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海の中で撮影してみる

こんにちは、INOMATAです。
連載していたモノづくりログに比べると、今回はイレギュラーなのですが、最近、海の中での撮影に挑戦していたので、そこでの気づきを紹介させてください。
なお、私は水中撮影のプロではないので、本格的な撮影をされたい方にとっては参考にもならないと思うのですが、あくまで体験談として楽しんでいただけたら幸いです。


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(上の写真は、種子島でお世話になった漁師の田中清明さんが潜っているところです)

スキューバか? スキンダイビングか?

スキンダイビングとは、シュノーケル、マスク、フィン(足ひれ)をつけて、自力?で潜るものです。私は今回、スキンダイビングを練習しました。ダイビングの教室に通うことで、水深5メートルくらいは潜れるようになりました。ボンベは背負わないので身軽です。が、自分の息の続く限りしか1回に潜れません。
水中で長時間、姿勢を安定させて撮影したい場合は、より本格的(?)なスキューバダイビングが良さそうです。スキューバはライセンスが必要なので(ライセンス取得は結構お金がかかるようです・・)、スキンダイビングよりはハードルが高くなりますが、私もいつか挑戦してみたいです。


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(種子島の海にて。ツバメウオが美しかったです。懐っこくて寄ってきます。)

海の透明度について

海の「にごり」が強いという言い方をするようですが、海水の透明度があるかどうかが撮影の成否に大きく影響します。透明度は、視界=何メートル先まで見えるかで表記したりします。
この透明度ですが、夏よりもの方が透き通っています。ただし冬になればなるほど、海水の温度は冷たい・・・。このトレードオフを考えると、ベストシーズンはになります。

また、種子島で実際に撮影してみて気がついたのですが、最も干潮のタイミングが、一番透明度が高い(!)。潮が引き切ってから、満ち始める時間に切り替わると、一気に潮が流れ込んできて海水が濁っていきます。干潮の時間は毎日変わるので、潮汐表などで確認します。大潮か小潮かなども影響するのですが、この辺りは、漁師さんによると旧暦だと日付で大潮か小潮か分かるので旧暦を使用させれているとのこと。興味深いです。

風と波を読む

海の状況が良い日を選ぶ、というのもポイントです。
サーウェインとは違って、風が強くなく、波のうねりが弱い日を選ばないと、撮影は困難を極めます。実際、波が大きく上下するので、体勢が安定せず、とても撮影が大変だった日もありました。

Windyというアプリで状況を確認して、海に出られる日を見極めます。

ですが、素人にはなかなか難しい・・。場合によっては沖に流されてしまう危険性などもあるので、ここは海のプロである漁師の田中清明さんに相談にのっていただきました。大変お世話になりました。

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(種子島の海にて Photo: Takahiro Ishido)

撮影機材をどうするか

クオリティ的には、一眼レフ+水中ハウジングがベストで、綺麗な画が撮れます。ただし、ちゃんとしたハウジングは30万円ほどと、とても高価・・・。

そこで今回はコンパクトデジタルカメラGo PRO HERO8を併用しました。

iPhoneの水中ハウジングも用意していたのですが、iPhoneは海水中でタッチパネルが反応せず、とても苦戦しました。タッチパネルは指の微弱な静電気を読み取っているので、海水との相性が悪いようです。

水中に対応しているコンパクトデジタルカメラは、現行機種で言えば、OLYMPUS TG-6Nikon W300などが有力です。水深30メートルほどまでであれば、ハウジングなしで使えるので、スキンダイビングであれば十分すぎるスペックですし、とても身軽です。

なお、水中では体勢が安定しづらいので、グリップなどをつけると、撮りやすさが格段に上がりました。海水で錆びてしまうので、使用後はよく洗います。

種子島宇宙芸術祭2020

この夏、苦闘した海中撮影の成果は、種子島宇宙芸術祭2020のプログラム一環として、広田遺跡ミュージアムで2020年10月29日から11月15日まで公開されます。


今年はコロナの影響で、あまり展覧会が大体的には開催できず・・・その点はとても残念ですが、また展示できる機会があれば、その際にも改めて告知できればと思います。

AKI INOMATA




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