私と花に、雨が嬉しい季節

なぜかというと、
梅雨時期は、花や樹木の植え替えがとても楽なので。

畑のお野菜にも「いいお湿りですね」と、挨拶を交わす。

いえ、人間同士で交わすのですよ。

野菜に声を掛けてる人間も多いのですが。

先日のお休みは朝から雨。

だけど天気予報は８時から１０時までは、
雨の確率４０パーセントというので、そこに願いを定めた。

少しぐらいなら全然へっちゃら。

霧雨を全身で受け止める。

花のような気持ちで。

泥だらけにはなりそうではあるけれど。

雨にさわる。

土にさわる。

草にさわる。

楽しい。

あちこちに植えた花も雑草も
一緒に背を伸ばして育っていくのを見るのは好き。

思い描いたような花畑になんて、いつもならないけど。

白のアキレアの大きな株は、邪魔になる場所に陣取ってしまった。

同じ年齢のはずの３本の木槿むくげは思いっきり背丈が違う。

こないだ踏みつぶしたタチアオイは、
魔女の口紅のような、ベルベット風の赤い花が咲いた。

フロックスがポップな白とピンクのコンビで、
ピエロのように、口笛を吹いて、雰囲気を盛り上げてる感じ。

深い高貴な紫と、
さわやかなレモンのグラジオラスが品よく、揃って並んでいる。

白と紫の桔梗の花は、紙風船のように膨らんだ蕾を、
きっと、ポンッと小さな音を弾ませて、楽しそうに咲くんだと思う。

背の高いアガパンサスが風に揺れて、とても優雅な青だ。

挿し木で増やした桜の木を７本植えた。

縦に枝が伸びるタイプだけれど、適度に大きくなったら、
一本ずつ間引いてもいいのかも知れない。

それはあと３、４年あとの仕事。

のこぎりでギコギコやってみる。

瓦礫だらけの空き地だったところが、
もう、私の花畑になってるなんて。

赤も青も、白も黄色も、紫も、
それにピンクも、オレンジも、色が花になって咲いている。

紫陽花の、薄桃から、濃い紫の、
色図鑑のように散りばめた、それぞれは儚げで、贅沢で。

四葩よひら咲き　

桑の実色も　梅色も

雫あつめて　

やがて神立かんだち

サビよりイントロのメロディーが、もう好きすぎる♡

チベットの鳥葬を思い浮かべて、なんだか心が落ち着く。

Hana・花・はなという音は、あなたに似ている。

私は何になろうか
どんな色がいいかな

咲かせに行くよ
内なる花を

探しに行くよ
内なる花を

My flower´s here

歌詞　藤井風