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【#初読感想】「アイエー!」のニンジャ漫画を読んでみる。

割引あり

はじめに

ドーモ、記事を読んでくれる皆さん。チェシャ―キャットです。
このnoteはインターネットミームとして非常に有名なニンジャの小説「ニンジャスレイヤー」の漫画版の初読感想です。
ニンジャスレイヤー完全初見というわけでなく小説の方も少し読んだので第一話が「これまでのあらすじ」から始まることも知っているし、アニメも見ました。
余湖裕輝先生の漫画版は読んだことがなかったのですがブラックフライデー=サンによる33円SALEを機にBookwalkerで購入したので、感想を書いておこうと思います。

1巻

マシン・オブ・ヴェンジェンス

「これまでのあらすじ」……じゃないッ!?

ニンジャスレイヤーの1話は「これまでのあらすじ」から始まる……という先入観を持ってページをめくったのでカラーでかっこよく始まったのに驚いてしまった。
コミカライズに当たり、第一話にふさわしいエピソードを選び再構成する余湖先生の配慮であろう。

ニンジャスレイヤー=サンが負ける……!?

インターネットミームで伝え聞くニンジャスレイヤー=サンは復讐の化身でありニンジャに死を宣告する処刑人である。
その活躍は人物・キャラクターというより「現象」であり、ニンジャと相まみえればダークニンジャ=サンのようなライバルでない限り必ず爆発四散に追い込む死の具現としてのイメージが強い。
ところが実際にコミカライズを読んでみると普通にピンチ描写があり、完全無欠の殺戮装置ではないことを知ることになる。

殺戮の化身、ナラク

1巻時点ではインターネットミームで語られるようなニンジャ抹殺存在のイメージはフジキドよりもナラクの特徴として描かれているように思える。この邪悪存在こそがニンジャスレイヤーの力の源であり、その一方ですべてのソウカイ・ニンジャを殺そうとする意志はナラクでなくフジキド自身の決意である…と言うのが注目のポイントな気がする。

さくさく読める

ニンジャスレイヤーを履修しようとして分厚い物理書籍を購入したこともあるが、なかなか読み切るのに時間がかかり、ソーシャル・タスクの合間を縫って読むには重たいノベルだった。しかしコミカライズ版は割とさくさく読める。
その上で、ネオサイタマのトンチキ成分をグラフィカルに摂取できるため、読み味が薄まっているわけではない。
コミカライズ第一部 全14巻をまとめ買いしてあるので、この年末年始は忍殺を読んですごすのもいいかもしれない。

2巻

キルゾーン・スモトリ

SFとしての忍殺

こう言うサイバーパンク描写のあるメジャー作品はエッジランナーズくらいという事もあり、トンチキを抜きにしても独自の強みがある作品だと感じる。

バイオ・スモトリ

実際にバイオ科学の研究材料にされたスモトリだと思ってたんですが、スモトリめいた肥満体形のバイオ生物だったんですね。

キルゾーン・スモトリのラスト、冷凍庫の中で意識を失うナガム=サンの脳裏をコケシマートに連れてきてくれた貧困時代の母の姿がよぎるところ。ニンジャスレイヤーが単純な面白作品でなく、シリアスな奥深さも持っているのがよくわかる好きなエピソードです。

ラスト・ガール・スタンディング

有名エピソード


投身自殺を試みた高校生ショーゴーと不幸にも落下地点にいた女子高生ヤモトが衝突。2人ともそのまま死ぬかと思われたがニンジャ・ソウルが憑依し生還する。
ヤモトが転校先で出会った少女アサリと友情を深める一方で、ショーゴーはソウカイ・シックスゲイツのニンジャ、ソニックブームにスカウトされていた……。

忍殺ニワカの自分でも知っているヤモト・コキの初出エピソード。
アサリさんとヤモトさんの描写は思ったより少なかったのがやや意外。
その分、顔の良さで印象付けられているため浅い感じにはなっていない。

シ・ニンジャの憑依したヤモトさんがファック・アンド・サヨナラ目的の男たちを惨殺するシーンの冷徹な美しさもたまらない。

感想をマネタイズして購入資金としたい

有料にしておくのでニュービーの感想・悲鳴が読んで満たされた人は購入して頂けると『33円になっていなかったコミカライズ第二部』の購入資金に充てられるので「こいつに第二部まで読ませてえな」と思ってくれた方は買って支援してくれると非常に嬉しいです。

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