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まっちゃんを観るのがしんどい

まっちゃんの性加害疑惑について、年末から思っていたこと(個人的な感情の話)をつらつら書いていく。

まっちゃんが活動休止すると知って、ほっとした。報道以降、まっちゃんが出ている番組を観るのがしんどかったから(実際観ていない)。「まっちゃんを観るのがしんどい」という感情を掘り下げる前に、私のスタンスを示しておく。

まず、前提として何が事実なのか分からないということ。だから、まっちゃんを批判することも女性を批判することも現段階ではできない。その上で、女性に対する「8年も前のことなのに」「ホテルに付いて行くのが悪い」といった発言はおかしいと思う。これらは事実であることが前提の発言だし、事実であるならばそれらの発言はセカンドレイプにあたるからだ。

事実であると仮定して私が思うのは、「旧ジャニーズの問題を受けて発言する気になった」「時間が経ってからあれは性加害だったんじゃないかと思った」などということは、性被害者にとってじゅうぶんありえるということ。それから、「ホテルに付いて行くのが悪い」という批判は「ミニスカートを履いて夜道を歩くのが悪い」と同類の批判だということ。自衛することは大事だけれど、そもそも加害者が存在すること自体が悪なのだ。「いじめられる方にも原因がある」と同じことを言っていると思う。

「性加害やセカンドレイプは絶対に許せない」というのが私のスタンスだ。それを踏まえて、「まっちゃんを観るのがしんどい」という感情を掘り下げていきたい。

まず、まっちゃんの性加害疑惑が報道された時、「まっちゃんならやってそうだな」と思ってしまったのだ。全然、意外じゃなかった。そして、報道前から私は、まっちゃんのことを潜在的に「やってそうだな」と思っていたんじゃないかということ。なのに、まっちゃんが出ている番組を普通に観て、普通に笑って、まっちゃんおもしろいと思っていた。

「やってそうだな」と潜在的にでも思っていたのに、そのことに目を瞑り、まっちゃんおもしろいと思っていた自分に対する自己嫌悪。以前から女性蔑視で時代錯誤な発言が時々あったけれど、「まあこの世代の芸人さんだから仕方ないよな」と思っていたこと。そういった言動を、一視聴者として赦してしまっていたこと。

そのことに気づいてから、まっちゃんだけじゃなく、まっちゃん世代やその下の世代の芸人さんたちを観るのがしんどい。全員「やってそうだな」と思ってしまうからだ。

少し話が逸れるけれど、そういうのもあって、若者のテレビ離れは進んでいるんだろうなと思う。YouTubeは観たくない人を観なくて済む、観たい人だけを観られるコンテンツだ。

「まっちゃんを観るのがしんどい」は私の個人的な感情だ。「やってそうだな」と思う人たちを観るのもしんどい。だから、私は自分の価値観を守るために、一視聴者として性加害を赦さないために、「やってそうだな」と思う人が出ている番組は今後観ないことにした。まっちゃんが性加害していたかどうか、その事実に関わらずそうするというのが、この一連の報道を受けて私が考え、出した答えだ。

そして、事実は当事者の数だけ存在するので、まっちゃん側の事実と女性側の事実が相反する限り、決着をつけるのは難しいだろうと思う。裁判の結果を鵜呑みにするのも危険だ。だから、私は私の価値観を大事にしていきたい。

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