甘いマチネに恋をして 『PETITS FOURS』怪文書(原液)

※致命的なまでに長い怪文書の原液。薄めたやつがいずれ公開されるのでそっちを読んでください


「女の子って何で出来てるの?
お砂糖、スパイス、それと全ての素敵なもの」


有名なマザー・グースの一節だ。
日本ではアニメ『パワー・パフ・ガールズ』のイントロの方が有名かもしれないけど、別に博士が余計なものを入れたりはしない。
むしろ、イトウさんがギュッと詰め込んだ、我々ファンを喜ばせたいと言う優しい想いが、本を開いた瞬間に溢れんばかりだ。

なぜ今回は冒頭からこれを引用したかというと、僕が今回の写真集を見て思った感想を最も適切に表現するには、この文章を持ってくるのが一番だと思ったから。

お砂糖のように甘く、綿菓子のように柔らかな雰囲気のその全て。
そしてスパイスのようにちょっぴり刺激的で、思わずくらりと来てしまう魅力が漂っている。
「全ての素敵なもの」、それは僕にとってイトウさんのことと言っても過言ではない。
その姿を見た瞬間に、綺麗さ、可愛さ、美しさの全てを感じることができるし、物憂げな表情をしてみせれば切なさに胸を打たれる。
その一挙手一投足が、ハープの弦を奏でるように心を掻き鳴らす。
どうやら自分はファンとして、心底イトウさんという女神様に惚れ込んでしまっているらしい。

なればこそ書かねばならない怪文書!
自分はこの人のファンであるのだと、自分自身に証明するため。
この人だからこそ、自分はファンとして応援することを決めたのだと伝えるため。
他の誰でもない、イトウさんだからこそ、自分は今もこうして応援し、その活動による成果を欠片でも目にすることを心待ちにしているのだから。


そんなオタクの一風変わった情熱であり、奇声、または奇行なのだ。
なので改めて、普段は末尾に置く文章を敢えてここに記しておきたい。

貴女の人生が素晴らしいものに満ちている事を僕は願っております。
情熱を傾けるに足る趣味、胸を昂らせる新たな出会い、そして好奇心を十二分に刺激するような楽しい発見が日々に溢れていますように。
そして素敵な伴侶、あるいは恋人や、心置きなく笑える友人、優しい家族、そういった人々に囲まれて、いつも微笑んでいられますように、と。
まあ、恋愛関連はなくても幸せな人もいるけどね。
結局はイトウさんが幸せであればどんな形でもベストだと思う。

毎度の事ではあるけれど、赤の他人の僕にできるのはこんなふうに祈るくらい。(正直余計なお世話な気がしなくもない)
あとはFantiaのプラン費を払ったり、グッズが出るたびに必ず買う、そして感想をしっかりと文章に認めてお伝えすることくらいだ。

つまりこの怪文書もその一環。
なのでしっかり書いていこうと思う。

当然のことながら、今回のカメラマンもあいどろっぷす氏である。もはや最後のスタッフ欄に氏の名前が記載されているだけで嬉しい。完全に氏のファンである。
それほどに尊敬している御仁であり、「氏の撮影の腕前あれば今回もすごいぞ」という安心と期待が僕の中にあるのだ。

写真自体は黙して語らず、言葉以外のものによって表現をするものである。
それに耳を傾け、読み解こうとしていく。これこそが1番の醍醐味であるけれど、氏のお写真に込められた秘密や隠し味に気付けるかというのは中々にヒヤヒヤするものだ。
本当に小さな部分であったり、全体に及ぶ効果だからこそ気づくのが難しかったり。
そういった目立たない部分をしっかりと仕上げた結果、見た瞬間にアッと驚くような素晴らしい作品を作り上げられる方なのだ。
神は細部に宿る。使い古された言葉だけど、これを実現されている方だと思う。

なので今回も真剣勝負。
宝の地図を持った探検家のように、今日も目を皿にしてしっかりとお写真を味わっていきますよ〜!(宝の地図というか、もう全てが宝ですけども)

そしてデザインはウトラさん!
レイアウト、色使い、遊び心、どこをとってもパーフェクトに仕上げる才女は今回も健在だ。
『SPA CREEK』のときのバーコードに深く感心した記憶から、今回も真っ先に裏表紙を見たのだけれど、やはりオシャレで茶目っ気に溢れたセンスを見せつけられた。
成分表示風な表記がとても素晴らしかった。

この要素全部、確かに詰まってるな……さすがサークル110のデザイン担当「天才美少女ミラクル☆ウトラちゃん」だな……(魔法少女みたいなアダ名を勝手につけるな)
イトウさんの理解度がとんでもなく高いな……と考え込んでしまうくらいに。

念のため言っておくと、僕は別にイトウさんのご友人だからという理由でファンなわけではない。
優れたアイデア力と、それを実現する腕前、あとやっぱり美人さんなので。
なので今日も応援しておりますよー。
無理せず、しっかり自分を労ってー。
季節の変わり目や気圧の変化は体調に影響し易いので、お気をつけてしっかり休んでーって。
正直、応援したい気持ちの調節が下手なのと、気の利いた言葉を言えないせいでご迷惑になるかもしれないのが不安だけれど、今日もファンです。


つまるところ、僕はサークル110の皆様のファンでもあるのだ。これけっこう重要なとこ。


さ、それじゃ前置きはバッチリ、やる気もしっかり!本について触れていきまっしょい!!


まずは表紙だ。
今作が発表されてから、何度も繰り返し眺めたあの表紙が、ついに紙の本として実態を持って目の前にある。
それが嬉しくてたまらない。
欧風なデザインが素敵だ。
イトウさん、ウトラさんご両人がおっしゃっていた通りの"お菓子の箱の外見"のような作りは、スイーツをモチーフにした今回のテーマにぴったりだと思う。
4枚の写真の配置も上手い。鼻の下を伸ばしている場合ではない。
髪飾りで1枚、ランジェリーの上下で各1枚、靴と靴下で1枚。
衣装を構成する要素の全てを、4つの衣装ごとに1つずつのポイントに分けて配置する。
それによって衣装自体へのリスペクトを見せつつ、この本のもう一つの主題がこのスイーツランジェリーであるということを示した素晴らしい表紙なのだ。もちろん一つ目の主題はイトウさんである。これについては言うに及ばず。

また、写真ごとに周囲を囲む枠組みが違うことにも触れておきたい。
髪飾りを写す部分では、それが装飾する美しい横顔を額装するかのように真四角に。
足であれば、その細さとなめらかさを兼ね備えた脚線美を表すかのように繊細に。
衣装の上部では、色彩のカラフルさに合わせるように軽快な枠組みを。
衣装の下部では、パープルの色彩が作り出す大人の雰囲気のために、レース飾りのような凹凸を。

このように、どの要素に注目しても意味を見出せる完璧な表紙という訳です。
やっぱウトラさんのセンスすげーわ。


"blueberry cheesecake"

という訳で本の中身を見てみましょう。
バカデカい声が出ないようにセルフ猿轡してからですね。



モゴゴゴガゴッ!!! (ウエスト細っ!!!)
グゴゴガグッ!!! (くびれ凄っ!!!)
ムグーグゴングッ!!!(モデル体型じゃん!!!!)

