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18候 晩春 ぼたんはなさく

4/30~5/4 

牡丹華(ぼたんはなさく)


雨上がりの朝には、山の手から流れてくる沢の音が、いつもより大きく響いてきます。

たくさんの雨を集めて、谷を流れる川となり水音をたてて流れるのです。

その水音に負けじと鳴く、鴬の大きな声が聞こえてきます。

沢の音 負けじと張るは 鴬が

恋の季節と 知るゆえの歌


その歌声は、春先に聴いた鳴き声よりも随分と上達していて、趣も感じられるほどです。

求愛の歌は、いま歌うべきなのだと、鴬たちは「時」をよく知っていて、美しい声を谷間に響かせていました。

鴬の上手になった歌声を聴きながら、時と季節の流れを感じていたのでした。

フランスからスペインに抜けて進む、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼旅へいつか出たいと思っています。いただいたサポートは旅の足しにさせていただきます。何か響くものがありましたらサポートお願いします♪