以上に膨れ上がった。
これは本当に凄いことだと思う。

ある日生まれた灯火はいつしか大きな光となり、そこにたくさんの人が集まった。

だから改めて言っておきたい。

イトウさん、フォロワー6万人達成おめでとうございます。
貴女と、貴女の過ごしてきた日々に、心よりの賛美と感謝を、と。

そして貴女に奇跡のような恋と、魔法のような愛が限りなく降り注ぐようにと今日も祈る。
恋というのは実在の人物同士の話に限らず、クリークのように心の底から愛せるキャラクターに対してもだ。

オタクに恋は難しい?とんでもない。
誰も彼も、新しいコンテンツに触れるたびに、新たな恋をしてばかりだろう。
多くのコンテンツが溢れ、玉石混交という言葉の通りのこんな時代。
だからこそ、数えきれないほどの無数の作品の中からイトウさんが心血を注げるほどの物が沢山見つかって、楽しい毎日がいつまでも続くように。
そんなことを時々考えながら過ごしている。

どうかいつまでも、末長くお幸せに!なんて言うと「新郎新婦への挨拶か!」とツッコミが入りそうだけど、イトウさんの幸せがファンの、オタクの、というか僕の幸せの一つであるのです。
なので楽しい日々を願っています。

今日も世界は素晴らしい。
たとえ落ち込み、顔を伏せても、また前を向いて辺りを見渡せば、心震わせる何かはきっとどこかに見つかるはずだ。
そんな素晴らしい世界に彩りを添える貴女に、もう一度深く感謝を。


荒斑泥

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