ハァ……ハァ……窒息するかと思った……

甘酸っぱい果実、ブルーベリーチーズケーキ。
1ページ目からドキドキが止まらないぜ……

まず文字列が途中からボディラインに合わせて揺れてるのが上手いですよね。
そして後半をカタカナにすることでちょっぴりイケナイ雰囲気を漂わせる。
この時点で文字だけでも甘酸っぱさを表現できている訳じゃないですか。それがすごい。

構図もいいんです。
階段の手すりにしな垂れ掛かるポーズだからこその、ボディラインの細さの強調!
ウエストは前述の通りだし、前腕も二の腕も細くて綺麗。
縦に体が伸びる姿勢で改めて見せつけるスタイルの良さ。
そして白い背景で作り出す存在感!
これを本の最初に持ってくるの天才的すぎるんですよね。やっぱり今回も予想を軽々と超えてくる。
だからこそイトウさんの、サークル110の作品は楽しいんだ。どれだけハードルを上げても軽々と超えてしまうんだから。

さらに高まる期待を胸にページを捲ろう!

螺旋階段の上での姿が見開きで写されている。
足元を見た瞬間に「表紙の足はこの衣装か!」と気づいて嬉しくなった。
足の甲や、腰元に付いたジャムクッキーを模した装飾は宝石のように煌めいていて、貴婦人のブローチのように窈窕としているのが良い。
ついでに言うならば鏡にうっすらと反射している姿がちょうどビーチパラソルに重なってるところも、過ぎていく時間の名残のような切なさを感じて好きなんだ。

ポーズの違いも素敵。
左のページでは、少し窄めた口元に指を当てる仕草が愛らしくてたまらない。
左足が右脚に寄り添うように置かれていてコンパクトにまとまっているので、全身にシュッとした印象がある。
右のページでは、前に進むかのように身を乗り出して、左脚をすこし跳ねさせている快活さがキュート!
この2枚が並んでいることで、恋人を見つけて駆け出していく瞬間の乙女、といった妄想が頭の中に浮かんでしまう。
駆け出す瞬間の弾ける恋ゴコロ。
ブルーベリーのように爽やかで、チーズのように芳醇な2人の時間。

いや〜!甘酸っぺえな〜〜〜っ!!
もう衣装の活かし方がほんとに上手くて!!

シチュエーションも見事ながら、キャラ作り(役作り?)も衣装の可能性をでっかく広げてるんですよ!
1ページ目にあった通りに甘酸っぱい!それに尽きる!
なめらかな甘さを思わせる正統派ギャル風味でありながら、時折見せるクールな表情の清涼感!

だって次のページ、横向きで上体を伸ばす姿なんか見てホラ!流し目が爽涼でしょ!やばいでしょ!と一人で宛先もない言葉を放ちながら騒いでしまいました。
自宅じゃなかったら不審者だねコレ。

隣では4枚のお写真が並んでる!イトウお嬢様詰め合わせ!こんなにハッピーなことってある?
立ち姿可愛い……悪戯な微笑み可愛い……見つめるお顔も可愛い……おすましスマイル可愛い……というふうに目を回すまでお写真を無限ループしてしまう。
特に目元が魅力的でして。
美少女のお手本のような綺麗な目、小悪魔なにんまりした半月型の目、小動物チックなつぶらな目、ハッとするようなパッチリした目。
2×4で8つの瞳が一斉にこちらに向けられる!
色とりどりのレーザーに撃ち抜かれた胸に残された熱量。忘れられない記憶がまた増える。
やはりイトウさんの本は全てがマスターピースなんです。

しかも、顔が写真の中心にある構図と、左右少しずつズレている構図がクロスするように配置されてるのも好きポイントなんですよ(妄言スタート)
もしも均等な位置に顔が配置されていたとしても当然、整然とした美しさがあるに違いないんだけど、今回のようにあえて顔の位置が微妙に違う写真だからこそ出来る動き、それによって生じる息づかいのような感覚が好きなんです。


これもう写真自体の感想ではなくない??
配置とか構図の上手さも大事な要素だからセーフ??セーフだと思いたい。セーフにしてください。

セーフということで次のページ!切り替えて行こー!


毎度思うんですけどお肌綺麗すぎません??肌年齢5歳児か???

ちなみに、肌面積が多いショットだったり、一部分をクローズアップする構図だといまだにドキドキして直視できない僕は精神年齢が5歳児です。
見た目は大人、頭脳は子供!!(致命的欠陥)

そして隣のページを見れば、大きく写ったイトウさん!
最強武器スマイルでみんなを虜にしちゃう我らがマドンナ!そのご尊顔!
国色天香という語に劣るどころか勝ってしまう美貌ですので、もうこの両の目はすっかり釘付けだ。

次の見開きページいっぱいのお姿も笑顔が素敵だ。
ふわふわなソファの上で微笑む姿は雲上の天使様!


だってこの笑顔が好きなんだもの。これに勝る宝はないんだもの。

イトウさんの笑顔が好きだ。大好きだ。

綺麗に並んだ歯の白さも、イチゴ味のゼリーみたいなぷるツヤな唇も、長いまつ毛が本当に似合う弓張月のような目も、丁寧に整えられた眉も、枚挙にいとまがないほどにあらゆる要素が好きだ。
ここで語っておくならば、以前、Fantiaで公開してくださったポートレート写真のえくぼも可愛くってたまらなかった。

「えくぼは恋の落とし穴!」だなんて!
イトウさんのファンという沼にどこまでも沈みきってるのに、これ以上沈んだらマントルまで到達してオタクの丸焼きになっちゃう!

