すくう


金魚すくい。
ポイを上手に角度をつけて、面が全て水に浸らないようにして金魚を乗せること。

すくいどり。
お菓子やおもちゃ、最近ではYouTubeの企画としてお金も。すくって拾いあげること。

足をすくう。
隙をついて相手を故意的に失敗させること。



どれもこれも、何かと接触しないとできないことである。


人を救う。



誰かを救うには自分が思っているよりも相手の懐に入らなければいけないという事だろうか。


相手の懐で手を差し伸べるという行為は、上手く行けば手を握ってもらえるが、上手くいかなければ間合いを見誤って相手の触って欲しくないところに当たってしまう事がある。難しい。
善意として発信したものも、悪意に受け取られてしまうのが本当に難しい。悪意に受け取られた事実も悪意では無いということが、哀しい。



相手を傷付けてしまうくらいなら触れないでおこう、という気持ちと
傷付けられてもいいから私が困った時は手を差し伸べてよという気持ちが混在していて、人付き合いというものは難しい。


金魚すくいをしていて、こうやって掬うように誰かのことも救えたらな、と幾度となく感じるのです。


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