【京成】スカイライナーのラッピング車
GW期間もとい、夏休みなどの長期休暇時にきっと乗るであろう京成の看板列車「スカイライナー」。
今回は現行で動いているスカイライナーのうち、ラッピング車両について取り上げていこう。
現在運行中
KENTY SKYLINER(AE4編成)
2021年7月より運転開始したスカイライナーのラッピング車両で、元Sexy Zoneの中島健人さんが扮する「京成王子」をモチーフにしたものである。
現在運行されている車両は2代目であり、初代はAE5編成だった。
側面はスカイライナーのロゴの上に京成王子が被さるものとなっており、加えて窓上には「旅まで高速エスコート」と「KENTY SKYLINER」のロゴが掲出されている。
(初代は「お客様は、お姫様。」と「KENTY SKYLINER」ロゴだった)
また、KENTY SKYLINER登場に合わせ、出発・到着前に京成王子のアナウンスが流れる仕組みとなっている。(※)
2023年に世間を騒がせたジャニー喜多川氏の性加害事件を機に、ジャニーズ事務所は清算業務を中心とした「SMILE-UP.(スマイルアップ)」と新プロダクションの「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)」へと変更。同時に旧ジャニーズ事務所に所属していた芸能人のCM打ち切りが表となり一時はどうなるかと心配されていたが、何事もなく引き続き運転されている。
ある意味「ピンチを乗り越えたラッピング車両」と言っても良いだろう。
スカイライナー50周年記念(AE3編成)
2023年12月30日より運転を開始。「スカイライナー運転開始50周年記念企画」の1つとして行われている。
運転開始当時の1973年は初代のAE形(AE車)により運転されたが、成田空港開業前と言う事もあり京成上野~京成成田間の有料特急として運転された。当時のAE形は宗吾車両基地留置時に過激派からの放火に遭うなど大規模な被害をおってしまった事もあったが、困難を乗り越えながらも開業までに初代の成田空港駅(現:東成田駅)への乗り入れを実現した。初代AE形は1990年のAE100形登場まで活躍し、引退後は機器を3400形の新製用に譲り宗吾車両基地に保存されている先頭車両1台を残し全て廃車となった。
現在は2010年から運転を開始した2代目のAE形で運転ルートは変更されているものの、50年と言う長きに渡って「スカイライナー」の名前は今なお続いている。
前面には「スカイライナー 50th Anniversary」のヘッドマーク、側面には初代のAE形と現行のAE形のイラストが掲出されている。
過激派の災害を乗り越え、成田スカイアクセス線経由への変更など空港特急の本来の姿へ変貌を遂げたスカイライナー。これからも末永い活躍をお祈りしたい。
キャプテン翼ライナー(AE9編成)
2023年12月14日より運転を開始。2019年より同漫画の作者高橋陽一さんの出身地でもある葛飾区四つ木の京成押上線四ツ木駅の構内が「キャプテン翼」仕様に変更されたことに伴う一環で行われている。
当ラッピングは、テレビ東京のアニメ「キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編」とのコラボレーションも兼ねており、側面にもそれぞれの登場キャラクターを掲出。
他のラッピング車両と違う特徴として、京成上野方と成田空港方でヘッドマークが異なっている事。京成上野方のヘッドマークは主人公である大空翼がシュートするシーンであるが、そのボールは京成上野駅2番線の車止めにある壁に当たっているという仕掛けがなされている。
運行終了
ありがとう4500万人達成(AE7編成)
2023年10月中旬より運転されていたラッピング車両であり、同年10月12日に利用客が4500万人を突破したことに伴うもの。
2000万人・2500万人・3000万人・3500万人・4000万人とそれぞれの区切りの数字に利用客が突破した場合のみに掲出される期間限定型のラッピングで、今年の3月頃?に運転終了となりラッピングは解除された。
最後に
スカイライナーのラッピング車は現在3編成が運転されており、それぞれに特徴や個性はあるものの、日本のみならず海外でも「スカイライナー」の名前を知ってもらうために京成が取った施策とも言える。
東京~成田空港間はJR東日本の「成田エクスプレス」と言う最強のライバルがいる以上、京成はTVCMやラッピング車両で利用客確保に向けたPRをし続けている。今後の動向に注目したい。
※平日朝に印旛日本医大~京成上野間を運転する「臨時ライナー」では流れない。
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