ちょっと話は脱線したけれど、これが偽らざる本心だ。
そしていつも言うけれど、内面も同じくらいにファンとして惚れ込んでいる。
ファンのリプライや感想に対して丁寧にリプライをしてくださる丁寧さも、ファンに楽しそうな姿だけを見せてくれる気丈さも、衣装制作や撮影を詰め込んで楽しそうにドタバタしている真摯さも、作家さんのギャグ漫画やうっかりの誤字、あとズンコ姉さんの下ネタでころころと笑う陽気さも。
そういう姿を見るたびに「ああ、この人のファンでよかったなぁ」と幸せが胸に満ちるから。

推しの良いとこ語りはまるで尽きませぬ。
一先ずはそれくらい骨のズイまでファンだってことが伝わればそれでよし!!

もう推しへの愛がデカすぎて太陽系ハミ出るレベルだしな!!

地球に宇宙人が来ないのはそのせいです。すまんなオオ○キ教授。
宇宙人も「やべーオタクおるやん。近寄らんとこ」って引き返して行ってるんですよ。
つまり地球の平和は拙者が守ってる訳だ。ガハハハハハ!!

THE・ 三段論法!!


さ、それじゃ感想に戻りましょうかね。数十行見なかったことにしてください。

次の3枚は髪の活かし方がとても美しい。
両腕をあげるポーズでは右手でそっと触れて、右上写真では細い指先を少しだけ隠すように、左下では摘んだ髪をくるくると弄ぶように。
それに嫋やかな仕草と、こちらの様子を伺うような笑顔が合わされば、もはやこの上なく美しい。
天の光は全てこの人のためにあるのだと感じるほどに。

天使だなんて言葉を使ったからだろうか。僕には、右下の写真で肩と同じ位置にあるソファが、広げられた白く輝く大きな翼に見えた。
今にも飛び立たんとする我等の光に祝福を。貴女ならば、風に乗ってどこまでも行けるに違いない。

最後の写真、こちらを見つめる仕草を見た瞬間に「やっぱりこの視線には勝てないな」と思った。
しょうがないじゃない、オタクだもの。

やっぱ人間のコスプレした天使やろ、この人。

まずは一品目。甘酸っぱい夢をご馳走様でした。


"pistacio cake"

昔、映画かなにかでこんなセリフを言っていた。「心を開いていれば、いつか稲妻に打たれる」

そう!君の瞳は10000ボルト!
全身を駆け巡るビタミンカラーの高圧電流!

パステルな彩りで金髪イマドキガールなこの装い!
心なしか、真夏のプールサイドの香りが漂ってくるこの姿!

誤魔化し効かない薄着の曲線は、耐水性のしなやかなSTYLE……!(丸パクリ)
でもマジでスタイルいいじゃんよ。いつも言うけど、どの写真集でも常にスタイルいいのよ。

そして見よ!先ほどと同じスタジオでも雰囲気をガラッと変えてしまうイトウさんの空間支配力、そしてあいどろっぷす氏の表現能力を!
そしてキャッチコピーのセンス、流石でございますよぉウトラ様!!
文章の通りにエネルギーに満ちた姿は、ご本人がおっしゃっていた通りの「少年誌グラビア」感!
フレッシュな魅力をギュッと濃縮!それを短文で見事に表現!毎回感想と称して長文を投げていく怪人としては、その核心を捉える鋭い言葉選びに脱帽&平伏するのみでございます。
んもー、全員すげえじゃんサークル110。ていうか凄すぎ。三位一体の神か??

次の写真で感嘆すべきはあいどろっぷす氏の発想力。
顔に観葉植物の影が掛かることで夏っぽさを増幅してるのがすごすぎる。
水の一滴がなくともライティングや影の使い方で、暑い日差しと水辺に集まる人々の熱気を感じさせる。これがいい。
氏、光の魔術師っていうより全属性対応のオールラウンダーじゃないですか。全てを識る者か???大魔道士やん???

フフフ、そしてもう一つすごいものがあるんだぜ。
みんな知ってるウワサしてる。巷で話題のあの美少女。

ズバリ、イトウさんの可愛さだーーーっ!!
何度だって言いますよ、オタクだもの。
そしてイトウさんが可愛いのは事実だもの。
ウィンクした瞬間のまつ毛は風に舞う鳥のように軽快に、果実のようにほんのりと赤く染まった頬の上へと降り立つ。
右手で作るVサインは光り輝く勝利の証!
真夏を一番楽しみ切れる、キミこそがクイーン!

隣のページで体を起こした姿は、も〜〜〜〜〜〜信じらんないくらいカッコよいのです!
ほんのり強気モードの視線メッッッチャよくない??
カリスマ感溢れてるじゃん。モデルじゃん。
表情の温度差最高か〜〜〜っ!!

しかもページを捲れば次からはライトの色が変わる!やっぱり表現力やべえっすよ。

『オレンジの光は渚のカンパリ・ソーダ
サマー・サンセット、流れゆく季節を止めて』

はい、今回のオタク・謎ポエムが出ました。

口笛を吹くように窄めた唇がいいですよね。
そして遠くを見つめる双眸。
1日が終わる速さにちょっと拗ねてるような、その横顔が好き。そうだよね、同じ夏は二度と来ないもんね。

夕焼けを思わせるライトに変わってからは、もう全体が情緒的。
こちらに向けて手を伸ばして、わざと拒絶するフリで揶揄うかのように背を向けて。
顔を上げてちょっぴり上から目線、決めポーズをとったり、何かを待ってるような仕草をしたり、愛くるしさを振り撒いてみたり。

ギャル風味強めなのがいいですよね。
ギャル風味のスパークリングな感覚と、夕陽の作り出すうっすらとした苦味。
するりと消えていくのに、忘れられないその味わい。
やっぱりイトウさんの作品好きだなぁ。
感情を揺らすのが上手いんですよね。精神年齢5歳児としては自分の情操教育に最適です。
立派に育つんだぜ、俺……

そこから打って変わって、透明な椅子に座る姿も素敵だぜ。
ついさっきまでの情緒を抱えたままで触れるこの4枚。
最後に鏡が映る以外には調度品のない真っ白な部屋と、透明なプラスチックが作り出した無機質な感覚がひたいを撫でていく。
そんな中でのエネルギッシュな容姿が作り出すコントラスト。お見事。
ウィッグとカラコンで作り出した、イトウさんオリジナルの世界がどこまでも広がっていく。
一つ目は日焼け止めのCMみたいでクリアな印象だったし、次は夕焼けエモ領域。最後にこのアーティスティックな空間なので、やはりアイデアの豊富さに感心しきりなんですよね。

透明な椅子、空間とのマッチ性だけじゃなくて、写真集の中の小道具って点でも重要だと思うんです。

だってこの写真集の主役はいつでもたった2つ。
イトウさんと、スイーツランジェリーなんですもの。
だから座り姿を見せつつ衣装をアピール。さらにさらにイトウさんの完璧スタイルと、どれ一つ取りこぼさないっていう最高のアイテムになるってワケ(ドヤ顔解説)

そして小道具って点だとやっぱり鏡が好きなんですよ。
まず背中が綺麗ですし、それと同時に表情での表現を実現できるっていうバッチリ完璧な構図が華麗ですよね。
あと左肘の下で広げた手が、鏡の中だとピースに見えるじゃないですか。
こういう角度の違いで印象が変わるのも鏡を利用することの面白さなのかなって。

あんまりこの4枚について長く語ると僕が鼻の下伸ばしてるのを誤魔化してるみたいになるのでここまでにしとこう。
鼻の下伸びてる時は自己申告しますし……!つまり僕は無罪だ……!

