「グレート・リセット」の本当の意味は

※この記事は、「青・空・虹 徒然草」にて2021年4月10日に掲載したものを一部修正し、note用に再編集しています。

「グレート・リセット」って何?

まず、「グレート・リセット」についてはこう言われています。

「世界の幸福を中心とした社会経済システムとするため、全てリセットし、持続できる新しい社会経済システム・働き方・生き方にする」

簡単に言えば「今のシステムじゃ古いから全部捨てて、新しいシステムにしよう」と言う事なのです。

この「グレート・リセット」は、2021年のダボス会議のテーマとして取り上げられています。
「ダボス会議」は、世界経済フォーラムが毎年1月にスイス東部のダボスで開催される年次総会のことであり、1971年にクラウス・シュワブの提唱で発足しました。世界を代表する政治家や実業家が一堂に会して討議し合う会議になります。
(※2021年のダボス会議は中止になりました → リンク

ちなみに「グレート・リセット」にはこのようなキーワードが盛り込まれているようです(一部抜粋)。

グローバリゼーションとナショナリズム
紛争の拡大
気候変動などの危機への対応
持続可能な社会(SDGsなど)
新技術の発展に向けた枠組み
デジタルトランスフォーメーション
仕事のやり方
人間らしさの見直し

これらを含めた全ての分野でリセットが必要とのこと。

とにかく「経済面などは全てリセットして変えないとダメだ」と言うことがダボス会議にて取り上げられているのです。


「グレート・リセット」への疑問

私から見た場合、ダボス会議にて取り上げられている「グレート・リセット」は名ばかりのものでは無いかと疑問に思っています。
グレート・リセットは「世界の幸福を中心とした社会経済システムとするため、全てリセットし、持続できる新しい社会経済システム・働き方・生き方にする」と先ほどの項目で説明しました。

つまりこれは「グレート・リセット」の名を借りた「経済の変革」にしか過ぎないのです。

表向きはリセットされても裏を返せばリセットでは無いと考えた方が良いかも知れません😱

グレート・リセットのキーワードの中にある「気候変動などの危機への対応」「持続可能な社会」「新技術の発展に向けた枠組み」「デジタルトランスフォーメーション」「仕事のやり方」「人間らしさの見直し」は全て変革に当たります。
キーワードの中に盛り込まれている内容は、「リセット」の意味に合致していないものが含まれているのです。

ダボス会議は「世界を代表する政治家や実業家が一堂に会して討議し合う会議」であり、この中には「ディープステート(以下DSと略す)」に当てはまる方も含まれています。

「ディープステート(Deep State)」は直訳すると「闇の政府」になります。
本来の意味は、アメリカのエリート層(富裕層など)や高級官僚などによる支配者層が、裏で国家を支配しているのではないかとされる集団の事です。

元ビートルズのメンバーであり、1980年12月8日に殺害されてしまった故ジョン・レノン氏は生前、とあるインタビューにてこのような発言をされていたそうです。

「社会はすべて狂人(きょうじん)たちによって動かされている。正気ではない目的を実現するためだ。」

現代社会が全て狂人によって動かしているのではないかと言う事。この「狂人」が所謂DSそのものと思われます。

それでは、先ほど取り上げたキーワードをもう1度取り上げましょう。

グローバリゼーションとナショナリズム
紛争の拡大
気候変動などの危機への対応
持続可能な社会(SDGsなど)
新技術の発展に向けた枠組み
デジタルトランスフォーメーション
仕事のやり方
人間らしさの見直し

このキーワードの中で「正気ではない目的」はどれでしょうか?





答えは
「グローバリゼーションとナショナリズム」「持続可能な社会」「デジタルトランスフォーメーション」「人間らしさの見直し」
です。

「グローバリゼーションとナショナリズム」について説明しますと、「グローバリゼーション」が世界基準、「ナショナリズム」はその国基準になります。
全世界を「グローバリゼーション」にしてしまうと、経済の結びつきは強くなりますが、その反面、自国の産業(農業・工業など)に脅威をもたらすとされています。そのため貧富の差が激しくなると言うデメリットがあります。

「持続可能な社会」は、所謂「SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS(SDGs、持続可能な開発目標)」になります。
SDGsの17の目標は以下の通り。

