『ムーミン谷の彗星』の改訂で変わったこと:スニフはナイフを持っていた
結構前に、『ムーミン谷の彗星』は3つ版があり(2回改訂されている)、タイトルも違って内容にも違いがあるという話をしました。
手元にある2版目(1956年)と3版目(1968年)を見比べて見つけた小さな改訂箇所をメモしておきます。最初の最初で、スニフが「あたらしい道」を見つけたところです。スニフは場所を忘れないように目印をつけますが、その方法が異なります。
日本語訳の底本にもなっており、現在流布している3版目では、小枝を使っています。2版目との違いを明確にするために、新版の訳を参考にしつつオリジナルの訳をつけました。言わずもがなですが、原語はスウェーデン語です。
2版目では、スニフはペンナイフを使っています。ペンナイフは、辞書によれば「小さな折り畳みのナイフ」とのこと。
krumelurをどう訳すか悩みましたが、「しるし」にしてみました。スニフがどんなしるしをつけたのか、詳しく書いておらず、挿絵もないのでわかりません。想像が膨らみます!!
◎参照した辞書:Svensk ordbok utgiven av Svenska Akademien (SO)
・pennkniv
・krumelur
◎新版『ムーミン谷の彗星』
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