最後に一つ触れるなら、イトウさんのクラフト能力とアレンジ能力。
この衣装の髪飾りとチョーカー、あとリストバンドとハイヒールは、たぶんお作りになられたり、合うものを探されたんだと思う。
たしか「○○のアクセサリー類は自作でいけるかも……?」と仰っていたはずなのをうっっっっすら覚えていたので、たぶんピスタチオちゃんだと推測。
オタクとしてはそこがいいんだ!それがイトウさんのオリジナリティであり、自己表現の一部になってるんだ!それが堪らなく好きなんだ!

大粒チェリー1つの髪飾りはすっきりした印象で快活さを増しながら、金髪とのコンビネーションでどことなくアメリカンを思わせるし、チョーカーはハート型の飾りが可愛さを増しつつも、ちょっぴりサディスティックな隠し味。リストバンドもカラフルで、「ビタミンカラー」って文言に合う色選びにシビれちゃう。
それより何より透明&銀色のハイヒール!
透明な椅子のお写真との相性抜群だし、一番最初のお写真で見ても銀色ってチョイスのギャル感がナイス!

推しのね、推しの写真の色彩感覚が好きなんす。
小道具の選定や作り込み、カラコンやウィッグの色選び、表情やポーズの構想、空気感、質感、実在性、光、影。
もちろんそのセットを作り上げたスタジオさんだとか、写真を撮ったカメラマンさんだとか、色んな人が見えないところで支えているからこその賜物だとはわかってるけど、そういうのもひっくるめて推しの写真が好き。

ところで「最後に一つ」がやたらと長いの、某刑事ドラマの眼鏡の人を思い出しますね。これも僕の悪い癖。

という訳でさっさと次行ってみよーー!!


"chocolate cake"

ビターな愛、つまり大人モードなイトウさん。
ショートヘアがあまりにも可愛すぎて、思わず天を仰ぐ。ヤバ。エモ。なんやこれ。言葉にならん。


あらゆる美女要素が詰まってる!!
愛嬌、美貌、洗練、ピュア感、気品、優雅さ、ミステリアスさ!!そして何よりもォ!!!

美女が髪をかき上げる仕草を好まぬ人類などおりませぇぇぇーーーん!!

可愛すぎて意識が飛びそうだ……
くびれショートのヘアスタイルが、童顔にも見える表情と合わさってできる神秘的な表情が素晴らしく良い。むしろ「素晴らしい」なんて単語じゃ微塵も良さを表現しきれていない。
だっていうのに髪のサイドを少し編み込んであるオシャレさが本当の本当にもう言葉にならないくらい可愛くて!!

あーーもう!!いやーーもう!!可愛いなぁ!可愛すぎるなぁ!
自分だけにしか聞こえない、赤く熱い鼓動!!推し活をするための原動力が無限に供給される!!

衣装とのマッチ度とかもう凄すぎません??
全体的に紫系統でメロウな印象のこの衣装。
両手首のシュシュのブラウンはシックでスマートな雰囲気を演出するし、黒いヒールはエレガント。やはり靴の光沢が大好きですワタクシ。

そしてストラップ部分に付いたフォークの飾りの光沢もワンポイントとして良き。
他の衣装だと金色なんだけど、chocolate cake衣装だけは銀色だからよく目立つ。
ところでフォークの飾り、よく見ると意外に繊細な彫刻がしてあるんだけど、写真ごとにそれを残すライティングだったり、あえてピカピカにしてたりって感じな気がする。あるいは調整?
どうなんすかね、あいどろっぷす氏。
いずれこっそり教えてくださいまし。

そして足元にはハートがてんこ盛り!
チョコレートの箱もたくさん置いてあって、一枚目でこの衣装の世界観を一目で理解できるところが巧みですよね。
それに、ハートもロゼピンクだったりワインレッドだったり、落ち着いた色が多い上に、衣装のパープルが馴染みやすいので全体的な色調のまとまりが凄く上手いんですよ。

最高のスタートで始まったチョコレートケーキ衣装。その後も勿論最高だ。

やっぱシュシュ可愛いっすよね。チョコレートコポーみたいで。
触れたらとろけてしまいそうなデリケートな雰囲気が、機微を重んじる大人の恋を思わせるので。
きっとエスコートの上手いオトナな人物だけが彼女に触れられる。おお……高嶺の花よ……と、そんな感情。どんな感情???

クッションを抱えるポージング、あざとくって大好きです。
可愛い女性が可愛いことしてるの、「自己理解度高ェ〜〜っ!」ってなって良いですよね。
そうです。あなたは世界一可愛いんです。だからもっと可愛いポーズをバシバシ決めておくれやす。

特に靴の裏が見える足の伸ばし方いいですよね。
大人な女性がわざと幼気な仕草をすると、甘えられてるような印象が出てきて、読者はもうイチコロなんですよ。

その隣でチョコレートを差し出すのも可愛すぎる。
そんな急に、誠実な雰囲気を全面に押し出されると、なんちゅーか普通に照れる。
あとイトウさんの手が大好きなオタクとしては、しなやかな指先が見えてウルトラ嬉しいです。

なんでイトウさんの手が好きかっていうとですねぇ!
……あ、聞いてない。そりゃ残念。でもせっかくだからちょっとだけ言わせて。
しなやかで綺麗な指!爪も丁寧に手入れされてて、キャラコスごとにネイルの色が違うって言う丁寧さがあって、小指がちょっと短いのもチャームポイントで。