1:貧困をなくす (No Poverty) - 「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」
2:飢餓をゼロに (Zero Hunger) - 「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」
3:人々に保健と福祉を (Good Health and Well-Being) - 「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」
4:質の高い教育をみんなに (Quality Education) - 「すべての人々へ包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」
5:ジェンダー平等を実現しよう (Gender Equality) - 「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」
6:安全な水とトイレを世界中に (Clean Water and Sanitation) - 「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」
7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに (Affordable and Clean Energy) - 「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」
8:働きがいも経済成長も (Decent Work and Economic Growth) - 「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する」
9:産業と技術革新の基盤をつくろう (Industry, Innovation and Infrastructure) - 「強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及び技術革新の推進を図る」
10:人や国の不平等をなくそう (Reduced Inequalities) - 「各国内及び各国間の不平等を是正する」
11:住み続けられるまちづくりを (Sustainable Cities and Communities) - 「包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する」
12:つくる責任つかう責任 (Responsible Consumption and Production) - 「持続可能な生産消費形態を確保する」
13:気候変動に具体的な対策を (Climate Action) - 「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」
14:海の豊かさを守ろう (Life Below Water) - 「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」
15:陸の豊かさも守ろう (Life on Land) - 「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」
16:平和と公正をすべての人に (Peace, Justice and Strong Institutions) - 「持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する」
17:パートナーシップで目標を達成しよう (Partnership) - 「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」

(引用)持続可能な開発目標{ウィキペディア}

上記の「グローバリゼーションとナショナリズム」との結びつきが高く、何かしら裏と繋がっている可能性が高い目標・社会と言えます。
特に危険なのが「3」「5」「8」「9」「10」「11」「13」~「17」辺りでしょうか。この目標は裏の結びつきが非常に強いものでしょう。

「デジタルトランスフォーメーション」は、ITの浸透によって人々の生活をあらゆる面でよりよい方向に変化させる概念の事です。スウェーデンのエリック・ストルターマン氏が主張しました。
この概念を利用しているのが、アメリカの「Uber(ウーバー)」が代表例でしょう。スマートフォンに入れたアプリ1つで一般の登録ドライバーを呼ぶという配車サービスですね。
アプリ1つで配車されることを考えると、タクシー業界にとっては大きな脅威になります。

日本では配車サービスが行われていない代わりに、「Uber Eats(ウーバーイーツ)」や「出前館」が浸透しています。こちらはアプリ1つで食事を自宅や会社などに運んでくれるサービスの事です。今までの「出前」に変わるものになるので、蕎麦の出前や仕出し弁当業界にとっては大きな脅威となっています。

「人間らしさの見直し」は、今の新型コロナ対策や「新しい生活様式」そのものが中心となり動いている「ニューノーマル」の事でしょう。
これは今までの生活を「悪」と見なすため、伝統的な生活を奪う原因にも繋がっています。
(昨今の「感染症対策」と銘打った無症状でのマスク着用・アクリル板の設置・手指のアルコール消毒・ソーシャルディスタンス・ステイホームは感染症と全く関係なく行われており、人々に非科学的かつ「愚」のルールを押しつけているようなものである。)

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本当の「グレート・リセット」とは

ここまで「グレート・リセット」を説明してきましたが、「グレート・リセット」をそのまま直訳するとこうなります。


「素晴らしい初期化」


即ち、「初めに戻ろう」「初心に返ろう」と言う事なのです。
(「すゑひろがりず」を意識したわけではありません)

この意味になりますと、上で説明した「グレート・リセット」は名ばかりだと言うことが解ってくると思います😳


「初心に返ろう」と言う事は、今までの生活に戻そうと言う意味も含まれています。新型コロナ対策で「新しい生活様式」が求められていますが、これはあくまでも生活の変革なので、直訳した「素晴らしい初期化」とまるっきり正反対のものとなってしまいます。

私が提唱する「グレート・リセット」は下記の通り。

生活をその国へ合わせたものへ戻そう
感染対策は基本へ戻し、過剰対策を二度としない
国・人・伝統を愛する
メディアのあり方を見直そう

この4つが本当の「グレート・リセット」なのです。

ダボス会議で取り上げるものは「グレート・リセット」ではなく、

「グレート・チェンジ」

と言えば解りやすいかと思います。

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最後に

「悪」達はどんどんと世界を蝕みますが、大半は成功していないのが現状と言えます。むしろこの「グレート・リセット」を行おうとしたが為に「悪」の崩壊が始まってしまったのでは無いでしょうか。
そもそも「リセット」と「チェンジ」が解らない時点で「悪」は負けとしか言い様がありません。

かつてメディアでもDSの存在を取り上げていたことがあったようですが、今はもう闇の中に葬り去られてしまったようです。

変革を求めてくるからには、何かしら「裏」の繋がりがあると言う事を認識した方が良いのかも知れません。


【参考サイト】


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