19候　初夏　かわずはじめてなく

5/5～5/9

蛙始泣（かわずはじめてなく）

お昼過ぎから雨が降って、夕方には雨は上がっていたものの、夕方には少し気温が下がりました。

山すそを見ると、白くたなびく霧が出ています。

保育園へこどもをお迎えにいったあと、二人でその霧を眺めていました。

私が、「竜がいるよ」と娘に言うと、「え！竜って怖いの？」と聞き返してきます。

「ほら、こっちむいて笑ったはるのとちがう？」と、娘に竜の頭に見える部分を指さして言うと、

「ほんとや！」「あ、あっちにもいるよ」と言って、嬉しそうに笑っています。

山裾に　けむる白さは　白竜の

現の姿　夢と思えじ

細くながく連なる霧が、まるで白竜が飛んでいる姿のようにみえた二人でした。

鞍馬山にも竜がお祀りされています。

昼と夜との境目の時間帯に、付近に暮らす竜たちがつかの間の姿を現したような、まるで夢との境目のような時間でした。