ブンデスリーガ2020/2021 第10節 ビーレフェルト×マインツ

1. マインツのスタメン

前節途中出場からいい動きを見せたアーロンが今季初先発。前節負傷退場した(今年全休との報道あり)エヅトゥナリに代わってブルカルトが右サイドに入った。

2. 試合経過

2-1. 前半


・12分 前線でプレスをかけボールを奪い、マテタがキーパーと1対1になるも、コースがなく、シュートはキーパーに当ててしまう。

・16分 クアイソン、ボエティウス、マテタと頭で繋ぎ、キーパーを交わすも、ヒールシュートは枠を外れる。

・17分 ハックが落下地点の目測を誤り、シップロックに抜け出されシュートを打たれるも大きく外れる。

・21分 堂安がボールを収め、プリートルがミドルを撃つと、運悪くハックに当たってコースが変わり、失点。1-0
直前のシーンでの奪われ方が悪く、右サイドの守備も甘かった。

・29分 ブルカルト→エジミウソンと繋ぎ、グラウンダーのクロスにボエティウスが合わせるもキーパーの正面。

・31分 堂安に翻弄され、左足のシュートがネットを揺らす。2-0
堂安の技術は卓越していたが、3人で囲んでもシュートを撃たれ、ツェントナーも対応できなかった。

・41分アーロンのクロスが流れたところでブルカルトがシュートを放つも、スライディングでブロックされる。

・前半終了2-0
マインツは2点のビハインドを追いかけることになった。シュートチャンスは何度があったが、点を決めることはできなかった。また、後ろで持ったときにパスコースがなく、持ち上がるものの、中盤の選手が近づいてくるせいで相手を引き連れて来てしまい、苦しくなってしまうシーンが散見された。攻撃に特長のあるアーロンを左に入れたが、ニアカテとともに、対峙する堂安にかなりの自由を与えてしまった。

2-2. 後半

・51分 ジュステのパスがカットされ、堂安にシュートまで持ち込まれるも、右足だったため枠を外れる。

・55分 マテタが収めてボエティウスがシュートするも、バーを越える。

・58分 バレイロ、フェルナンデス、アーロン、に替えて、クンデ、シュテーガー、オニジヴォを投入。

・61分 ツェントナーが至近距離でファインセーブ。プリートルに完璧に抜け出されており、3失点目を覚悟したが救われた。

・67分 堂安のフリーキックに頭で合わされるも枠を外れる。

・78分 シュートを打たれるも、ブルカルトがスライディングでコースを切り、ツェントナーが弾いた。

・81分 オニジヴォがキープしているところをシュテーガーがスイッチしシュート、ボエティウスがこぼれを折り返し、シュテーガーが必死に足を伸ばし流し込む!1点差に迫る。2-1

・94分 浮き玉でマテタが抜け出すも、バウンドが難しく、キーパーに当たってしまう。

・試合終了 2-1
残留争いの直接対決に敗れた。




3. 感想

とにかく、序盤のチャンスを決めきれずに2失点してしまったことで試合が決してしまった。特に堂安の動きが際立っており、それが1G1Aの結果にも反映された。マインツは左サイドから攻撃を組み立てたかったが、堂安に翻弄され、守備に追われる時間が長かった。アーロンには期待していたが、守備の面では劣るため、そこを狙われた印象もあった。対峙する堂安にかなりやられていた。しかし、いくつも良いクロスを供給しており、アーロンらしさは見せたのではないか。ビーレフェルトの中盤での守備が良く、ビルドアップに苦戦した。さらに、後半は特に前線のスペースを消されてしまい、ディフェンスの裏を突きたいマインツの攻撃の良さが消されてしまった。収穫としては、前節良い動きを見せたシュテーガーがマインツ初ゴールを決めたこと。スタメンでもやれそうなほどの活躍だったが、攻撃のアクセントをつけられる貴重な存在としてこれからもジョーカー起用となるか。また、ビーレフェルトの中盤での守備が後半に少し緩くなったこともあってか、前半に苦戦していたビルドアップが、クンデの投入によって改善されたように思える。クンデのパワーと持ち上がりも後半からの武器であることを改めて示した。

4. 採点

『Bild』の採点は以下の通り。

攻撃のタクトを振るい続けて今節もアシストを記録したボエティウスが3点、ハックとツェントナーも3点、その他は4~5点。正直なところハックも4点でもおかしくなかった。

5. 次節に向けて

次節はホームでケルン戦に臨む。15位ケルンは勝点7であるため、マインツは勝てば順位を逆転できるが、負けると残留ラインから取り残されてしまうため、とにかく勝点を積み上げたい。14位フライブルクまでの勝点差が3であり、ケルンに勝って順位を上げたい。とにかく前半に失点しないこと、マテタへのサポートを欠かさないことが重要になる。後半からの交代選手にも期待したい。

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