見出し画像

トーベ・ヤンソンのインタビュー記事を取り寄せた話

今週は新年度からの疲れが出てしまいました。あまり頑張りすぎないようにしたいです。

さて、そんな今週も成し遂げたことがあったので記しておきます(成し遂げた、はおおげさかも)。

この前、資料探しが足りてないという反省を書きましたが、善は急げと、腰を上げました。

探した資料のこと

今回探したのは、雑誌『ユリイカ』1998年4月号に掲載されたトーベ・ヤンソンのインタビュー記事「私の本とキャラクターたち」の翻訳元の記事「My Books and Characters」です。

↓日本語訳の情報(CiNii)

↓原文(英語)の情報(NDL ONLINE)

インタビュー記事の原文は、ヘルシンキ大学図書館が1967-2015年まで発行していた雑誌『Books from Finland』のvol.12(1978)に掲載されています。インタビュアーは、W.Glyn Jonesという方で、ヤンソンの1945年から1978年までの小説を紹介・考察した『Tove Jansson』(1984)の著者です。作家としてのヤンソンに向き合ってきた方とのお話なので、ヤンソンが書いてきた本のことがぎゅっと詰まった内容になっています。私は初心に戻りたい時に読みます。よく参照もします。

資料探しの経緯

月曜日:国立国会図書館に所蔵がないか問い合わせフォームから記事掲載箇所調査を依頼。『Books from Finland』は所蔵していますが古い号の所蔵は記載がなく、しかもちょうど探しているVol.12のVol.3は欠号と書いてあったので、サイトでは該当ページの所蔵がはっきりとわからず、直接質問してみることにしました。以前国立国会図書館で働いていた方にサイトの見方と依頼方法を教えていただき、とても助かりました。この段階がなければ入手までたどりつかなかったかもしれません!!(前もって、国立国会図書館はオンライン利用登録済で、CiNiiで全国の大学図書館に所蔵がないことは確認していました。)

フォームにしたがって記載しますが、必要事項をきちんと書くことが的確な回答につながるそうです。私は教えられるがままに以下の内容で依頼しました。

論文名・記事名・著者名など:
記事タイトル Tove Jansson: My Books and Characters
著者名 Jones, W. Glyn
掲載巻号 Books from Finland, 1978, Vol.12, p.91
調査を希望する範囲:
Vol.12 すべて
NDLオンラインにVol.12のNo.3は欠号と書いてありましたが他の巻号があれば確認していただきたい。
その他の情報:
ヘルシンキ大学OPACにて該当記事の書誌事項が確認できました。
https://helsinki.primo.exlibrisgroup.com/discovery/search?vid=358UOH_INST:VU1

火曜日:国立国会図書館から所蔵なしとの連絡がありました。対応が疾し!通知がメールできて、詳細は図書館サイトのマイページで確認します。図書館で欠号している号に掲載されている可能性が高いことも教えてくださいました。

おなじく火曜日:国立国会図書館からの回答をもとに、大学図書館経由で複写を依頼(学生ではないですが一応利用する権利があります)。確実に所蔵しているヘルシンキ大学に問い合わせる方法も可能ですが、無名の一般人が頼むより大学から頼んでもらった方が信用もあって早いかな、と思いました。自分で英語のメールを書くのも楽しそうだけど…。

木曜日:大学図書館から複写資料が用意できたとの連絡。こちらも対応が疾し!!その日のうちに受け取りました。料金は後払いだそうで、請求が来たら払いに行きます(学生なら無料です)。

1週間で入手できたのにはびっくりです。どこの図書館で複写したか聞くのを忘れたので料金を払う時に聞けそうだったら聞いてみます。

雑誌『Books from Finland』は一部ネットで読めます

私が探していた記事は残念ながらなかったのですが、『Books from Finland』の記事はネットで公開されているものもたくさんあり、トーベ・ヤンソン以外にも、フィンランドの作家を知るにはとても参考になります!言語は英語なのでフィンランド語がわからなくても大丈夫です。私は英語が苦手なので…翻訳サイトでまず翻訳してだいたい内容を見てから原文を読むことが多いです。

↓Books from Finlandのサイト


今週はこれでおしまい。次の1週間は無理なく生きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?