DFBポカール2回戦 マインツ×ビーレフェルト

1. マインツのスタメン

ベンチ:ダーメン、シュタッハ、バレイロ、イングヴァルトセン、ブロジンスキ、ニアカテ、シュテーガー、ルコキ、シャライ
欠場:ジュステ(肩の手術後)

2. 試合経過

2-1. 前半

・1分
斜めに走り込んだブルカルトが抜け出し、1対1になるもシュートはオルテガに阻まれる

・2分 
フリーの奥川にパスが渡り、ツェントナーを越すチップキックを決められ先制を許す。0-1

・23分
コーアがゴール前で折り返すもカットされる。

・28分
奥川に抜け出されシュートを撃たれる。ツェントナーは触れなかったが、カバーに入ったベルがブロック。

・35分
シュートを撃たれツェントナーが体に当て、クロスバーに助けられる。

・36分
アーロンのアーリーにブルカルトが頭で合わせるもキャッチされる。

・41分
ジェソンがカットインからシュートを狙うもキャッチされる。

・43分
コーナーにコーアが頭で合わせるも枠の外。

・前半終了 0-1

2-2. 後半

・46分
抜け出されるもシュートはギリギリ枠の外

・48分
アーロンのフリーキックはポストに弾かれる。

・53分
オニジヴォがアーロンとのコンビネーションで左サイドを突破。左足でクロスを上げると、ブルカルトがヘディングで叩き込み同点に追いつく!! 1−1

・56分
ヴィドマーがかわされシュートを撃たれるも、ツェントナーが右手一本でセーブ。

・57分
ボエティウスのスルーパスに抜け出したオニジヴォがディフェンスをかわして左足でシュートを狙うも、オルテガに阻まれる。

・58分
ハックがカット。ボエティウスが左サイドのブルカルトにスルーパス。左足でダイレクトでグラウンダーのクロスを入れ、オニジヴォが落ち着いて流し込み逆転!!!2-1

・66分
ジェソン、ブルカルトに替えて、バレイロ、イングヴァルトセンを投入。

・ 68分
オニジヴォが右サイドを抉り、速いクロスは当たってコースが変わるが、ボエティウスがダイビングヘッド、もキャッチされる。

・73分
オニジヴォに替えてシャライ

・81分
ボエティウス、ハックに替えて、シュタッハ、ニアカテ

・84分
短いパスで崩され、角を狙ったシュートが飛んでくるも、ツェントナーがファインセーブ

・84分
クリアしきれず、エリア外からシュートを撃たれるも枠の外。

・89分
クロスからヘディングで合わされ失点。同点に追いつかれる。2-2

・90+3
グラウンダーのクロスが入るも、ヴィドマーがクリア。触れなければ決められていた。

・後半終了 2-2
延長へ

2-3. 延長前半

・105+1
アーロンのフリーキック、フリーのシャライがゴールの目の前で足で合わせるが、オルテガにセーブされる。大チャンスだった。

2-4. 延長後半

・108分
イングヴァルトセンのシュートがシャライにこぼれ、シュートを狙うも、角度がなく枠外へ。

・111分
フリーキックからカウンターを食らう。遅らせたがロングボールを入れられるが、アーロンが戻ってクリア。

・112分
イングヴァルトセンのクロスにヴィドマーが左足ボレーで狙う。完璧なタイミングで合わせ枠に飛ばすも、オルテガのビッグセーブに阻まれる。

・114分
ベル、コーア、シュタッハ、シャライとつなぎ、シャライがヒールでイングヴァルトセンに渡すと、ダイレクトでエリア外から左足を振り抜く! 巻きながら落ちるシュートがネットを揺らし勝ち越し!!!3-2

3. 感想

両チームのキーパーのファインセーブが目立つ、面白いゲームだった。オルテガがマン・オブ・ザ・マッチを受賞したことからも、キーパーが試合の主役だった。

攻守ともに左サイドでの展開が主だった。アーロンの左足はストロングポイントではあるが、上がったスペースをいかに埋めるか、は今後もテーマになりそう。

早い時間に先制点を許したが、後半に立て続けに2ゴールを奪い、70分頃までペースを握れたのはよかった。

70分頃からビーレフェルトにペースを握られ、重心が後ろに。奪ってもゴールまでの距離が遠く、スピードのある選手も下がっていたため、カウンターにつなげることができなかった。エリア内にディフェンスが押し込められることによってバイタルが空き、失点場面では簡単にクロスを上げさせてしまった。

セットプレイでしか勝ち越しの見込みがないのでは、というのが正直な気持ちだったが、イングヴァルトセンの一発に救われた。

カップ戦は内容より結果が大事。リーグ戦であったならば90分で追いつかれた時点で勝ち点を2落とすことになる。この点は反省すべきだが、今日は延長で勝てた。追いつかれた守備の甘さ、オルテガから3点取れた自信、どちらも持って今後のリーグ戦を戦ってほしい。

4. 採点

・ツェントナー 2.0
2失点したが、好セーブを連発。

・ヴィドマー 2.5
112分のボレー惜しかった。左サイドが攻守ともに慌ただしかったため、バランスをとって上がりを自重したり、中へしぼっての守備をしたりする場面がほとんどだった。

・ネメトゥ 3.0
スピードで振り切られるシーンもあったが、落ち着いて120分やりきった。

・ベル 2.5
積極的に楔を入れる姿勢を見せた。

・ハック 2.5
ビルドアップの上手さが目立った。インターセプトで2点目のきっかけに。

・アーロン 2.5
左足でチャンスを作った。プレス回避の技術は流石。フリーキック惜しかった。

・ジェソン 2.5
惜しいシュートあり。繋ぐ場面での精度や、中へ逃げるドリブルの上手さが目立った。

・コーア 2.0
120分走り切った。プレス回避の逃げ場となり続け、特に右サイドを助けながら、左サイドに展開していた。

・ボエティウス 2.0
極上のスルーパスで2点目を演出。

・オニジヴォ 1.5
今日もパワーとスピードでディフェンスを翻弄。左足クロスでのアシストはお見事。落ち着いて逆転ゴールも記録。

・ブルカルト 1.5(MOM)
序盤の決定機は阻まれたが、1ゴール1アシストで結果を残した。クロスに対する入り方がうまい。エースの風格が出てきた。

・バレイロ 3.0
最近スタメンを外れていたため調子を落としているのかと思っていたが、デュエルの強さやチャンスでの飛び出しは見られた。

・イングヴァルトセン 1.5
守備の時間が長く、ほとんど消えており、攻撃に移る場面でも周りがついてこなかったことで孤軍奮闘感もあったが、シュートの上手さは一級品!再三ビッグセーブを見せていたオルテガを破った。延長戦はほとんどビーレフェルトのペースだっただけに、より価値のゴールだった。

・シャライ 3.0
延長前半終了間際のチャンスは決めてほしかったが、抜け出しからのアシストで帳尻を合わせた。

・シュタッハ 3.0
奪ってから持ち運ぶ場面もあった。

・ニアカテ 3.0
ハックとの交代で入ったが、守備が格段に良くなったか、と言われるとそうでもないのでは…

5. 次戦に向けて

ポカールはベスト16に進出。近年は1~2回戦での敗退がほとんどだったので、純粋にうれしい。
ビーレフェルトとはリーグ戦次節でも当たる。リベンジを許さず、いい流れで連勝を狙いたい。

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