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見える世界と見えない世界

先日、「心理学を使って自己分析」というものをやってみました。


四角の枠の中に、出題者が言ったお題を絵で書いていく。

そして最後に出来上がった絵を見て、その人の心の本質を探ろうというものです。

初任者研修などでもよく目に見かけますよね。

出来上がった絵を他の人たちと見比べてみると、おもしろいくらいに誰一人として同じ絵を書いている人はいません。

自分の中でこれしか思いつかった、くらいのことでさえも、

ある人は全く違う観点から書いている。

これを見た時、本当に人が見ている世界と自分が見ている世界というものはあまりにも違うのだなぁと感動しました。

絵というのは、「過去の世界を映し出すもの」として心理学の世界ではよく使われているそうです。

どこに何が書いてあるかによって、その人の心の本質、過去を映し出す。

目に見えない「心」という世界を、目に見える形で表すことで自分でも気づいていなかった、過去への執着や抱えている不安や、迷いなどが見えてくるんですね。実におもしろい。


この世界には、「見えるもの」と「見えないもの」があります。

見えるものといえば、経済、物質、肉体、衣食住。

見えないものといえば、考え、心、思想、精神、感情、性格、言葉などです。

そして、私たちが生きる世界では「見えない世界」が占める割合が90%以上だと言われているそうです。

いい職業につくこと、お金もちになること、何か資格や能力をもつこと、結婚していい家に住むこと、容姿など、日本はこの「目に見える世界」のことに目を向ける人が多い傾向にあるような気がします。

経済大国ともいわれる中で、日本人の自己肯定感の低さや自殺率の高さが問題になっている原因の一つには、ここが関係しているのではないでしょうか。

高いビルを建てる時、まずすることは、「土壌を調べる」ことだそうです。目に見える高いビルを建てる時間よりも、目に見えない土壌を調べる時間の方がはるかに多いそうです。

目に見えないものに投資し、しっかり掴むことができれば、結局見えるものもしっかり掴むようになる。これがこの「見える世界」と「見えない世界」の法則ということですね。


けれど、厄介なのは「目に見えないもの」は、自分が見ようとしない限り見えないということです。

だからこそ、見えにくいものをどれだけ見ようとするかで、自分という基盤の強度が変わってくるのです。

自分ももしかしたらこの先社会に出た時、「見えるもの」で評価され、得ていく人たちを多く見るかもしれません。けれど、そういう時には、高いビルを建てる時の土壌調査のように、見えないところに投資する重要性を決して忘れないようにしようと思います。


皆さんもぜひ、自分の心の本質に一度目を向けてみてくださいね♬



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