後世まで残るのはいいもの。
時の流れの中で、多くの文化的所産は人々に忘れ去られていく。
出版物に目を向けてみると、今出版されている本も数年後には絶版となり、やがてはその存在すら知られなくなっていく。
例えば数世紀前にも数多くの書籍が発行されたはずだが、僕らはそのほとんどの書籍を、その存在はおろか出版されたことすら知らないし、知ることももはやできない。
音楽の分野でも同様の現象が見られる。例えば長い歴史を持つクラシック音楽の中でさえ、現代に残っているのは有名な曲だけで、無名の作品については曲そのものは