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ムーミンの本に関すること

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#ムーミン谷の彗星

『ムーミン谷の彗星』の改訂で変わったこと:スニフはナイフを持っていた

結構前に、『ムーミン谷の彗星』は3つ版があり(2回改訂されている)、タイトルも違って内容にも違いがあるという話をしました。 手元にある2版目(1956年)と3版目(1968年)を見比べて見つけた小さな改訂箇所をメモしておきます。最初の最初で、スニフが「あたらしい道」を見つけたところです。スニフは場所を忘れないように目印をつけますが、その方法が異なります。 日本語訳の底本にもなっており、現在流布している3版目では、小枝を使っています。2版目との違いを明確にするために、新版の

ムーミン本 読み方のすすめ③『ムーミン谷の彗星』

ムーミンの本を初めて読む人に向けておすすめする文章を作品ごとに書いてみようを決めてからしばらくたってしまいましたが、前回は項目を決めました。 今回は、9冊あるムーミンの本(文章で書かれているもの)のうち、2作目の『ムーミン谷の彗星』(1946)の紹介と個人的なおすすめポイントを書きます。 1. ページ数(講談社文庫の新装版参照)、章の数や構成の特徴 240ページ(短くはないが、長すぎもしない分量) 第1章~第10章 巻頭にムーミン谷の地図あり 2. 主な登場人物 ムーミ

ムーミン本 読み方のすすめ 今後の書き方の話(おまけ:藤咲彩音さんのムーミン75thコメントについて)

各ムーミンの本をおすすめする文章を今後書いていく予定ですが、項目をまず決めることにしました。 1. ページ数(講談社文庫の新装版のページ)や章の数や構成の特徴 2. 主な登場人物 3. 内容の簡単な紹介(ネタバレに注意しながら) 4. 挿絵の雰囲気(作品によって違います) 5. 小林の「ここが好き」 6. 小林は「こんな時に読みたくなる」 これで書いてみます!毎日を過ごしながら本を読み返して文章をサクサク書き進めることはできなさそうです。しかし、毎週記事を上げる目標は引き