でもいちばん好きなのは、努力してる人の手だから。

"努力してる手"っていうのは、手が荒れてるとかそういう意味じゃなくて(むしろ超綺麗でしょイトウさんの手)、なんていうのかな。ひと目見た瞬間に「いろんなことを頑張ってるんだな」って思える素敵な手だからです。
こればかりは直感で思ったことだから言語化できないっすね。
でも最初はこの感覚を、自分の理想の押し付けじゃないかな〜って思ってたけど、長くファンでいるうちに、イトウさんが趣味に本気でいる姿や、サークルとしての活動にひたむきに取り組んでるのをTwitter上で何度も目にしたから、半分確信になりつつあるんです。
だから僕が手フェチってことじゃなくて、ふたつの手のひらにもイトウさんの良さが表れてるって理解していただきたく。

さあどんどん進もう。なんだか文字数がすごいことになってしまった。

両手で頭を包み込むポーズ、マジで新時代の女神って感じで信仰心湧いてきちゃうんすよね。
まさに自己意識のクライシス。美しさの衝撃。
首筋や鎖骨のラインが綺麗なのは体脂肪率の低さの証。スレンダーで素敵。
髪の光沢はサークレットのように弧を描く。
光の冠を頂いた女神の、見透かすような視線が胸に迫る。

仮に総ダイヤモンドの女神像というものがあったとして、それを見た瞬間に感じるような衝撃がこの写真にはある。
しかし実際に感じるものは実に生命力に満ち、実体を感じて、それこそ柔肌の質感さえも視覚から感じ取れるような。
いやいやしかしこの浮世離れした美しさは、自分のような俗人が触れ得る位置には存在せず、異なる位相に存在するかのような遼遠さを突き付ける、言うなれば超然的と言えるまでの……

すごく表現に難しい。
どんな言葉も近しく、しかし遠いように感じるせいで、シンプルな表現ができないのだ。
なんというか、光芒が描き出した幻影を追っているような気がする。
ちょっと美しすぎて言葉にならない。
なのでいつか思いついたら、しれっと改稿して追記することにします。せこいぜ!



続いて4枚連続!これまでと違って見開きを使って大きく配置してある。うれしい。

まずは左上ェ!
いいですよね、このポーズ。太腿の間に両手を通すやつ。王道は誰が見ても良いものだから王道なんです。
そして耳がチラ見えしてるこの角度がいいねと勝手に思ったから、発売した4月14日は耳カワイイ記念日(俵○智におこられる)

次は左下ァ!
化粧品の広告始まりました???
振り向き顔!自信に満ちた顔!これが大人の余裕とアピールりょく ……
目線一つで世界が変わる。微笑み一つで誰もが見惚れる。真のオシャレさはポーズと表情で決まるんすね……勉強になります!!

そして右上ェ!
Siri!表紙のSiriじゃないか!
板チョコレートを挟み込む仕草がずるいっすよね。
あと脊柱起立筋の谷間がいいなって……
やっぱ姿勢が綺麗だから筋肉がしっかりと発達してるのがいいんですよね。
女性に対して筋肉を褒めるという行為が正しいのか不安ではあるけれど、背中の綺麗さを作る要因の一つとしてこれは外せない。
そして右腰から背中にかけてのくびれも素敵だ。
Siriに目が行きがちだけど、実はイトウさんのスタイルの良さ、姿勢の綺麗さを再確認できるショットなのである。実に善哉。

最後に右下ァ!
いやもうチョーー可愛い。何回だって言ってやりますよ。イトウさん可愛い!少なくともオタクの中では宇宙一の可愛さだよーーーーっ!!
やっぱり白い歯を見せて笑う美人ってそれだけで絵になるよね。
それを大天才あいどろっぷす氏が更に磨き上げるんだからいいに決まってるじゃないですか。
寝そべるだけで肋骨の下部が浮かび上がるウェストの細さもさる事ながら、改めて腕の細さや肌の白さが際立つ。
あと猫ちゃんみたいなパッチリした目!
星屑を取り込んだみたいにキラキラしてて、夜空みたいに綺麗だよね。

ちなみに顔と色白さを毎回褒めるところにはツッコまないでください。写真ごとに異なる美点があるけれど、それを毎回細かく書いていくと多分30000字超えます。
この繰り返しはある意味リミッターなんです。

あと、ストラップ部分の飾りが固定されてないということがわかるお写真ですよね。
寝そべる動きと一緒にゆっくりと滑り降りていく飾りを想像したら、ドキドキしすぎて両足をバタバタさせてしまいました。俺、いまだに思春期かもしんまい……


なんだか恥ずかしくなっちゃったので次!

ウオッ!顔がいい!(また顔の話なんです)

しかしこれはもう、表情とポーズの魔法としか言えんとです。
誘い、招き、揶揄うような視線と、指先を唇に這わせる動きの組み合わせに誘導されているような感覚を覚える。
そして、体を無防備に放り出したようでいて、ピッタリと閉じた脚。これによって主導権が相手にあると気付かされる。

この二つで理解する。
全部この人の手のひらの上だ。

いいよねこういうシチュ。全人類好きでしょうよこんなの。ていうかこの本、全人類が好きなものしかないのでは??
少なくとも僕は大好きですこの本。
イトウさんの本は全部大好きだけどね!!!

そう、次の写真も当然大好きだ。

前髪のサイドの流れが見えるって本当に好き。
髪のくびれとサラサラ感が綺麗なウィッグだから、動きに合わせた髪の変化がたまらない。

ところで最近知ったのだけれど、ウィッグを被る前に地毛の整えを上手くやらないと、被ったときに歪になってしまうらしいですね。
でもこのウィッグ、頭の丸みも髪の質感もすごく自然なので、とっても驚き。
なんなら「えっ、もしかして地毛?!イトウさん今ショート?!」と慌てたくらい。

なんというか、知識を得れば得るほどイトウさんの凄さが身に沁みますね……

そしてラストの一枚。
眠ったような表情が素敵。何が素敵かって、次の"shortcake"に添えられた文が「甘いユメを一緒に…。」だからこそ、連続性が生まれる事。

大人モードな彼女が夢見る別のワタシ。
それは秘めたる願望なのか、或いは違う可能性を垣間見ているのか。今、扉を開くもう一つのストーリー。

両目を閉じてるだけでなんでこんなに美しいんでしょう。アイラインで縁取られた瞼の曲線は、風にそよぐ穂が作る波のようで、その静けさと穏やかさから目を離したくなかった。



"shortcake"

最後にたどり着いた甘いユメ。

白いシーツの上から視線を投げかける姿は、まるでホイップクリームの海を泳ぐ人魚姫。
真珠を模した首飾りが確かな存在感を持って、お姫様の美しさをデコレーションする。

Cute!Cuter!!Cutest!!!最上級の可愛さが今ここに!
前髪の分かれ目と纏まり感も良いし、サイドのウェーブもゆるふわ。ヤバいくらい可愛い髪型ですよね!!
しかも三つ編みをくるんとした髪型、なんと呼べばいいのかわかりませんが、これもうマジで可愛い。
ウトラさんの名采配。いよっ、名監督。

くるん!が良いんですよ、くるん!が。
丸に近い形状と、三つ編み特有のもこもこ感。それを赤白チェック柄のリボンとイチゴで飾るから、キャンディのようにスイートな印象が生まれるのが可愛い理由の一つ。

ちなみに複数ある中で最大の理由は、「イトウさんがしてる髪型だから」です。
この狂信者め!!(鏡を見ながら)

ちなみに狂信者(一人称)、次のページから背後にチラッと見える薄いピンク色のクッションぽい何かがすごい好きです。
淡い色合いと柔らかな雰囲気が、この衣装のイトウさんにとてもお似合いじゃありませんこと?

