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生まれた宇宙が壊れていたので 星の呻きに耳を傾け 物語を聞き取りました そこから星座が生…
でも でも？ だから何だよ 早く思い出せよ 何を忘れたのかを 何度も言わせんなよ
鏡の空が夜を覆って 見上げる無数の乱反射に 私は生まれた 初めての 同じ一つの鏡を眺めた…
海の上で燃やされる特攻兵が 最期にコックピットでお母さんと叫んだ という というように空…
イザナギはイザナミが死んだことが 許せなかった 番の墓穴を掘りながら彼は 自分の胸から黄…
家の近所にぽつりと絶滅収容所がある 林のラズベリを摘んだついでに立ち寄って 外から背伸び…
ガーファンクルの歌声の合間に レコードが何か囁いている 聞き取れぬ不分明を 繰り返し繰り返し キュルギルギュルリ いつかレコードに疵がついたのでした その傷をつけたことが起きたのでした 壁紙が少し剥げている 床に大きな染みがある 私には片脚が無い 友人は目を 耳を手を それらがあるようでない いつからかそう 私はゆらり目を閉じて束の間の橋から 荒れ狂う川に身を投げた
記憶が訪れ差し伸べる 海に浮かぶ小舟に旅を与え 土に埋まる種に芽吹きを許し 風に舞う葉の…
本当に出て来てしまった事は 本当にどうしようもない 蹂躙され すり抜けて 語る言葉を持た…
悲しいことがあったんだよ ずっと前に もう忘れてしまって 過去からの谺があれになるんだ …
一握りが五本指を広げて 地表の隅々まで広がった 後のことはもう見ての通り 消えていった者…
涙が一筋 滝に落ちた 川は地球の頬を伝って海に注ぎ 今日も誰かのかなしみに 世界の塩気は…
エイリアンなんていないと エイリアンが言った 涙声で
