株価・物価情報 4・30(木)

日経平均株価              主要物価指標 (スーパー売値)

今日の終値 20,193円  +422円      卵(10コ)      -

明日の展望 17,000円~15,500円     牛乳(1パック)    -

                    バター(200g)    -

テレワークが変える不動産価値

 新型コロナ禍はなお終息の気配を見せない。そして終息しても「世界は元の姿には戻らない。」と米グーグルのピチャイCEOが語った。生活のあらゆる面に、オンラインによる情報が浸透し、今後は一層それが加速される、というのだ。

 その通りだと思う。世界がそうなるのなら日本も必ず「同じく」となる。日本において現在行われている「テレワーク」であるが、新型コロナ禍が終息しても、もはや「テレワーク」は終息しない。それどころか「テレワーク」は一層加速され、今後の日本では「出勤」という言葉は死語になるだろう。

 この現象は、社会のいろいろな面に変化をもたらすが、その中でも日本人が既成価値の最たるものと思っていた「不動産価格」に大きな影響を与えるだろう。なにしろ、「出勤」が無くなるのだから、早い話日本中どこに住んでも「用は足せる」ということになる。

 従来、不動産価格のうえで、大きな要素であったのは、「通勤時間」であった。首都圏なら「東京」からどれくらい離れているか、ということが不動産の価格を決めた。したがって、「東京」域内が最も高く、そこから離れるにしたがって安くなってゆく、というのが一般であった。

 しかし、「テレワーク」はこういう価値体系をぶち壊すだろう。東京の会社に勤めても北海道に住んでも沖縄に住んでも良いのだ。何かの用で会社に行く場合は飛行機で行けばよい。とすると東京の近くに住まねばならない理由はない。東京およびその近郊の地価が下がるのは必然だ。

 今まで、首都圏のサラリーマンは不当に高い価格で「家」を買い、そのローンを一生かかって返してきた。何のための人生か分からない。「債務奴隷」とはこういう人のことを言うのだ。そして多くの人は、こういう境遇を不思議とも思わず過ごしてきた。情けないことだ。

 しかし、これからは違う。オンラインが職場だ。自然の中で、鳥の声を聞きながらパソコンに向かう。なんて素晴らしいことか。そしてもう少し時を進めると、東京の会社には人間はいない。いるのはAIロボットだけだ。AIが人間とオンラインで仕事をする。

 もう高い住宅を東京近郊で求める必要はない。生涯賃金の15%も20%もかけて家を買うなんて、そんな愚かなことをする者は誰もいない。東京近郊の地価は暴落する。

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