手首のシュシュはレース生地。
真珠を模した首飾りに桃色の薔薇。
さながら高貴な家柄の、天真爛漫なお嬢様でございますわよ!
……肌面積の広さは一旦置いておいてくださいまし。

でもやっぱメチャクチャ愛らしいんすよ、イトウさんのロリ風表現。
『Love me?』のときは白がロリ担当、赤白はショートケーキがイメージだけどお姉さんって感じだったじゃないですか。
今回はショートケーキがモチーフでロリ系っていう、テーマ性だけに注視すれば複合的でありながらも、実際のお姿を見れば全く新しい表現が完成してるっていう。
ロリ要素の違いで言えば、あちらはフリルの多さと純白の衣装を活かした、永遠に無垢な不変の少女という感じ。
それに対してこちらは、成熟を予感させつつ、未だ穢れを知らぬ、時の流れの中にいる 一時ひとときの少女といった感じ。
永遠と刹那、同じロリでも印象が真逆になる。僕はそう感じた。
このように少女性の違いを見事に演じ分けたイトウさんのセンスを讃えよ諸君。
万雷の拍手を持って礼賛すべし。
あと僕にロリコン疑惑をかけるのはやめるべきです。基本的にお姉さんキャラが好きなので。
でもイトウさんがやるキャラならなんでも好きになっちゃうんだよなぁ……

そしてショートケーキという観点でもやはり異なる。
ホイップクリーム・ランジェリーでは色や形状、名前からの連想で作り上げたイメージであり、如何に小道具やポージング、表情などでそのイメージを表現するか、という点の上手さに唸らされる作品だったわけじゃないですか。ホイップクリームのように柔らかな笑み、甘くとろけるような仕草。しかしその甘さに溺れかけたところで、イチゴのような瑞々しさにハッとさせられる。それがいい。

そして今回では、デザインの時点で既にショートケーキという土台があって、そこからショートケーキが持つ要素、例えば"きめ細やかなクリームの滑らかさ"だったり、ケーキというイメージが持つ"目にした瞬間の弾む気持ち、特別感"だったり。
そんな諸要素を拡大して作り上げた、イトウさんの中の世界を垣間見る感覚。どこか舞台的でこれも好きだ。だからこそ怪文書のタイトルに 昼公演マチネなんて入れたわけだし。

と、こんなふうに、イトウさんが「『Love me?』との差別化を意識した」と仰っていたのは大成功だと思ってます。
ちなみに賢明な読者の皆様、そして偉大なる作者ことサークル110の皆様はお分かりでしょうが、ここまでの解説じみた感想は全て僕が感じたことを元にした妄想です。
いずれ怒られる気がしてならねぇ……
とはいえ書評とか芸術批評ってそんなもんでしょうし(オイ)、怒られるまでは続行です。
土下座しながら躙り寄るスタイルでぶっちぎるぜ!

話を戻そう。
白磁のような御御足おみあしもさることながら、ポージングで少し上に突き出た肩も見逃せない。
肩の華奢さが少女感を補強するんですよ。
優しく触れなければ壊れてしまいそうな繊細さがある。そしてそれは手首の細さからも感じる。
赤いクッションを脚と肘で挟み込んでるのも良いですよね。誰にも内緒で育てている、少女の小さな恋ゴコロを表しているようで。

隣のページの2枚は同じポーズだからこその表情の変化が至高。
思案するような表情で目を逸らし、なにかを思いついた表情でこちらを見つめる。

なんだその悪戯っ子スマイルは!!Fantiaに諭吉投げるぞ!!(突如興奮する患者)
正直、あんまりやりすぎるとイトウさんの金銭感覚を破壊してしまいそうなので、かなり我慢をしております……
でも好きなコンテンツ、そして推しには全力を注ぎ込みたいじゃんね。もうオタクの習性です。そういうもんです。

さてさて、それはさておき続きだ続き。

肘から上を上げるポーズってとっても庇護欲そそりません?
しかも前髪の両サイドの先端(ややこしいな)が体に着地してるのめっちゃ好き。
髪が重力に引かれて鉛直方向に伸びるだけだった髪が、平面に着地する事で他の動きをできるようになるじゃないですか。その仮初の自由が齎す儚さがいいんです。
しかも着地する先が推しの玉体ですから、もう全ての要素が輝いてますよね。

そして今更気づいた。気付きっていうか「もしや?」なんだけど、このお写真と前ページ左側みたいに、脚が前面に大きく出ている写真だと、うっすらと脚にぼかしが入っている気がする。
視線の誘導のためかしら。ほんとに偶然思っただけなので確証がない。
だけど、それがあると仮定して見てみると、視線を顔へと誘導するのがすごくスムーズで自然なように感じる。そして立体感も生まれている。
あいどろっぷす氏はとんでもなくスゲーので、これは氏が意図してやったものだと確信してます。

そして右のページのお写真です。
横座りっていいですよね。美人がやってるのを見ると、ドキドキしすぎて土器になっちゃいます!
どうも、拙者が最近出土した縄文土器です。

僕が無機物であることはどうでもいいとして、このお写真にはイトウさんのスタイルの良さを証明する証拠の一つがある。
それは肋骨の下部が胸部と腹部の間で段差を作っていること!ウエスト細いっ!

