マンホール
私はマンホールが大好きだ。
「えっ?あの地面にあるあるやつ?」って思った方。大正解!
そう、あの地面にひっそりと佇むあのマンホールです。
(写真は桜木町駅の駅前にあるピカチュウのマンホール)
そもそもマンホールっていうのはマンは人。ホールは穴っていう意味でマンホールの下には下水道があったり、電気の線があったりするのですが、その点検の為に人が入っていく穴。これをマンホールって言います。
で、私の好きなマンホールっていうのは、そういう人が入れる大型の物から、人は入れない小さいけれど何かの点検用の蓋だったりする物までを含みます。
写真はマンホールの内側からパチリとしたもの。この下には下水道があります。蓋の下にはこんなふうに手すりというのか梯子というのか?がついていて、下の方へ降りられるようになっています。下水道の話はそれはまた別の機会に書くとして、今日は蓋への「好き」を書いてみます。
私がマンホールの魅力に取り憑かれたのは2005年ごろ。2000年代に入ってサッカーのワールドカップがあったり、愛知万博があったりと大きなイベントが立て続けに行われたあたりです。
この頃の私はそれらの大きなイベントを楽しむために日本中を旅することが増えていました。そこで気がついてしまったのです。マンホールの魅力に。
マンホールっていうのはただの蓋と言えばそれまでなのですが、よくよく見てみると地域によってデザインが異なるのですね。
例えば画像のマンホールは山口県岩国市のマンホール。岩国市に住んでいない方はご自分の地域のマンホールを見て欲しいのですが、このデザインではないんです。このデザインは岩国市だけにしか無いもの!
岩国と言えばまず有名なのが錦帯橋です。錦帯橋の背後には岩国城があり、手前には鵜飼の漁が描かれています。
錦帯橋の背後にある山の上に小さく見えるのが岩国城。
つまりこのマンホールの蓋にあるデザインっていうのは、その地域の何か?をモチーフにしていることが多いのですね。それは建築物だったり、街の花だったり、食べ物だったり、キャラクターだったり。
火事の時に使う水がある場所のマンホールには「消火栓」って書いてあるのですけど、この消火栓にも色々なデザインがあります。
岡山県岡山市は桃太郎が放水していますよ。鬼退治より先に火を消したほうが良いですよね!山口県柳井市は金魚の提灯で有名なので金魚がモチーフ。静岡県浜松市で見つけた消火栓の蓋は消防士さんが孫悟空になっていて可愛い!
旅先へ行くといつも違ったデザインで楽しませてくれるマンホール。そこから旅のヒントを得ることもあります。
海外のマンホールも地域によって特別なものが存在していますが、日本は異常なほどにデザインの種類が豊富で町歩きを変化に富んだものにしてくれます。
見たことの無いデザインのマンホール求めて歩くのは探究心を刺激してくれます。パチリと撮りためたマンホール写真はコレクションのような欲求も満たしてくれます。そのデザインから読み取れる背景からは文化を感じられる。
そしてそこへ足を運ぶことは旅です。
世界と自分を少し知ることに繋がる。
この蓋の面白さを知って15年。
死ぬまで終わらない私の「好き」です。