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ウエディングケーキづくりにかける想い

こんにちは。表参道を本店とした洋菓子店「Atelier Anniversary(アトリエアニバーサリー」です。

今日は、日本一の生産台数を誇るウエディングケーキづくりにかける想いを厨房よりお伝えしたいと思います。

そもそもウエディングケーキってどんな風な流れで出来上がるのか知っていますか?


画像1アトリエ アニバーサリーチーフパティシエ 本澤聡作

STEP1:お客様と会場側の担当者でやりとり後、その内容を受けて、アニバーサリーの担当者とデザインを詰めていきます。
特殊なデザインの場合はスケッチを起こします。

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これは引菓子BOXにケーキのラフスケッチをいれたもの
このケーキの仕上がりは一番最後に!



STEP2:アニバーサリーの担当者からパティシエに注文依頼の連絡をして、パティシエが内容を把握。
STEP3:お客様の細かなこだわりを一つも落とすことなく!忠実に作り上げます。
実はこの、こだわりをひとつも落とすことなく!というのが最もやりがいがあり大変な部分なのです。そのことについては後ほど。
STEP4:ドライバーが各会場に納品します。

お客様にとって一生で一回の特別で最高の日のために


結婚式って、多くの人にとっては一生で一回の特別な日ですよね。そして、ウエディングケーキ入刀は結婚式のハイライト!
そんな特別な日を私たちの作り上げたケーキでお祝い頂けるのはとても光栄なことです。そして、最高の思い出をつくるお手伝いをしたいと思っています。最高の思い出作りの場面には一つのミスも許されません。

オーダーしていたものとちょっと違った・・・
車で運んでいる最中に一部崩れてしまった・・・
フルーツがちょっとだけ取れてしまった・・・

そんな事は絶対に起きてはならないのです。
お客様の大切な一日を最高の日として過ごして頂けるように常に緊張感を持って仕事にあたっています。

アニバーサリーのウエディングケーキ制作歴は30年と長いですが、今でも慣れることはなく、ウエディングケーキ作りをしている際の現場の緊張感はちょっと異常です。(笑)

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総勢約40名のパティシエ集団が作り上げています


褒められるとやっぱり嬉しいんです!

お客様や会場のプランナーさんから感謝の言葉や「素敵!」「キレイ」といったお褒めの言葉を頂くのはやっぱり一番嬉しいです。

結婚式の多い週末は、朝6時には厨房に入っていてほぼノンストップで気づいたら夕方!(人事の人が見たら怒っちゃいますね(笑))
ということもあるくらい目まぐるしいのですが、それでもパティシエを続けているのは、もちろんケーキ作りが好きということは大前提ですが、人に喜んでもらうのが好きだから。
自分がいいなあと思うものを作って、それを喜んでくれる人がいる。それが毎週末味わえるというのはなかなかいい職業ですよ。

トラブルだってもちろんあります。

オーダー頂いたケーキを希望のデザインに作り上げるように細かな部分まで打ち合わせが必要です。アニバーサリーのオーダー担当者からの厨房への落とし込みで行き違いがあると大変なので、ここはしっかりと時間をかけてやりとりします。
ちょっとの不明確な点もないように、綿密に。
オーダー頂いたデザインが、車で運ぶまでに耐えられるような耐久性も加味して作り上げるのもパティシエの腕の見せ所。
それでも、車で会場に運ぶ途中、振動に耐えられなくて、一部崩れてしまったり、フルーツの載せ具合が甘かったりしてポロリ・・・なんてトラブルもあります。

通常ウエディングケーキは、早稲田店の厨房で作ることが多いのですが、会場は表参道近辺であることが多いので、トラブル発生したときは青山本店でしっかり修正対応をしてから納品をします。

どの店舗にも凄腕のパティシエが在籍しているのでほぼどんな無理難題にも対応できます。

最高の引き立て役になれますように

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これが先ほどのラフスケッチの完成品です。
このケーキをオーダーした新郎、実はアニバーサリーのスタッフなんです。
ラフスケッチ以上に、美しくてとびきりおいしいケーキを作ろうという気持ちがいっそう高まったのを今でも覚えています。

ウエディングケーキは、目と舌でゲストを楽しませる演出のひとつ。
お客様の最高で最良の日のとびっきりの引き立て役であるよう、毎回幸せな緊張感に包まれながら心を込めて一台一台作っています。