あとね!!首元も好きなポイントがあって!!!
首飾りの一番大きいパーツの光沢と、親指の爪の光沢!この違い!
「造られた光と、生まれながらに持つ光」っていう対比みたいな捉え方も好きだし、「それぞれに違う輝きを持つ」っていう多角的な視点をしても良いですよねこれ!
ちょうどこの二つが光を放つ角度を捉えたあいどろっぷす氏、なんかしらの勲章を国から貰ってほしいレベルで偉大です。ワンダフォーです。

そして開いたNEXT PAGE……
唇に人差し指を当てる仕草で脳の回路がショートしました。あんまりにも可愛いがすぎるでしょうが。
オタクはこの感情のやり場がわからず、とりあえず夜空の月に向かって吠えることにしました。
\ワオーーーーン!!!/

はい。

このお写真の目って二重瞼が目立つ分、いつもよりエキゾチックな美しさを感じます。
このページと隣のページ、いままではお言葉通りのロリ系統だったのが、ここで急に纏う雰囲気を変えるっていうところが醍醐味な気がする。
ロリ、つまり未成熟だった少女が、今この瞬間に繭を脱ぎ捨てて羽化するかのような生命の美。
アンニュイな微笑みで視線を逸らす表情と、しっとりとした雰囲気の右ページ。
ここでもう一度、半分だけ話を脱線させてください。

イトウさんの写真集が好きな理由は数えきれないくらいある。その中の一つに、テーマ性と自由度という点がある。
テーマ性とは、衣装ごとやキャラクターごとに使い分ける表情や雰囲気といった、イトウさんが構築する世界観の諸要素のこと。
自由度とは、テーマ性という決められた枠の中でどこまでも自由に飛び回る、その発想の柔軟性と豊かさのこと。
この二つに関しても、もう何度も言っている気がするけれど、それでもその二つの要素を両立させ、こうして作品の形に仕上げると言うのは、この世の多くのものに勝る美徳だ。

ちなみにこの右ページのお写真がすごく好きだ。好きで好きでしょうがない。
なぜかというとシルエットだ。
首筋から肩、二の腕までの曲線。少し伏せた横顔。頭に軽く触れる右手。ハの字に広がる細い腰。
それら全体を俯瞰して見た時に出てくる女の子らしさ、女性が持つ神秘性、そういったものが満ち満ちているように感じるから、どうしても見惚れてしまう。

ところで今更気づいたんですけど、シュシュについたリボンは薄いピンクなんですね。細部まで作り込まれた良い衣装です。

衣装の良さを再確認して次。
お腹がメインのショットだ。
包みこみ、暖めるようにそっとお腹に添えた両手からは優しさを感じた。
腰元ではフリルとイチゴの飾りが、小さな花のように咲いていた。
どこまでも静謐で、神秘的な光景を目に焼き付けた後、顔を上げて瞳を閉じる。そして反芻する。

この写真の中では時間は絹のようにゆったりと、すべやかに流れていた。そんな時間にずっと浸っていたかった。
だけどまだ素敵な写真は残ってる。行かなくては。

人には、今ある楽園を捨ててでも、次の楽園を目指さねばならぬ時があるのだ……


はい次の楽園!!(0.2秒)
だって視線を右に向けるだけだもんね。
という訳でまずは一言。

『Love me?』でも思いましたが、やはりクマは僕の敵です!!!!
なぜなら羨ましいので!!!!

おっといけねぇ本音が!!

いや、この際クマなんてどうでもいい。
このページのイトウさん占有率を前にしてはクマなど些事。というかイトウさんのこと以外は全て些事である。
というかこれを拗らせると、イトウさんのお姿がプリントしてあるというだけで紙やインクにも嫉妬しかねないのである。なんだそれ怪異かよ。

しかし見れば見るほど良い写真だ。
それこそ両膝と画面端の間でできる三角形すらも愛しいのだ。
そして特殊な趣味と思われそうなリスクを覚悟で言うと、顳顬こめかみから伸びた地毛が耳にかけられてできるアーチも好きなのである。

何で好きなのか語っていい?いいよ(自問自答)

前述の部分、他のウィッグだと髪の長さで目立たなかったり隠れてたりしてた部分なんですよね。
それがこのウィッグだと、髪色が近いこともあってむしろ自然に見せてるわけじゃないですか。
そういう"素"のイトウさんの部分が垣間見えるイメージ作りって、オタクとしてはタマランチ会長。

そして指先を唇に当てる仕草、と一言で言ってもシチュエーションで色々違う。

一つ前のものは「秘密の共有」と言った趣で、くすぐったい感情がふつふつと湧き出てくる一枚だった。自分が既に大人であると認識しながら味わう童心は、心の底から愉快な気持ちにさせてくれた。

そしてこのページでの姿を見た時の感情は、まるで片想いみたいだ。
突然生まれた気持ちが、恋の熱でゆっくりと焼き上がっていく時間のように、甘い香りの漂う一途な一枚。
瞳に映る全てが眩しくて、恋しくて、けれども遠くて。
こんな感情、一生のうちに何度味わえるだろう。
そう思うような写真だった。

指で挟んだままのページの厚みで、この本の終わりの近さを感じる。短く深呼吸をしてページを捲った。

撫で肩に見える、少しだけ斜め上からのポーズが好きだ。
なぜならイベントでお会いした時に感じた、イトウさんの華奢で可愛い雰囲気を思い出すことができるからである。
小柄でスリムで小顔で、全身が身長に合わせて整っていて、まるで人形のように愛らしいのに、見れば見るほど大人の女性としての魅力と余裕を感じて、もう過呼吸を起こすんじゃないかと思うくらい緊張した記憶がある。特に初めてお会いした時とか。

今まで、ここまで応援したい人が現れるとは思わなかった。ここまで惚れ込む推しができるとは思ってなかった。そんな感慨深さも湧いてくる。
つまりこの一枚は、色々な感情の扉を開いてくれる鍵なのだ。

もちろんポーズも素敵だ。甘えるような仕草に胸がキュンとする。両手をついて身を乗り出す動きは、全幅の信頼を思わせてくれるから。

隣のページのポーズも好きだ。いつも言っているけれど、僕はイトウさんの作品が全て好きだ。純然たる事実、本心だからこそ何度だって言う。

もちろんこの上下の2枚もそれに含まれる。
膝を抱えて丸くなる姿は、まるで天から舞い降りる白い羽根だった。
風を受けながら、音を立てずにゆっくりと舞い降りてくる一枚の羽根。羽毛のようにふわふわで、魔法のように不思議。そんなイメージを抱いた。
たぶん背後の枕や抱えた膝が、またしても翼のように見えたからだと思う。
やっぱりイトウさんは天使様なのかもしれない。

続いて下の写真について本音を言いましょう!

お顔に見惚れていたので、背中や脚がぼやけて写っている事に気づいたのは暫く経ってからでした!!

