写真集『SPA CREEK』が届いたので

何の捻りもないタイトルの通りである。
待ちに待っていたイトウさんの写真集『SPA CREEK』がようやく手元に届いたので、いつもの通り怪文書を書くこうと思い立ちまして。
ちなみに配達時間の指定を忘れて無駄に1日待つことになった。我ながらアホだ……

写真ごとにさまざまな感情を抱きながら、時に微笑み、時に胸が苦しくなるほどのときめきを覚えながら読み進めることができるのは、この本を手にした者だけの特権だと思う。
そして最初から謝っておくと、怪文書なので文体の乱れが激しいです。ゴメンナサイ。

感想をはじめる前にカメラマンをされたEYEDROPS氏に心よりの賞賛を。
写真集の一枚一枚、どれをとっても見る者の心を震わせる素晴らしい写真だ。僕なんかは写真どころかカメラもろくに握ったことがないけれど、そのくせに嫉妬すら覚えるほどの才能だ。
この写真集を作り上げた偉大な人物の1人へ、深く感謝したい。

では感想。
まずは梱包から取り出した瞬間である。
表紙の青い瞳に目が吸い込まれた。
カラーコンタクトとわかっていても、そのラピスラズリのような瑠璃色の輝きに心を奪われてしまう。
表紙を飾るにこれ以上ない一枚だ。僕はこの瞬間のために生きていたのかもしれないと思いながら、喜びと期待に震える指でページを捲ることにした。

見覚えのある旅行券と、それを両手で持ち期待に胸を膨らませる表情のクリークがそこに居た。
券を持つために合わさった両手が愛おしい(イトウ氏とかけた駄洒落ではない)。
同時に色々な思いが去来した。
「旅というものはこんなふうに希望に溢れた表情を人にさせてくれるのだな」という懐かしい気分に浸ったり、下に添えられた一文でクリークの優しさに見え隠れする乙女心に和んだりといった具合だ。

まだ読み始めた直後のこの時点で、僕は既に魔法にかけられていたのかもしれない。
最初に目を通してからこの文を書いている時点で日付を超えているのだが、これはシンデレラの魔法使いもビックリな素敵な魔法だ。12時を超えても消えないのだから。

話を戻そう。続くシーンは車内だ。
こちらを見て微笑む姿や、窓の外を覗き込む横顔。
親しい人物と過ごすささやかな幸せというのはきっとこういう形をしているのだろう。
こうして、長くも短い僕の旅が始まった(幻覚)

助手席で眠り込む姿も美しかった。優しく閉じられた瞳と、緩く微笑む口元はまさしく眠れる美女!
……あれ?ディズニープリンセスの話でしたっけこの怪文書?
しかし肖像画も斯くやあらんとばかりの美をこの一枚に閉じ込めている。実は1番のお気に入りはこれだ。

そして旅館へ。提灯に淡く照らし出された姿がどこか安堵を感じさせる。やはりこの人は淡い灯りがよく似合う。
写真集以外の話にもなってしまうが、時に幻想的に、時に優しく穏やかに見る者の心を包み込んでくれる雰囲気を持った方だ。もーーー本当に推しが多才すぎて感情木っ端微塵ですよホント。
次のページで襖の向こうから出てきたような一枚もいいんですよ。
着いた後、部屋の中を色々と見渡してからふと目があって「良い部屋だね」と2人で微笑む。そんな未来が見えた気がした。ちなみに僕はまだ正気です。

お茶を淹れてくれるシーンもいいよね……
そっと差し出してくれた湯呑み茶碗を受け取って取り留めのない話をする。それって中々得難い幸せだと思う。何が言いたいのかを一言に集約するなら「そのお茶いいなァ……」といったところ。
なんて思ってたら次のページはいドン!
「トレーナーさん そろそろお風呂に入りましょうか〜」
お風呂に入りましょうか?!
急展開にビックリしすぎて心臓口から出ました(2ヶ月ぶり5回目)
ええんやろか、こんなん……だってこんな別嬪さんやで……と謎の関西弁になりつつページを捲る。

アプリの入浴シーンのあの流れだ!完全再現だ!
イトウさんのコスの完成度が高すぎるので、ほぼウマ娘実写版。
それにしても美しい。湖の女神かな(温泉だけど)と錯覚するほどの美麗さである。すらりと伸びた足や華奢な肩。古代の彫刻家たちが追い求めた美は現代の今ここにあったか……と己の邪念を入念に責めたてていたところで、出ました胸元アップ。
混乱してきちゃった……
清らかだけど何処か扇状的で、あらゆる美が危ういバランスを保っている様がそこにあった。まさしく、少女から大人の女性へと移りかわろうとする年頃のスーパークリークそのものだった。
あどけない笑顔を見せたかと思えば、浴衣を着るシーンでは首筋から背中の流れるようなラインや、口元だけ映された表情が妖しく惑わせる。
これがスーパークリークの魅力であり、また、イトウさんの魅力でもあるのだと思う。まさしく千変万化、1人なのに百花繚乱である。

その後はお酌のシーンや耳かき、暗い部屋で布団の中からこちらを見つめる姿などが続く。
すごいなぁ。見たファンが感情を揺さぶられるポイントを的確に、かつ連打で畳み掛けてくる。ここの流れ、マジで写真集として完璧なんですよ。
ストーリー性のある一冊とはいえ、それを抜きにしても理想的。
朝のシーンもとてもいい。気だるげな朝、横を見ると優しい笑顔がそこにあって、時間を無駄に、しかしこれ以上なく有意義に過ごす瞬間が表現されている。
布団の温もりに縛り付けられながら、朝の日差しに細まった目に君が映る。間違いなく無意識に口元が緩む瞬間だろう。

本当に、この一冊には言葉で表し難い小さな幸せがたくさん詰め込まれている。素敵な一冊だった。

最後にこんな素敵な写真集を世に送り出してくれたイトウさんへ。
朝焼けよりも眩しく、闇夜の三日月よりも儚げな貴女。
あなたのファンになってからは毎日が楽しい。今までの人生の中で間違いなく一番に。
イトウさんはこれからどんな人生を歩むのだろう。
つい先日、フォロワー5万人を達成されていたし、これからも趣味を追求し続けるのかもしれない。
あるいは素敵な相手を見つけて一緒になるのかもしれない。

正直赤の他人の自分が気にすることではないというのは承知だけれど、言いたいことはただ一つ。
貴女のこれからの道行きが輝きと愛に溢れ、幸福なものでありますように。

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