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整体で考えまで「矯正」してもらった話。


1か月ほど前から、骨盤矯正のために整体に通い始めた。
週1回のペースで、今日は4回目。
毎回体の歪みをチェックするのだが、何回矯正しても次に来るころには、また元に戻っている。

1度歪んだ体をもとの位置に戻すのは、本当に難しい。

体は歪んだ方に慣れてしまっているから、むしろそっちの方が楽だったりするし、正しい位置に戻そうとすると返って痛みが生じたりする。

毎回、矯正してはまた元の位置に戻る自分の体に嫌気もさしてきて、整体師さんに矯正のコツを聞いてみたところ、

「正しい癖がつくまで、続けて続けて矯正していくしかないですね爆 笑」

と、あっさり返されてしまった。

やはり、てっとり早く1回で矯正できる方法ないのだな、と痛切した。
今の歪んだ体も、結局は過去の自分の平素の結果体だ。

後にたくさんのお金と時間と労力をかけるなら、最初からそうならないような生活をするのが1番なのだな、と思った。





私は人の考えや習慣も、これと同じようなものだと思っている。
一度ついてしまった悪い習慣や考え方を直すのは簡単ではない。
1日2日意識することはできても、時間が経てばまた元の自分に戻る。

世の中には「悪い考え」や「悪い行い」が多く存在しているのも事実だ。
以前、「自分が人と比較してしまうのは、結局周りが比較してくるから、自分もそう意識せざるを得ない」という記事を読んだことがある。

自分の身の回りの環境によっても、自分の考えや行動は影響をうける、ということだ。



私が大学生だったころ、いつも一緒にいるグループの女の子たちがいたのだが、その子たちは楽に単位がとれる(通称「落単」)の授業を選んだり、授業の出席を電子カードを「ピッ」とかざして出席だけとり、その後の授業にはでない(通称「ピ逃げ」)をよくする人たちだった。
私は昔から結構真面目な性格だったが、そのような環境にいると、次第に自分も「楽」な方に流れるようになった。

そして、3回生になって専攻別に分かれるようになり、新たな友人が出来るようになった。3回生のころには既に卒業に必要な単位は取り終わっていて、自分はほとんど授業がなかった。早くとり終わった真面目な自分に少し優越感に浸っていたくらいだ。

だが、そのコースにいた友達はまだ授業にたくさん出ていて、「意外にこの子は不真面目なのかな?」とさえ思っていた。

ある日、その子と話をする中で授業について聞いてみたところ、こんな答えが返ってきた。


「授業はほとんど取り終わってるよ。
 でも、授業料払ってるのに、もったいないじゃん。」


ものすごく自分が恥ずかしくなった。周りの環境に流されて、楽な方に流れている間にこの子はずっと私よりも成長しているし多くのことを学んでいるんだ。それを知ったとき、いかに自分が「どんな人たちと一緒にいるか」が大事なんだと思った。人に流されやすい私ならなおさら。






歪んでしまった考えや習慣も、体と同じように、続けて続けて矯正していかないといけない。
一度楽な方を経験してしまえば、苦労する道を選ぶのは簡単ではないし、直そうとすればそれだけの痛みや苦労も伴う。
ただ、矯正さえしてしまえば、もっと自分が楽になるし、得るものも多い。





ほんの軽い気持ちで行き始めた整体が、ここまで自分のマインドを変えてくれるとは思わなかった。
いつの間にか、体だけでなく「考え」まで矯正されていたようだ。

これからも、続けて体も考えも矯正していきながら、自分も作っていきたい。

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