距離感の近い写し方だもんね、仕方ないよね。うんうん。
これはただ物理的にレンズと近いってことじゃないですよ〜!
顔や腕や肩周りにピントがあたりつつも他の部分がぼやけてる構図って、まるで息遣いを感じられる距離で話しているような感じしません?
目の前にいるからこそ目が離せなくて、他の部分を見ている余裕がないって感じの青春ショット。
目と目が合うだけで呼吸を忘れ、あのが唇ひとつ動かすだけで時間が止まる。そういう瞬間なのだ。

これを捲ったら最後のページだなんていやだよぅ………

たっぷり時間をかけて捲った最後のページ。

やはり眠る姿は美しかった。無垢で穏やかな表情は綿花のように柔らかで、羊毛のように暖かかった。
緩く上がった口元は、ほころびはじめた蕾のように幼気いたいけであったので、思わず「彼女にこの安息がいつまでも続くように」と願ってしまうほどだった。

そしてまた、今回も読み終わってしまう。
ページを開く瞬間はあんなに心が躍るのに、終わりの時はいつも寂しいのは何故だろう。
もっと見ていたいと思った。終わらない夢があればいいと思った。
それだけイトウさんの、サークル110の作品を心待ちにしていた自分がいた。そして今も、次の作品が産声を上げるのを今か今かと待ち構えているのだ。
次は夏。これを書いている今は既に5月であるから、あと3ヶ月と少しいったところである。
実に楽しみだ。
新たな本を手元に置くであろうことが。
イトウさん、ウトラさんにまたお会いする事が。
そしてまだ見ぬ巨匠、あいどろっぷす氏にお会いすることが。
それまでしっかりと日々を生きよう。
良きファンであり続けよう。
そしてかなり今更ではあるけれど、愛がデカすぎてご本人の迷惑にならないように気をつけたい。
そのへんのバランス感覚は苦手だから、本当に気をつけねば。

面白みのない後書き

時々考えていることがある。

イトウさんのセンスが好きだ。言葉選びやコスでの表現、どのようなグッズを作るか等々。
容姿も好きだ。これについては今更語るまでもないほどに、今回の文中で触れてきた。
性格も好きだ。マメで、優しくて、丁寧で、そしてファンへの感謝を忘れない。人として素敵なのがイトウさんだ。

けれどそれは僕が見た一側面でしかない。
実際のイトウさんはきっと、もっと人間味があって、ダメなところがあったり苦手なものもあったり、辛い思いを口にすることもあるんだろう。だって人間だもの。むしろそう言ったところがある方が安心する。僕たちファンが知らないところで、ちゃんと気持ちの整理や油断をしている方のがいい。だって無理だけはしないで欲しいもの。

だからこそ僕がイトウさんを称えるたび、僕の中の"理想像"を押し付けているだけなんじゃないか。そのせいでイトウさんを困らせてしまうんじゃないか。そう怯えてしまう時がある。

でも、その答えを知っているのはイトウさんだけ。僕が気にしても正直、あまり意味がないことだ。
だから最近は考え方を変えることにした。

僕は素のイトウさんを微塵も知らない。あくまでネット上のコスプレイヤー「イトウ」としての姿しか知らないし、それ以上を知ろうと踏み込むつもりは毛頭ない。オタクにはオタクの領分がある。
だけど、推しについて褒める時は、いつも胸を張って堂々と言っていたい。
今や6万3千人を超えるフォロワーを抱え、一つのコンテンツの公式から声がかかるほどの立場となり、そして一人の男を感動で泣かせた「イトウ」という偶像を作り上げたのは、あの方自身だ。
イトウさんご自身の才能と努力があってこそ成り立った、イトウさんの一部なのだ。
その"一部"を褒めると言うことは、イトウさんご自身を褒めているのに近しい。そう思うことにした。

だから、恐れずに堂々と、常に好きなものを好きだと言える勇気を。そう考えるようにする。
だから今日も言おう。イトウさんの作品が大好きだ。そして貴女の容姿も、人柄も、何もかも。
僕の知らない部分については、知らない故に大好きとは気安く言えない。それを言ってしまえば嘘かエゴになる。いつだって推しに対して誠実でいたいのだ、僕は。
それに僕達ファンの知らない部分は、きっとイトウさんの周りにいる人たちがしっかり愛してくれている。
そこにオタクの入り込む余地はないし、それでいいのだ。
いつでもイトウさんが見せたい部分を見せて欲しい。僕はオタクとして、それを精一杯褒めて、応援しよう。そう誓おう。
もちろん弱音を吐いてもいい。貴女が無理をして自分を傷つけてしまう事が一番嫌だ。
誰よりも何よりも、自分を一番愛してあげていて欲しい。
「ありのまま、あるがままでいい」なんてことも言わない。それはあまりにも無責任すぎる。第三者が言っていいセリフではないことくらいわかってる。

どんなときでも、たとえ上手くいかなくても、イトウさんが考え、選んだ選択ならそれがきっと一番だ。もしも間違いだと思えても、ずっとずっと先の未来では、それが逆に良い効果を及ぼしている面があったと気づくかもしれない。
塞翁が馬、なんてこともあるだろうし。

正直、自分でもスパルタなことを言っている気がする。ていうか超上から目線に思われてしまいそう。
弁解しておくと、そんな意図はさらさらないのだ。僕が口下手なだけ。応援の言葉って難しい。

そりゃ最善なのは、何にも躓かず、苦悩せず、やりたいことはなんでも叶って、いろんな知識やいろんな人に囲まれながら、いつも笑顔でいられることだ。僕だって、推しにそんな未来があることを願ってる。

それでも現実はそうじゃない。
だからこそ、一歩一歩進んでいくイトウさんをいつも応援する。
嬉しい事があればご本人にも負けないくらい喜ぶ。悲しい事があれば自分に踏み込める範囲で、言葉を尽くして苦痛を和らげられたらと頭を捻る。
そしてもし疲れて立ち上がれない時は、いつまでも待っている。立ち上がるのに5年掛かろうが10年掛かろうが、オタクはオタクのまま推しの復帰を待ち続ける。その時は真っ先に見つける事ができたらいいな、なんて思う。



ちょっと後書きが必要以上に重くなってしまったけど、タグに流すつもりがない文章という事でいいかな。やっぱりご本人に見られたくないような気がしてきた。

とはいえこっそり公開はしちゃう。
これはオタクの意思表明なのだ。これからも良きファンであり続けるという己の意志を確認するための。
そして自分にはわからない不特定多数がこれを読める状態にする事で、自分自身の退路を断つための。

うん、覚悟完了!
よーし、がんばるぞー!応ッッッッ!!!!


荒斑泥

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